78年前のきょう8月6日、人類史上、初めて広島で原子爆弾が投下された。
アメリカで核開発を主導し、「原爆の父」として知られるオッペンハイマーは、広島の惨状を知ってトルーマン大統領に「手が血で汚れているように感じます」と発言し、彼を怒らせたという。
アメリカではこの原子爆弾投下について、「戦争を終わらせるための仕方のない手段だった」という認識が一般的だ。
個人の考えを知りたいと思って、日本人とアメリカ人が集まるSNSグループに質問してみた。
これは約80前の出来事で、日本人は歴史として覚えているが、いまのアメリカに対して謝罪や賠償は要求していない。
戦後に生まれた人たちに責任はなく、彼らを非難するつもりもない。
ただ、現在のアメリカ人の視点を知りたかっただけ。
そんな前置きを書いたにもかかわらず、この質問は荒れてしまい、結局は管理者によって削除された。
アメリカ人にとって、原爆投下で数十万人の市民を殺害した事実は重く、いまでもこれはとても敏感なトピックらしい。
・As much as i dont agree with the bombings – i do wonder if it was a choice that reduced casualties.
(原爆投下には賛成できませんが、それは、犠牲者を減らすための選択だったのではないかと思います。)
・Let us forget the past nightmares of war, let us spread Love not Hate, spreading love to everyone is the best way to avoid any conflict or fighting 😊
(過去の戦争の悪夢は忘れましょう。憎悪ではなく、愛を広めましょう。誰に対しても愛を広げることが、対立や戦いを避ける最善の方法です 😊)
・I’m American and I wish that this never happened.😭🙏
(アメリカ人である私は、これが二度と起こらないことを願います 😭🙏)
*以下、日本語訳のみ。
・日本人は驚くほど高い戦意と自己犠牲の精神を持っていました。
もし、アメリカが本土侵攻を行ったら、どうなったと思いますか?
神風特攻隊のような自爆攻撃が次々と行われ、両軍の被害は拡大したでしょう。
・教養のある人間であれば、過去の戦争について言及すべきではありません。
それはもう終わったことなのです。
私たちはこれまでに、戦争の重荷を減らす十分な努力をしてきました。
大切なことは、新しい世代が多くの友人を作ることです。
もし、あなたが過去の闇に執着しているのなら、適切な教育を受けたとは言えません。
・それはすでに終わったことで、掘り起こされるべきではありません。いま、世界中の国々は、各国は互いを許し合っています。
・20世紀は醜い時代でした。
その時代から教訓を得ることで、現代の人間は過去のどの人たちよりも、優れた人間になることができたのです。しかし、それは簡単なことではありません。
・過去の出来事は終わってしまったことであり、再び掘り起こす必要はありません。現在、世界中の国々は互いを許し合う状況にあります。
・あの時代、多くの国が誤った決断をしてしました。
アメリカ政府は日系アメリカ人を違法に収容所へ入れました。戦後になって、政府はその間違いを認め、彼らの名誉を回復するために努力しました。
また、日本とは同盟国として、1940年代から関係を改善しようと努めています。
・戦争は無意味です。
世界中の人々が人種や宗教、社会的地位に関係なく、欲張らずに平和に暮らせばいいのです。
しかし、一握りの貪欲な連中が権力や金、さまざまな物を手に入れるために戦争を引き起こします。
彼らは安全な場所から見ているだけで、我々のような民衆が恐ろしい苦しみを味わうのです・・・。
・原爆投下は非人道的であり、誰もそれを正当化することはできません。
戦争とはそういうものです。
だから、いまを生きる私たちは再び戦争を起こさせない努力をするべきです。
これは私が学校教育で学んだことです。
直接的な関係はないとはいえ、全体的に見てアメリカ人は原爆投下についての精神的な負担が大きいらしい。
「手が血で汚れているように感じる」という言葉はいまでも禁句だ。
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