最近の日本では、ニュータイプの痴漢が出没しているらしい。
電車の中で男が女性に近づいて体には触らず、においをかいだり、首筋や耳に息を吹きかけたりする「触らない痴漢」が増えて、社会問題になっているというニュースを見た。
こんな不快なことがあると、生活の満足度や充実感が奪われて、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)は低下してしまう。
やや強引な導入になったが、ここで取り上げたいのは、日本国の生活の質。
外国に比べて、日本はどれだけ過ごしやすいのか? 強みと弱点はどんなところなのか?
世界中の国や都市のさまざまな情報を提供しているサイト『Numbeo』で、購買力・医療や健康・治安・生活費など8つの項目をベースに、国や地域の「生活の質」のランキングが公開されている。
「Quality of Life Index by Country 2024 Mid-Year」を見ると、世界83の国や都市の中で、最も生活の質の高い国はルクセンブルクで、2位はオランダ、3位はデンマーク、4位はオマーン、5位はスイスとなっている。
日本は15位で、ご近所さんをチェックすると、台湾が33位、韓国は38位、中国は59位だから、日本の生活の質はアジアでトップレベル、東アジアではナンバーワンだ。
日本の生活について、国民の不満や怒りは尽きないが、世界的に見れば日本の満足度はかなり高い。
逆のランキング、つまり住みづらい国を見ると、1位はナイジェリアで、バングラデシュ、スリランカ、イラン、ペルーと続いてる。
個人的に意外だったのは、ベトナムとタイがそれぞれワースト9位と10位だったこと。まさか戦争中のウクライナ(18位)より低いとは思わなかった。
では、トップ3のルクセンブルク、オランダ、デンマークと比べて、日本の強みと弱点を確認しよう。
日本がこの3カ国を上回っていたのは、治安の良さと健康的な生活で、通勤時間や生活費、購買力は下回っていた。
たとえば、通勤時間は上位3カ国は27.2分、23.5分、27.8分に対し、日本は40.6分とかなり長い。これに「ヘンタイ」の要素が加わると、日本の順位はとんでもないことになる。
生活費が高くついて、購買力が低いというのは、収入に対して物価が高いということだろう。
ということで話をまとめると、日本は外国に比べて治安が良く、健康的な生活を送ることができるが、通勤時間は長く、頑張って働く割には給料が安い点では住みづらい。
どんな愛国者でも、これを否定するのはむずかしい。
「世界ベストツーリスト」の日本人が、外国でしてはいけないこと
2018年の「世界幸福度ランキング」 日本と韓国は幸せな国?
> 日本がこの3カ国を上回っていたのは、治安の良さと健康的な生活で、通勤時間や生活費、購買力は下回っていた。
前の2項目と後の3項目で、同等の比較ができますかね? それなら私はやはり日本を選びます。
なぜなら、私も「安全・安心は何物にも代えがたい」と考える典型的な日本人なので。