セントレア空港の一階にあるローソンについた。
日本を出発する前に何を食べるか?
日本人ならおにぎりに決まってる。
サイフも「そのぐらいなら大丈夫」といっている。
米を食べる国はたくさんある。
タイ・カンボジアなどの東南アジアや中国・韓国の東アジアでも、むかしからお米を食べてきた。
でも、「おにぎり」が伝統的な食文化になっているのは日本だけ。
なんで日本人はおにぎりをつくり出したのか?
「それ、前に書いてなかったか?」という人は先に進んでほしい。
日本の食と歴史にくわしい樋口清之氏によると、日本人がおにぎり(にぎり飯)を生み出した理由は「お米をおいしく保存するため」にあるという。
それを防ぐために生まれたいちばん素朴な方法が、‘握り飯’である。握り飯をつくると、外側は空気に接触するから、かびが生えたりするが、中は腐らない。
そこで、握り飯の表面に発酵作用を止める塩をまぶしたり、ミソで包んだり、あるいは焼いて表面を炭化させておく方法を考えついた。
「梅干と日本刀 樋口清之」
海外に出かける前には、やっぱり日本のソウルフードのおにぎりを食べておかなきゃ。
ご先祖様に申し訳がたたぬ。
絶対おにぎりを食べてやる!
そう思っておにぎりが並んでいる棚の前に来たわけだが。
さて何のおにぎりを食べよう?
日本のコンビニにあるおにぎりは、種類が多すぎる!
日本という先進国を出て発展途上国を旅すると、そのちがいをよく感じる。
日本ではおにぎりを始めとして、他の食べ物でもとにかく種類が多い。
あらゆるものや物移動手段でも、とにかく選択肢がたくさんある。
日本と発展途上国の違いには、選択肢の数の多さがある。
選択肢の数は多ければ多いほどいい、というわけでもない。
選択肢が増えると、それだけ選ぶことがむずかしくなる。
その結果、時間というもっとも大切なものを失ってしまう。
20年ほど前のラオス。
村への移動手段は一日一本のバス(トラック)だけ。
それしかないから、迷うことも悩むこともない。
すでに決まっているから、こちらはそれにしたがうだけ。
選択肢がひとつしかないから、料金や速さで他のバスと比べる必要がない。
どこかのバスチケットを買ってから、「あれ?あそこのバスのほうが安かったじゃないか!」なんてくやしい思いをすることもない。
だから、精神的にもいい。
発展途上国は先進国とちがって、とってもシンプル。
選択肢が少ないからそのぶん何かを決めることは楽。
一番いいことは、決断するためにかかる時間を他の有意義なことにつかうことができること。
発展途上国を旅行していて、そこから日本での生活を考えるときがある。
日本は世界第三位の経済大国で、先進国でもある。
物がたくさんから、自分の好みに合ったものを選ぶことができる。
でも選択肢が多いから、決断には時間がかかってしまう。
即断即決ができる人はいい。
でもボクのように悩みやすい人間だと、考えているだけ時間を失ってしまう。
これはもったいないとよく思う。
思ったところで決断力が上がることはないんだけどさ。
それに発展途上国には、物が少ないぶん選択肢の数もない。
これは、その社会で「競争がない」ということにもなる。
だからやっぱり、大きなデメリットはある。
どっちがいいだか。
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ツイッターしてまんがな。
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@amamatsushizuo3
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