【日本の夏】グアム出身のアメリカ人には衝撃的な生き物

 

きのう8月23日は、二十四節気によるとJOJO、いや処暑(しょしょ)にあたる。
この時期は暑さがピークを越えて、朝や夕方に涼しさを感じるころだ。
ということで今回は、日本の夏にグアム出身のアメリカ人が衝撃を受けたことを紹介しようと思う。

でも、その前に日本とグアムの関係を知っておこう。
1941年12月8日、日本軍は真珠湾攻撃を行い、ハワイの米軍基地を爆撃して太平洋戦争が始まった。
同時に、日本軍はグアムにも攻め込み、米軍を破ってグアムを占領した。
そして日本の統治が始まり、グアム島は「大宮島」、首都のハガニアは「明石」と改称される。
だから、1944年に米軍が日本軍を破って取り戻すまで、この島は日本の一部だったのだ。

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でも、それは約80年前の歴史で、現在のグアムに反日感情はなく、日本人は安心して旅行を楽しむことができる。
グアムの気候は基本的にいつも暑く、気温が 23°Cを下回ることはまずない。

 

知り合いのアメリカ人は、そんな常夏の島で生まれ育った女性で、彼女は数年前に日本へやって来て、小学校で英語を教えていた。
夏休みの終わりごろ、ちょうど処暑(しょしょ)の時期に彼女と話をしていた時、日本でビックリしたことについて聞いてみた。
すると彼女は、日本の夏の風物詩であるセミに衝撃を受けて、恐怖すら感じたと言う。

「でも、セミならグアムにもいるはずだ。日本とグアムのセミには、そんなに大きな違いがあるってことなのか?」

そんな疑問は根本的に、グアムの生態系からして間違っていた。
そのとき初めて知ったのだけど、常夏で自然豊かなグアムに、セミなんて生き物は存在しないのだ。
これは盲点というか、目からウロコだぜ。
なんでグアムにセミがいないのか尋ねると、「あなたは、日本にセミがいる理由を考えたことがある?」と逆質問をされて撃沈。

 

 

彼女が初めて日本の夏を迎えたころ、街中から、ドデカイ音が聞こえてくるようなった。
でも、その音の正体はサッパリ分からない。
学校で日本人の先生に教えてもらって、初めて彼女は「セミ」という虫の存在を知った。
で、その先生は、グアムにセミがいないことを知り、衝撃を受けた。
気持ちは分かる。

この事情はハワイも同じだ。
ネットには「ハワイにセミはいない…」と知って、静かな夏に違和感を感じる日本人がいた。
グアムもハワイも太平洋上に「点」のように浮かぶ島で、セミの生息地である大陸から遠く離れているから、セミがやってこなかったというのが主な理由のようだ。
それと、ハワイには蛇やカラスもいないらしい。
昔は「ハワイガラス」という固有種が存在したけど、野生では絶滅してしまい、いまでは人間がほんのわずかな数のハワイガラスを飼育しているだけだ。

 

日本で生まれて初めてセミを見たアメリカ人については、「つづき」がある。
彼女にとって、セミの声の大きさよりも驚いたのは、その見た目だ。
ある日、小学生がどこかでセミの死骸を拾って、学校で彼女を見つけると、「せんせー、これ見て!」と無邪気な笑顔で手のひらを広げた。
彼女は初めて、あの声の正体を間近で見た。
それは黒く、ゴキブリに似ていて想像以上にグロテスクだったから、思わず叫び声を上げた。
すると、それが小学生男子のツボにはまり、セミをガチで怖がるアメリカ人女性に向かって、セミの死骸を投げつけるという、人権侵害レベルの暴挙に出た。
この「セミ爆弾」をくらって、彼女はセミがトラウマになってしまった。
彼女にっては忘れたいけど、それができない日本の夏の思い出。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。