1月22日は、1506年に 150人のスイス傭兵がローマ教皇ユリウス2世に招かれ、教皇領に到着した日。この時から「バチカンのスイス衛兵」の栄光の歴史が始まった。
現在、彼らは世界最古の軍隊のひとつであり、世界最小の軍隊とも呼ばれている。
スイス公共放送協会のサイト『SWI swissinfo.ch』によると、ローマ教皇ユリウス2世が自分の護衛としてスイス兵を選んだ理由は、当時のヨーロッパで彼らが忠実で無敵の兵士として名声を得ていたからだという。
they earned a reputation as loyal and invincible soldiers, to such an extent that Pope Julius II chose them for his personal bodyguard.
The mercenaries who converted the Vatican
この選択が正解だったことは、すぐに証明された。
1527年、神聖ローマ皇帝カール5世の軍勢が嵐のようにイタリアに侵攻し、ローマを破壊し、殺りくや略奪が行われた。このローマ劫掠(ローマ略奪)で、スイス衛兵は必死に戦い、189名のうち指揮官を含む147名が戦死する。しかし、この奮闘によって時間を稼ぐことができ、40名以上のスイス衛兵に護衛されてローマ教皇は地下道を通って脱出することに成功した。
ローマ劫掠の数ヶ月間、母国チューリヒからチューリヒ出身の衛兵43人に帰国命令が出ていたが、彼らはそれを拒否してバチカンに残り、その多く(または全て)が命を落とした。
スイス傭兵はさまざまな人や国に雇われ、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで行われた戦争に参加していた。
特に有名なのは、現在もローマ教皇を守るスイス衛兵と、フランス王家を守るために雇われたスイス人部隊(ギャルド・スイス)だ。
フランス革命中の1792年、パリのチュイルリー宮殿を守るために、900人のうち約 600人が戦闘中に死亡するか、降伏後に殺害された。彼らは本当に忠実だった。
スイス傭兵は長い槍を使い、集団戦闘を得意にした。
1874年に憲法が改正され、スイスは傭兵の輸出を禁じるようになったが、バチカンのスイス衛兵は唯一の例外として認められた。ローマ劫掠で命をかけてローマ教皇を守り抜いたように、両者の関係はそれほど特殊で重要なのだ。
500年前のヨーロッパで忠実にして無敵だと称された彼らは、現在では世界で最も古い軍隊のひとつで、世界最小の軍隊と呼ばれている。
「it is one of the oldest military units in the world. It is also the smallest army in the world」(Swiss Guards)
コメントを残す