いつもは日本に対して厳しい韓国メディアでも、(わりと)手放しで称賛するのが日本人のマナーの良さ。
中央日報(2022.11.24)
<W杯サッカー>試合後のマナーでも勝った日本の観衆…ESPN「完ぺきな客」賛辞
サッカーW杯カタール大会では試合終了の笛の音と同時に、スタジアムの日本人のお掃除タイムが始まって、ビニール袋を持ってゴミを拾い集める。
その姿に、「観客のマナーでも日本が勝利した」「スポーツ最高の伝統」と絶賛する欧米メディアの反応を紹介しつつ、この韓国紙は「競技場を離れる前に自身の周辺を清掃するのは日本サポーターの伝統として有名だ」と伝えた。
FIFA(国際サッカー連盟)もこの日本の伝統に注目して、公式ツイッターでは「日本が袋に手に入れたのは(ドイツ戦での)勝ち点3だけではない」と拍手をおくる。
It’s not only three points that Japan have in the bag.
After their amazing win at the #FIFAWorldCup, @jfa_samuraiblue supporters stayed behind to help collect plastic bottles and clean up the stadium. ❤️#Qatar2022 | #SaveThePlanet
— FIFA.com (@FIFAcom) November 23, 2022
もはや五輪やW杯の風物詩になった感のある、「日本人の掃除」を見て外国人はこんなコメントする。
If every country followed this practise , this world would have been a far better place.
全ての国がこの習慣を守れば、この世界はずっと良い場所になっていただろう。
・Japanese are amazing people. This is respect.
日本人はすごいね。尊敬するよ。
「掃除する日本人」にFIFAや海外メディア、外国人の反応は?
FIFAが「Save The Planet」と支持するように、スタジアムを掃除する日本人に対する外国人の反応は称賛か絶賛か、感嘆がほとんどだ。
でも、そんな強い責任感のせいで、”ありがた迷惑”をしているという外国人に会ったことがある。
20年ほど前にタイを旅行中、一泊300円ほどの激安ゲストハウスのドミトリーに泊まった時のこと。
*1つの部屋に複数のベッドがあって、いろんな旅行者と寝起きを共にする空間がドミトリーってとこ。
衣類を洗って屋上で干した後、ベッドでガイドブックを見ていると、宿のタイ人スタッフが部屋の清掃にやってくる。
彼と話をしていると、「実は日本人の客はあまり好きじゃない」とか言いやがるから、アレ?と。
日本人は宿代を強引に値切ったり深夜まで騒ぐことはないし、全員がそうではないとしても、全体的にマナーが良いから、海外のホテル業界では歓迎されているという話をよく聞いていた。
なのに、なぜこのタイ人は反対のことを言うのか?
そのワケは、日本人の責任感の強さにあった。
欧米人などの客の場合、屋台やコンビニで買った食べ物や飲み物をそこらにポイっと捨てるのに、日本人はそうしない。
律儀にエサを巣に運ぶ何かの動物みたいに、ちゃんとゴミを持ち帰るから宿の部屋にはそれがたまっていく。
それは結局、スタッフである自分が片づけることになるから、仕事が増えてめんどくさいと。
「ここは日本じゃないんだ。タイなら後で清掃員が片づけるから、食べ終わったらそのまま路上に捨ててもいいんだよ!」
いや、よくないだろ。
楽することばっか考えるなよ。
そんな話を聞いたのは初めてで印象に残ったから、次の目的先のベトナムへ行った時、宿のスタッフにそんなことがあるかどうか聞いてみた。
すると、「言われてみればそうかもしれない。他の外国人に比べれば、たしかに日本人のベッドのまわりにはペットボトルやゴミが多い」といった話をする。
ただこのベトナム人の中では、それを”迷惑”と思う気持ちと、日本人の責任感をホメる気持ちが拮抗していた。
ということで、仕事でラクやズルをしたい人間にとっては迷惑だが、日本人のお掃除DNAは基本的には外国人に歓迎される。
世界よ、これが明治日本の正義感だ! マリアルス号事件・人種差別撤廃
国民性、民族性のためだと思います。
私が見た日本人と日本人は節制力と自制心がとても強いです。それに、他人に迷惑をかけてはいけないという基本的なマインドを持っています。ワールドカップで出たこのような場面は、まさにそのような日本人の性格のために自然に作られたものだと思います。世界の人々が賞賛するのはあまりにも当たり前の現象です。
日本では学校で掃除の時間があって、習慣になっています。
でもこの記事を見ると、韓国や中国でもそうですね。
いま地球を大切にするこういう文化は重要視されています。
https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/200/300/455789.html
韓国でも初(小),中,高校の生徒たちが掃除をします。
韓国の学校教育は事実上日帝時代から始まったので、日本の学校システムがそのまま残っているからでしょう。しかし最近は清掃員を別に置く学校もあるそうです。
私の息子の言葉を借りると、高校時代は掃除をしていなかったそうですね。
大学入試に邁進するために学生たちが掃除をせず清掃員が教室掃除をしました。
>韓国の学校教育は事実上日帝時代から始まったので、日本の学校システムがそのまま残っているからでしょう。
これは意外でした。
世界では清掃員が掃除をするのが一般的です。
「学校では具体的な知識をつけてくれればいい」という考え方で、「人間教育」というのはあまり重視しないようですね。