インド人とアメリカ人の男性と一緒にご飯を食べていると、インド人が東京で「ぼったくり」の被害にあったという話を始めた。彼の知人のインド人が日本にやって来て、到着した日に東京の飲食店で食事をしたところ、注文していない料理が出され、後から料金を請求されたという。
これは「お通し」のことで、ぼったくりではない。しかし、日本だけかはわからないが、海外では珍しい商法なので、「ぼったくられた!」と思って怒り出す外国人は多い。そんなことで揉めてレジで渋滞を起こすくらいなら、事前に英語の案内を見せて了解を得ればいいと思うのだけど、そうしない店もある。
その場にいたインド人もアメリカ人も日本に何年か住んでいるから、お通しのシステムを知っていて「ぼったくり」とは思っていない。でも、何も知らない外国人が「だまされた!」と腹を立てる気持ちは理解できると言っていた。
インドでは、言葉や肌の色から店員が「この客はよそ者だな」と判断すると、ぼったくることがよくある。彼らは日本語をまったく話せなかったから、そんなインドの事情を重ねて「ぼったくられた」と確信したらしい。
そんな話をしていると、ニューヨーク市出身のアメリカ人が、“現地ならでは”のぼったくりの話をし始めた。
Grokくんに「NYのチャイナタウンの絵を描いて」とリクエストしたら、すぐにこの絵を生成してくれた。すごい時代だ。ちなみに、トップ画像はタイのチャイナタウンのもの。
ニューヨーク・マンハッタンには100年以上の歴史があり、約80万人が住む巨大なチャイナタウンがある。広東省出身の「Ah Ken」が1850年代にこの地域に到着し、彼がチャイナタウンに住み始めた最初の中国人として記録されている。
以前は中国南部の広東語を話す人々(おそらく香港人が中心)が多かったが、最近では中国本土からの移住者が増え、北京語を学ぶ住民も増えているらしい。(Chinatown, Manhattan)
チャイナタウンの魅力は安くておいしい食べ物がたくさんあることで、それを目当てにアメリカや世界中から観光客が押し寄せる。
知人も日本に来る前は何度もチャイナタウンに足を運び、本場の中国料理を楽しんでいた。値段も味も満足していたが、問題もあって、店員にこの辺の事情を知らない客と判断されると、ぼったくられることがあった。
彼が白人の友人とチャイナタウンのレストランで食事をした後、レシートを確認すると、よくわからない料金を請求されたことが何度かあった。でも、シンガポール系や中国系の友人と一緒に行き、彼らが流暢な中国語で注文したり質問したりすると、店員の表情や態度が違い、「謎料金」が加算されることは一度もなかった。
そんな経験から、彼はチャイナタウンでは英語を使わない方がいいことを学んだ。
多様性にあふれたNYCらしい「ぼったくり」で、日本語を使うと危ないという話は日本では聞いたことがない。日本語ができないと、むしろその危険性が高まる。
コメント
コメント一覧 (2件)
ぼったくりですか・・・。日本の「お通し」とは違いますよね。
「お通し」は、日本語が流暢であろうがなかろうが、入店したすべての客に対して適用される、一種のテーブルチャージ(サービス料)です。まあでも、詳しい事情を知らない外国人が誤解するのも無理はない。
これは日本に対する誤解を解くためにも、入店する前にきちんと店頭で目立つように説明書きを読めるようにしておくべきでしょうね、せめて英語だけでも。事前説明が無ければ誤解されてもしょうがない。「日本語が不自由な外国人には対応できませんので入店お断り」的な表示と同類です。
まあただ、なかなか英語表示をするのも難しい店だってあるだろうから、官公庁なり、自治体なりが、注意書きの見本を示して指導してあげるべきでは。国策としてインバウンド消費に拘るのであればなおさらのこと。
そうなんです。「後出しジャンケン」みたいになるから、外国人は怒ります。事前に説明して、納得しなかったら店を出るシステムにすればいいのですが。
その典型的な英文を自治体が示して、ダウンロード仕放題にすればトラブルは減るはずです。