前回、韓国政府が夕食会で見せた”反日アピール”について書いた。
アメリカのトランプ大統領を歓迎するために開いた夕食会で、政府は元慰安婦の女性と独島エビを用意していたのだった。
これに対して、韓国国内では好意的な評価が多い。
例えば、国民からこんな声が上げっている。
「心が温かくなった」
「これが国というもの。国民に仕える気持ちが大事」
「まず国民のことを考える指導者の姿だね」
「私が文大統領に感謝したい」
くわしいことはこの記事をどうぞ。
でも、韓国外交部(日本でいう外務省)は今、かなり困惑している。
朝鮮日報の記事(2017/11/11)によると、今回の夕食会で、韓国外交部は”排除”されていたから。
「韓国大統領府の独断で「独島エビ」、決定過程で外交部を排除」
外交部とじゅうぶんな相談もないまま、政府が夕食会の段取りを進めてしまう。
日韓の外交問題になった「独島エビ」についても、外交部は知らされていなかったという。
それでアメリカ側に、「メニューに独島エビがある」ということを伝えていなかった。
記事にこう書いてある。
対日外交で問題になる可能性があり、米国とも相談すべきことだったが、決定の過程で外交部が排除されたことになる。
これにはアメリカも困惑しただろう。
この記事を読むと、韓国外交部は政府の”被害者”のようにも見える。
自分たちは無視されていたのに、記者から説明を求められる。
外交部の次官はかなり苦しそうだ。
「日本の抗議を事前に予想したのか」という質問に対して、「このようなメニューが話題になるなんて誰も予想できなかった」と答えた。「外交的なことを考慮せずに用意したのか」という質問にも、同次官は「はい」と認めた。
自分の知らないところで物事が進んでいたのに、立場上、自分が責められる。
韓国でも日本でも、組織の一員でいると、そんな理不尽はある。
韓国政府は、この次官に酒代ぐらいは出すべきだ。
韓国政府による「慰安婦」と「独島エビ」の反日アピールを、苦々しく思っているアメリカ人もいる。
朝鮮日報にこんな記事がある。
夕食会場の元従軍慰安婦や独島(日本名:竹島)エビで自尊心を表現するような青瓦台のPR法は、見ていてやるせない。国務省の韓国課長を務めたストラウブ氏は「首脳夕食会の一部の企画は不適切だった。韓日間の問題に米国を引き込もうとするのは正しくない」と語った。
「元慰安婦と独島エビで韓国の自尊心を表現、やるせない」
そりゃそうだ。
日本と韓国の争いに巻き込まれて、アメリカがよろこぶわけない。
「やるせない」と書いたこの記者も、「政府はやり過ぎた」と批判的に考えているのだろう。
大統領を歓迎する場で、なんで韓国政府はアメリカが困るようなことをするのか?
と言いたいところだけど、反日アピールは国民受けがいいのだからやめられない。
今や韓国社会で元慰安婦は、その言動をだれも否定できない”神”のような存在だ。
だから、韓国政府が元慰安婦の女性を夕食会に招待したことを、「見ていてやるせない」と書くのは勇気がいると思う。
でも、日本人のボクから見ても、慰安婦やエビで国の自尊心を表現するというのは、やるせないし何か痛々しい。
これによって、日本の政府や国民を不快にさせ、アメリカも困らせた。
それに対して、韓国は具体的にどんなメリットを得たのか?
元慰安婦の言動に制限をかけないと、そのうちとんでもないことになりそうだ。
日本は日本で、韓国の反日愛国パフォーマンスにはしっかり抗議して、不快感や怒りを伝えたほうがいい。
何も反応しないと、きっと「日本は何も言わないんだ。じゃあ、OKなんだ」とかん違いして、反日愛国アピールに歯止めがかからなくなる。
今回の件で迷惑を受けた韓国人やアメリカ人がもっと声を上げてくれたらなあ、と思う。
おまけ
ソウルの様子
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慰安婦じゃなく、
コメントありがとうございます。でも、これ以下の言葉はここでのせるのはちょっとマズイので、消させてもらいました。すみません。