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2月22日は、「竹島の日」。
それを広く国民に伝えるため、政府と島根県が協力してポスターをつくっている。
そのポスターには、「竹島が日本固有の領土ということは歴史的にも国際法上も明らか」「韓国が一方的に竹島を不法に占拠している」と書いてある。
「日本は勝手にやっていればいい」と、冷静ではいられないのが韓国。
たとえば韓国紙「朝鮮日報」はこれを韓国への「挑発」と書いている。
この言葉は前から日本が主張していたことで、外務省のホームページにも書いてある。
日本の立場からしたら、当たり前のこと。
でも、「自分との違いは間違いだ」と考える韓国からしたら「挑発」となる。
これも、今回書く「韓国=被害者、日本=加害者」という意識からきているのだろう。
被害者だと思えば、自分が正義になり道徳的な優位からものを言うことができる。
「日本と韓国は人間と人間の対等な立場で信頼関係を築くべき」と考えるボクからしたら残念の一言。
前に、韓国人が「わさびテロだ!」と怒ったというできごとを書いた。
大阪の寿司屋で、韓国人のお客さんに大量のわさびを入れた寿司をだしていたところ、これが「テロ」となった。
くわしくはこの記事を↓
多くの韓国人がこの「わさびテロ」に怒っていたとき、そんな韓国の空気を察知した韓国のジャーナリストのイ・ヨンドン氏がこの寿司屋に突撃取材をしている。
もちろん、アポなし無許可で。
「視聴率を稼げる」「もうかる」とふんだのだろう。
東スポwebの記事(2016年10月16日)にそのことが書いてある。
ヨンドン氏が「これを見てる世界の人たちが、不買運動をしようとしていますよ。謝ってくれたら、また韓国人がたくさん来ると思います。
「謝りのひと言お願いできますか」と責め続けると、板前は「今回の件に関しましては、大変申し訳なく思います。差別的なこととかでやったのではないので、そこのところは分かっていただきたいと思います」と頭を下げた。納得したヨンドン氏は店を出た。
これには日本人だけではなくて、韓国人からも「やり過ぎだ!」とヨンドン氏を非難する声が続出した。
こういう声が韓国からもあがったことにホッとする。
でもヨンドン氏がこの「取材テロ」を謝罪したという話は聞いていない。
それはそうだろう。
韓国では「謝罪したら負け」という考え方が広くあるのだから。
この東スポの記事では、韓国事情に詳しい但馬オサム氏の「これはマズイ」と言っている。
日本人的な配慮から、店の人は頭を下げて謝罪したのだろうけど、韓国人はそうは受け取らないという。
韓国では謝罪は敗北を認めたことにほかなりません。謝罪をしたことで自動的に相手に対して立場が劣位になるのです
だから韓国人は自分からは謝罪しないし、相手には何度も謝罪を迫るという。
「取材テロ」を実行するけど謝らない。
被害者意識はどこまでも高いけど、加害者意識は底なしに低い。
そんなヨンドン氏でないと、韓国社会でのし上がることはできないのかもね。
そんなことを言えば、ボクも韓国旅行で何度か「コチュジャン・テロ」にあったことがある。
前に、「被害意識が高い人とつき合うのは難しい」と書いた。
「自分はこんなにひどい被害を受けたんだ!」と強く思うと、その被害者意識から出た「ふつう」のことが、相手からしたら「やり過ぎだ!」となってしまう。
「韓国=被害者、日本=加害者」という意識がある人と、「不幸な歴史はあったけど、日本と韓国は対等の立場」という意識の人とは、「ふつう」や「当たり前」の感覚が合わない。
だから自分が「ふつうのこと」をしても、相手から「それはやり過ぎだ!」と反発される。
このヨンドン氏に対して、「韓国人がわさびテロにあったからといって、アポなしで店に突撃して謝罪させるのはやり過ぎだ」と考えた韓国人は多くいた。
でもこれと同じことを今、とても多くの日本人が韓国人に対して感じている。
さっきの安倍首相のお面の儀式もその1つ。
2013年の3月1日、朴槿恵(パククネ)大統領が三・一独立運動記念式典の演説で言った「1000年恨む」という言葉にビックリした日本人はあまたいた。
韓国と日本との関係は「被害者と加害者の歴史的立場」であり、これは1000年の歴史が流れても変わらない間は変わらないと言う。
これが韓国人に大うけ。
その後、韓国内では「千年恨」という言葉がブームとなり、韓国・北朝鮮連合軍による対馬「奪還」作戦を描いた小説『千年恨、対馬』がベストセラーとなった
(ウィキペディア)
はてなキーワードには、「千年恨」という項目ができている。
「千年恨」という言葉、ボクにもインパクトがあった。
ある程度は韓国人の価値観や考え方を知っていたつもりだったけど、うぬぼれていた。
韓国人の被害者意識はここまで高いのか。
でもそう言った本人は、大統領の地位を任期満了までもたすことができなそうだけどね。
朴大統領の「千年恨」を知って驚いたというより、それを通りこしてあきれてしまった日本人も多かったと思う。
JBpressでは、「千年恨の韓国とは、もう付き合っていられない」とさじを投げている。
われわれの回答は1つしかないだろう。「じゃ、1000年待っています。それまでお好きにどうぞ」
この記事でも、韓国人の被害者意識の高さとそれに閉口する日本人の様子が書いてある。
2013年に、悪化した日韓関係を立て直すための会合が開かれた。
この会合で、韓国側は「韓日関係の悪化は日本の責任だ」と言っている。
具体的に言うと、日本の右傾化(安倍政権)が原因と指摘したという。
でも、そんなことはない。
日韓関係の冷え込みの最大の原因は、2012年の李明博元大統領による竹島上陸だ。
李明博竹島上陸
韓国大統領が竹島に上陸したのは今回が初めてである。これにより日韓関係は悪化した。
(ウィキペディア)
JBpressの記事に面白いことが書いてある。
この竹島上陸は、李明博元大統領の「逆ギレ」だったらしい。
12月に京都で開催された日韓首脳会談では、李大統領は時間の大半を費やしていわゆる従軍慰安婦問題の解決を求めてきたため、野田氏が1965年の日韓請求権協定によって法的には完全に決着しているという立場を貫き通したこと。
この態度に怒ったことが李明博氏の竹島上陸という愚行につながったという。
自民党と民主党は、価値観も考え方も政策も違う。
でも、政権をとって韓国と対応すると「韓国=被害者、日本=加害者」という韓国の絶対前提には、同じように困っている。
いつか悟ってください。
ボロブドゥール(インドネシア)の仏像
韓国と日本を見ていると、もめ事の大きな原因は「ふつう」の感覚の違いから生まれることが多いように思う。
韓国人の「日本は過去にあれだけひどいことをしたんだから、これぐらいは当たり前」というが、日本人からしたら「やり過ぎ」「言い過ぎ」に感じてしまう。
この意識のままつき合っていたら、それだけ気持ちが離れていく。
「千年恨」の言葉を聞いて、「だめだこりゃ」「じゃ、お好きにどうぞ」「1000年後にまた会いましょう」と感じた日本人は多いだろう。
韓国人としては「これぐらい当たり前の言葉」だったかもしれないけど、日本人からしたら、ついていけない。
感覚が違いすぎる。
この感覚のギャップを少なくするには、日韓の双方が相手の価値観を知ることが大事だと思う。
それを受け入れるかどうかは別として、相手の発想の前提となる認識を理解するほうがいい。
でもないと、互いに感情的に反発してしまっていつまでも冷え込んだままだ。
おまけ
朴槿恵大統領といえば、「ブーメランの名手」としても有名。
自分が言ったことが自分に戻ってきてダメージを負ってしまう。
「千年恨」発言も、その一年後には「朴大統領のあの発言はマズかった」と韓国人の作家から否定されている。
NEWSポストセブン(2014年12月22日)から。
朴大統領は就任当初からレームダック(死に体)に陥りました。そのため国民に聞こえの良い発言をしたのですが、それが世界的に拡散し物議を呼んでしまった。あれはとても愚かな行為でした。
「1000年変わらない」朴発言は「愚かな行為」と韓国人作家
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東南アジアに反日感情はある?→「日本は、いつまで謝るってるの?」
初カキコ
今回の記事、とても面白かったです
韓国と日本は、分かり合えないのですね
初カキコ、大歓迎です。
そう言ってもらえると、書いたかいがありました。
ありがとう。
「わかり合えないことを、お互いわかり合う」ってことも大事です。
そうすれば、自分は自分相手は相手で、考えを押し付けられることがありませんしね。
おんなじだ…