春夏秋冬の四季があるのは日本だけじゃない。
そんな国は世界にいくつもあるけれど、春は桜、夏は新緑、秋には紅葉、そして冬は雪と、日本は四季が視覚的にハッキリしていると外国人はよくいう。
東京で働いている知人の台湾人女性から聞いた話では、桜の花が散ったいまごろになると、今度は別の花が街中に咲きだすから、それを見ると気持ちがアガル。
4月になると職場ではいろいろな変化があって、やること山盛りで忙しいし、新しい人や環境に慣れるのもチョット大変だ。
ストレスを感じて精神的に疲れやすくなるそんなころに、赤、白、ピンクといったカラフルなツツジの花が咲いているのを見ると心が癒される。
ツツジは台湾にもあって、山に行くと見ることができた。
そんな遠いところにあったツツジが街のあちこちに咲いていて、通勤途中に見ることができるというのは、彼女にとっては日本のすごくいいところ。
*これは台中出身の台湾人の感想で地域によって環境は違う。
ツツジは漢字で「躑躅」と書いて「てきちょく」と読む。
「躑躅」には立ち止まる、足踏みするといった意味で、見た人の足を止めるほどの美しさからこんな名前がつけられたとか。
日本に生まれ育ったボクからすると、むかしからある当たり前の花だったから、「なんで日本ではどこの街にもツツジがあるんですか?」と台湾人に聞かれても困った。
ということでツツジが公園だけではなくて、道沿いに植えられている理由を調べてみると、この花はただキレイなだけではないことがわかった。
まず、たくさんの車が通る道路にあるツツジは排気ガスに強くて、アスファルトの強い照り返しによる高温に耐えることができる。
そんな過酷な環境に適応できるツツジはタフだから、やせた土でも育つし、手入れもわりと簡単。
そこまでは想像の範囲内にあったけど、ツツジはシックハウス症候群の原因になる有毒物質の「ホルムアルデヒド」を吸収して、空気を浄化してくれるということは知らなかった。
そのうえで街の景観を美しくしてくれるから、数ある花の中でツツジが選ばれて、いまでは日本全国の人々の目を楽しませ、空気をキレイにしてくれている。
違う文化圏からきた人には特に新鮮に映るらしい。
そんなツツジに癒される外国人は、知人の台湾人のほかにもきっといるはず。
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