一蘭といえば、この「味集中カウンター」が有名。
でもこれを見たアメリカ人は「刑務所かよ‥」と絶句。
「最高のごちそうは会話だ」、「ラーメンはファストフードだ」と考えるアメリカ人にとっては、これはチョイとやり過ぎ。
くわしいことは前回の記事をプリーズ。
タイ人を一蘭に連れて行ったときは、上のアメリカ人とは正反対の見方をしていた。
これからその反応を紹介しようと思う。
さて、いまのタイでは日本のラーメンが大人気だ。
首都バンコクにはラーメン屋が当たり前のようにある。
でも、タイに昔からある麺料理とちがって、日本のラーメンにはちょっとオシャレで高級なイメージがある。
値段設定もけっこう強気だ。
コンビニで1日(8時間)バイトすると給料は1000円ほどというタイで、一蘭に連れて行ったタイ人がバンコクで食べたラーメンは約500円したという。
日本とタイでは社会の仕組みが違うけど、4、5時間のバイト代が消えてしまうのだから、日本式ラーメンは気軽に食べられるものではない。
いまネットでバンコクの一風堂を見たら、一番安いラーメンでも200バーツ(約700円)する。
店によっては一杯1000円以上するラーメンもある。
8時間のバイト代に相当する額だから、ラーメンに対する感覚が日本とは違いすぎる。
カレーのココイチもそうだけど、タイでは庶民の味方ではなくてちょっとした高級店だ。
「いやいや、日本のラーメンはファストフードだね」と言い張るアメリカ人とは正反対。
この麺料理はタイで150円ほどだったと思う。
タイ人の話では、日本式ラーメンの店は内装もけっこうオシャレだから、インスタグラムにアップしてみんなに見せる感覚らしい。
いわゆる「インスタ映えスポット」か。
浜松の一蘭に連れて来たタイ人はアメリカ人とは逆で、「味集中カウンター」を見て、その“本物志向”に敬意を感じたようだった。
といっても、彼はバンコクで一蘭そっくりの店に行ったことがあるから、味集中カウンターの「パクり」なら見たことがある。
でも、「タイ人だったら「味に集中してもらう」という発想は出てこない。日本人は細かいところにまで配慮がある」と感心していた。
タイ人大学生の彼にとって、一杯890円という一蘭のラーメンは決して安くはない。
でも、味や雰囲気に大満足。
バンコクで食べた“一蘭もどき”のラーメンとは麺やスープが違うと言う。
もちろん、日本のほうがおいしい。
ラーメンを食べる前、写真を撮ってインスタグラムにアップしていたのは言うまでもない。
というわけで、彼にとって日本のラーメンは決してファストフードではない。
一般的にタイで日本のイメージがすごく良い。
世界有数の先進国で、最先端の科学技術もある。
日本製品は洗練されていて質も高い。
日本はそんな「ブランド」として社会に定着しているから、ラーメンの社会的地位も日本より高い。
アメリカ人は日本に対してそんな「リスペクト」はないから、ラーメンもしょせんはファストフードなんだろう。
タイ人が行った一蘭の「パクリ店」では、お釣りを小皿に乗せて渡すような配慮はなかったという。
「“本物”はやっぱり違いますね」と感心していた。
上の写真はアメリカ人が韓国のラーメン店で撮ったもの。
そのアメリカ人はむかし日本に住んでいて、一蘭に行ったことがある。
韓国のこの店にも「味集中カウンター」があって、一蘭そっくりで驚いていた。
一蘭の支店かと思うほど、内装や味が似ていたらしい。
でも、韓国に日本へのリスペクトがあるのかどうか。
こちらの記事もいかがですか?
世界に正しい日本料理を!でも、海外から怒られた日本の“スシポリス”
日本人の日本料理店VS韓国人のヘンテコ和食店 in バングラデシュ
反論できる?「日本人が、外国人の日本料理をインチキと言うな!」
コメントを残す