「雪がとけると何になる?」という理科の問題に、「水」ではなくて「春になる」とイキな答えを書いた小学生がいたらしい。
この答えが〇か✕になるかは置いといて、世界には、雨季と乾季の2つの季節しかない国もあれば、春夏秋冬の四季のある国もある。
春があるのなら、日本の桜のようにその訪れを知らせる花もあるのか、日本に住んだことのあるドイツ人に聞いてみた。
ーーもう2月の終わりになって、日本では早咲きの河津桜が咲きはじめました。
もうすぐ花見のシーズンです。
ドイツにも春を感じさせる花はありますか?
ドイツにも桜はあって、ボクのアパートから歩いて行けるところにも、桜の木が1本あるからよく見るよ。
でも、日本の公園みたいに何十本、何百本もはない。
ただベルリンには、日本から贈られた桜がたくさんあってそこは名所になっている。
ドイツで春の到来を伝える花なら、桜よりも”アルモンド”だね。
ーーは?
ああ、アーモンド(Almond)ですね。
そうなんだ。
でも、「Alcohol」の日本語はアルコールだろ?
なのになんで「Almond」はアーモンドなんだい?
ーーしらねーよ。
とにかくドイツでも暖かくなると花が咲き始めて、4月ごろになると、日本の桜に似たピンク色のアーモンドの花が咲くんだ。
そうなると暗く重たい冬が終わって、春が来たなと明るい気分になる。
日本の「桜まつり」みたいに、ドイツでも「アーモンドまつり」が開かれる地域があって、そこでは人々が飲んだり食べたりして楽しんでるよ。
ーーなるほど。
ドイツではアーモンドが春を告げるのですね。
そして、国民もそれで春の雰囲気を満喫していると。
ありがとうございます。
Danke(ダンケ)です。
「アーモンドまつり」というとグリコの春のキャンペーンみたいな響きで、日本だと食べ物のイメージが強い。
小豆島や鹿児島とか一部で栽培されているだけで、アーモンドの花はメジャーではないけれど、キレイな花を咲かせるらしい。
動画を見たら、想像以上にサクラで驚いた。
アーモンドの花は枝にくっついて咲くから、そのへんは梅や桃と同じだ。
日本では戦後になってから、本格的な輸入が始まったからアーモンドの歴史はすごく浅い。
でも、ヨーロッパ人にとっては、アーモンドは聖書にも出てくるすごく身近なもの。
ピンクの花が冬の終わりと春の到来を告げることから、アーモンドには「希望」という花言葉があるらしく、ドイツみたいに春を祝うアーモンドの花まつりは他の国でも行われる。
このへんも日本人にとっての桜と似ている。
ちなみに桜の花言葉は「精神の美しさ」や「優美(な女性)」だ。
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