「モナリザ」だけじゃない。万能の天才・ダヴィンチのすごさ

 

「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品」

そう称賛されるのがこの『モナ・リザ』。

 

 

イタリア語の「mona(モナ)」とは「ma donna」(私の貴婦人)の略で、英語の「Madonna(マドンナ)」と同じ言葉だ。
これは「モナ・リザ」という女性の肖像画ということでこの名前がある。

世界で最も有名な絵と言っていいレベルにあるこの絵は、日本のアニメやマンガでもたまに出てくる。
フランス・ルーブル美術館の至宝であるモナ・リザは、1974年に東京国立博物館へ貸し出されて展示された。
ある入場者がこの世界の宝に赤いスプレーを吹き付けたと知った瞬間、日本中の関係者が気絶しそうになって、切腹を考えた者もいたと思われ。

この作品を描いたのは、イタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年 – 1519年)であることは教科書でならったとおり。
レオナルドはルネサンス期を代表する芸術家で「史上最高の画家の一人」なんて言われる、もはや伝説的な人物で『最後の晩餐』も彼が残した作品の一つだ。

「ミュージアム」や「ミュージック」は、ギリシア神話に出てくる芸術の女神「ミューズ(ムーサ)」に由来している。
そんなミューズに、人類で最も愛されたような人物がレオナルド・ダ・ヴィンチ。

【音楽や博物館の由来】芸術の神ミューズってこんな娘たち

 

最後の晩餐

 

そしてきょう4月15日は彼の誕生日。
だもんで、それを記念して「ヘリコプターの日」になっている。
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが、もう一度言いますね。
きょうはレオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日だから「ヘリコプターの日」。

 

 

イタリアのユーロ硬貨、教科書、Tシャツのデザインなどなど、いろんなところで使われているこの『ウィトルウィウス的人体図』もレオナルドが生み出したもの。

 

ヘリコプターの原理を考えたレオナルドは、こんな分野でも目覚ましい活躍をしたことから『万能の天才』と呼ばれている。

鏡文字、音楽、建築、料理、数学、幾何学、生理学、組織学、解剖学、美術解剖学、人体解剖学、動物解剖学、植物解剖学、博物学、動物学、植物学、鉱物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、化学、光学、力学、工学、飛行力学、飛行機の安定、航空力学、航空工学、自動車工学、材料工学、土木工学、軍事工学、潜水服…

多才な彼については、画家としての評価が一番高かったから芸術家のイメージが強いだけ。

『史上最高の画家の一人』という名声のほかに、理解不能なレベルで才能を発揮したレオナルドには『万能の天才』を超えて『人類史上で最も多才』の呼び名もある。
「読みたい本がここにある」をキャッチコピーに、漫画や実用書などあらゆるジャンルの本を紹介するカドカワの『ダ・ヴィンチ』もこの天才に由来する。

「バカと天才を教育することはできない」と孔子が話したような、人類の例外がレオナルド・ダ・ヴィンチって人。

 

 

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1 個のコメント

  • レオナルド・ディカプリオ、じゃなかった、ダ・ヴィンチのヘリコプターは、本人の手によるスケッチも残っています。どうして記事には載せなかったのかな?
    この「空気スクリュー」を利用する形式の飛行物体は、今まで本当に飛ぶのか? どうか、分かりませんでした。が、最近、ドローンを改造して「ダ・ヴィンチのヘリコプター」を作成し、ちゃんと飛行できることが実証されたようです。
    https://japan.cnet.com/article/35182885/

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。