日本の学校で英語を教えていて、いまは母国に戻ったアメリカ人とこのまえスカイプで話をしたんで、今回は彼女に聞いた話をシェアしようと思う。
さて、そのアメリカ人はいま新しい車を買おうと思っているらしい。
ーーアメリカでは最近、韓国車の人気が高いと聞いた。日本車との違いは?
車には関心がないからくわしいことは分からないけど、日本車は高くて性能や質が良いイメージ。
自分は日本にいたこともあるし、ホンダの車を買おうと思ってる。
韓国車は性能・質はまあまあでわりと安いイメージ。
日本語でいうなら”コスパ”がいいけど、最近は韓国車の盗難が多いという話を聞いた。
みんな値段と性能のバランスを考えて自分に合った車を買うから、日本車と韓国車を総合的にみてどっちが上かは人によって違う。
会社によってアピールポイントが違ったり、消費者の選択肢が増えるのはいいことだ。
夫は車好きでいろいろなことを知ってるし、ちょっとした故障なら自分で直してしまう。
その夫もホンダ車に賛成している。
*韓国車については、コリア・エコノミクスにこんな記事がある。(2023年01月26日)
米国紙「韓国車、米保険会社から保険加入を拒否される」「盗難標的でリスク高く」
盗難が多発していることから、アメリカの主要保険会社が現代自動車と起亜自動車の保険加入を拒否している。
これから韓国車が改善されて、盗難のリスクが減って「コミュニティ認識の向上」があれば、この決定を再検討できるという。
ーー車の知識があってそれだけの技術があるなら、夫は「カーマニア」だね。
「カーマニア」ってなに?
「躁うつ病」の躁状態になって、手が付けられないほどハイテンション(和製英語)になった状態を「mania」というから、その言葉を聞くと精神疾患が思い浮かぶ。
車とセットになる言葉じゃない。
でも、日本にいた時は理解できない英語をたくさん見たから、日本人が不思議な英語を使うことはぜんぜん不思議じゃない。
*日本でいう「カーマニア」は英語なら「car enthusiast(カー・エンスージアスト)」と言うらしい。
ーー日本のニュースで、最近アメリカでは卵の値段が上がったと聞いたんだが?
そう!!!
卵の値段が上がってみんな激困。
鳥インフルエンザのせいで、ニワトリが大量に殺処分されちゃったから供給不足になっている。
ここ(ジョージア州)ではこのまえスーパーへ行ったら、12個入りのものが5ドル(約650円)ぐらいで売ってた。
(ネットで検索して)うわっ、カルフォルニアでは12個で10ドル(約1300円)!
マンハッタンだと18ドルって、スゴイことになってる!
ーー日本でも鳥インフルや、ウクライナ戦争で輸入飼料の値段が上がっているから、卵の値段も上昇中。
ケーキは日持ちしないから、昨年末には、クリスマスケーキを作るのをやめようと考えたケーキ屋もあったほど。
へえ、日本も同じなんだ。
浜松市だと1パック(10個)で250円ぐらいと。なるほどナルホド…。って、ええええええ~っ! そんなに安いの!?
ぜんぜん同じじゃない。
アメリカのスーパーがそんな値段で売ってたら、人が殺到してケガ人が出そう。
値上がりしてソレって、日本政府はうまく物価対策をしているんじゃないの?
ーーウクライナ戦争についてこのまえ、アメリカが主力戦車である「M1エイブラムス」を供与するを発表した。
イギリスやドイツも同じ決定をしたから、ウクライナ軍の攻撃力はかなりアップする。
アメリカ国民はいまのウクライナ情勢についてどう思ってる?
その決定に賛成する人、反対する人、知らない人といろんな人がいる。
でも戦争が始まってからもう1年ぐらいたつし、その間、お金や物資を提供してきたから、最近は「支援疲れ」を感じる人が多い。
でもウクライナが負けると、独裁者が武力によって、自分の願いを実現することができると証明されてしまうから、世界秩序はきっとメチャクチャになる。
ロシアには侵略の代償を払わせないといけないから、ここで勝たせてはいけない。
ウクライナ戦争をアメリカ側とロシア側の「新しい冷戦」と考える国民は多いと思う。
個人的には、ロシアをやっつけることには賛成。
だけど、プーチン大統領の考え方は理解不能だし、追い詰められたロシアが核兵器を使うかもしれないから、それは怖い。
第二次世界大戦の後、核の危険が最も高まったのは、1962年に米ソが戦争寸前になるまで対立した「キューバ危機」だと思う。
いまはそれよりもっとヤバい。
核戦争が始まるまでの、残り時間を示した「世界終末時計」って知ってる?
*アニメに出てくる「人類滅亡まであと〇〇分」のリアル版がこれ。
たとえばフランスと中国が核実験に成功し、第三次中東戦争、ベトナム戦争、第二次印パ戦争がぼっ発した1968年には、世界終末時計は「7分前」を指していた。
いま世界終末時計を見ると「90秒」になっていて、核兵器が使用される可能性は過去最高に高い。控えめに言って超キケン。
でも、ロシアを勝たせるワケにはいかないから、ジレンマにおちいっている。
2023年1月現在、世界終末時計は「90秒前」となっている。
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