最近ジョイフルへ行ったら、こんなステキなキャンペーンをやっていた。
『進撃の巨人』に出てくるアルミン・アルレルトは、人気投票で6位に選ばれたことのある代表的キャラのひとり。
身長は163cm、体重は55kgと小さな体で戦闘力も低いけど、優秀な頭脳を持っていて知略で仲間を助ける。
そんな小柄のアルミンが巨人になると、そのあまりのギャップから「ドデカミン」と呼ぶ人もいる。
リアル世界でこの「アルミン」はドイツにある男性に名前で、「兵士」を意味という情報が日本のサイトによくあるが、英語版ウィキベテアを見るとチョット違う。
アルミンの意味として、「アーリア人の国のガーディアン(守護者):Guardian (Defender) of The Aryans Land」(Armin)と書いてある。
領土を守るために戦うから、兵士でも間違いではないけれど、アルミンはただの兵士じゃなくて、銅像になるレベルのかなり高い評価を受ける戦士なのだ。
アルミンの元ネタ(由来)はいまから約2千年前、いまのドイツにいたゲルマン部族のリーダー・アルミニウスだ。
*日本人がアジア人に属しているように、ゲルマン人はアーリア人に属する。
アルミニウスは侵略してくるローマ軍と戦って撃退し、ゲルマニア征服というローマ帝国の野望を打ちくだいて、ヨーロッパ史に大きな影響を与えた。
トイトブルク森での勝利に続き、ゲルマニクスの攻撃を結果として撃退してローマからの独立を保ったことから、ドイツでは国民的な英雄とされている。
英雄・アルミニウス
彼の活躍についてはこの記事を。
英語版ウィキベテアは「Armin」の由来についてこう説明している。
a modern form of the name Arminius (18/17 BC–AD 21), a German prince who defeated a Roman army in the Battle of the Teutoburg Forest
アルミンとは、トイトブルクの森の戦いでローマ軍を破ったドイツの王子、アルミニウス(紀元前18年 – 21年)の現代的な言い方だと。
このサイトでも、アルミンという名前は人気のあるファーストネームで、アルミニウスに由来していると書いてある。
The name Armin is a popular first name, and it comes from Arminius, which is Latin for the German Hermann.
ローマ帝国と戦ってゲルマニアを死守したアルミニウスは、兵士というよりもガーディアン(守護者)がふさわしい。
ただ知人のドイツ人に言わせると、かつてヒトラーが「ゲルマン人」や「アーリア人」をさかんに強調したから、いまのドイツでアルミニウスは国民的な英雄というほどではない。
現実世界で有名なアルミンには2001年に人を殺して、その肉を冷蔵庫に保管して食べ続けたドイツ人の「アルミン・マイヴェス」がいる。
「ローテンブルクの食人鬼」とよばれドイツを震撼させたこの男には、「ドデカミン」みたいな愛され要素はカケラもない。
こちらの記事もいかがですか?
ドイツ大使館の“戦争ツイート”に日本で反発、さらに中韓も参戦
コメントを残す