すこし前に、3人の台湾人(全員20代の女性)が旅行で日本にやってきた。
その台湾人を3日間、静岡と神奈川のあちこちに案内したから、今回はそのときのことを書こうと思う。の第三弾。
でもこれは自分用のメモとして箇条書きに書いていくから、まとまりはないですよ。
ちなみに3人のうち2人は日本語ができる。
前回までのはこれ。
〇言葉
かつて日本は台湾を統治していて(1895~1945年)、日本語教育に力を入れていた。
統治時代の終わりごろになると、75%の台湾人が日本語を理解するようになったといわれる。
その影響もあって台湾人は日本語に抵抗がない。
統治時代の日本語や新しい日本語をいまでも日常的に使っている。
この旅行中も、台湾人が会話のなかで言っていた「カワイイ」「サシミ」「ワサビ」「カバン」という言葉は日本人のボクでも聞きとれた。
ほかにもこんな日本語が台湾の言葉になっている。
「おでん・さしみ・おじさん・おばさん・あっさり・はんこう(反抗)・おうえん(応援)・うんちゃん」など。
いまの日本で「運ちゃん」はあまりよくない言葉だけど、台湾では問題ないという。
ちなみに「運助」という漢字を見ても、意味は分からなかった。
台湾で使われている日本語についてはここをどうぞ。
でも、どうやら台湾に和製英語は伝わっていない。
*韓国人は「クールビズ」や「スキンシップ(厳密には和製英語ではない)」といった言葉を使っている。
台湾では「ソフトクリーム」とは言わないず、アイスクリームと言うらしい。
前回でてきた「峠」が和製漢語なら、ソフトクリームは和製英語だ。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
3人ともコスパやパワースポットと聞いても意味が分からない。
アメリカ人に聞いても、「パワースポットって何だ?Wi-Fiがよく通じるところ?」とか言う。
コスパはもっとひどくて、イギリス人に「コスト・パフォーマンスの略」と言ってもコスト・パフォーマンスの意味が分からなかった。
和製英語のことはこの記事をどうぞ。
外国人には「なぜ?」の和製英語:コスパ・ハイタッチ・ハイテンション
話はそれるけど、中国語で「快」は快速の快で「速い」という意味になる。
中国を旅行した日本人がかなりのスピードを出すタクシーに乗ったとき、「こわい!」と言ったのが運ちゃんには「快(クァイ:kuài)」に聞こえて、「もっとスピードを上げろということか」とかん違いしてさらに速度を上げやがった、という話がある。
それを台湾人に話すとおもしろがっていた。
〇日本で見た嫌なもの
「支那」という言葉は嫌いで、見ると不愉快になる。
「支那(しな)」は中国のむかしの呼び方で、蔑視や侮辱の意味が込められているということで中国人はこの言葉を嫌う。
台湾人も同じのようだ。
日本では政府が1930年(昭和5年)に「支那」という呼称を使わないことを閣議決定していて、いまのテレビやラジオでは放送禁止用語になっている。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
日本社会からこの言葉はどんどん消えていって、支那そばは「ラーメン」、支那ちくは「メンマ」に変わった。
「支那竹」の「支那」という単語に台湾政府が抗議したため。日本では、桃屋が1968年からテレビCMで「メンマ」と称してからこの呼称も普及した。
上のそば屋の看板は、中国人や台湾人旅行者もよく来る修善寺で見かけたもの。
1週間の日本旅行でこの台湾人が不快に感じたのはこれだけと言う。
あとはすべてがパーフェクト。
〇日本で感じた疑問
・なんで日本のモスバーガーは看板が緑色なのか。
台湾でモスといえば赤色。
・なんでお地蔵さんは赤いよだれ掛けや頭巾をかぶっているのか。
橋や鳥居はなんで赤いのか。
今回はここまで。
続きは次回に。
今回案内した台湾人は台北の「世新大学」の学生だった人たち。
この大学では日本語のボランティアガイドを斡旋をしてくれる。
ボランティアチームには日本語学科の3,4年生が属しています。無料のボランティアサービスである事に加え、学生たちの熱心なガイドは、日本人観光客にとてもよい評判です。
台湾旅行に行くなら、ここでガイドのお願いをするといい。
台湾人がアニメを見て感じた「日本と台湾の学校との違い」とは?
>>>「支那」という言葉は嫌いで、見ると不愉快になる。「支那(しな)」は中国のむかしの呼び方で、蔑視や侮辱の意味が込められているということで中国人はこの言葉を嫌う。台湾人も同じのようだ。<<<
こんな主張こそ、単なる難癖以外の何物でもないんですけどね。
バカバカしいので私は「支那」「朝鮮」と言ってますよ。
「相手が不快になる事は止めましょう」なんて、一見もっともらしいですが、それがどんな時でも正解となる訳ではありません。
元から侮蔑的な意味合いなどなく、しかも千年以上も昔からある呼称なのですから、堂々と使うべきです。
そういう駄々っ子じみた屁理屈には毅然として、「よそ様の言語にあれこれと言い掛かりをつけるな」と抗議すべきです。
そうしないとますますつけ上がるだけですから。
「支那は蔑称だから使うな」などとは、元を質せば蒋介石が言い出したイチャモンに過ぎないのですから。
それだったら同じく始皇帝の築いた「秦」に由来する「china」だって差別語・蔑称になる筈ですが、こちらには何も言わないのですから、ダブル・スタンダードもいい所ですよ。
同様に「china」も蔑称だと主張するならまだ一貫性がありますけど、日本だけを狙い打ちして差別してるのですから、まともに聴くに値しません。
そして引っ掛かるのが、「台湾人も同じく嫌ってる」という箇所ですが。
何故台湾人までもが?
大陸本土の支那人と、台湾人は外見が似てても御互い別の民族の筈ですが?
それに「支那」と言った場合、台湾は含まない筈ですけど?
なのに何故台湾人が不快になるのかがサッパリ解りません。
もしかしてそのように言ってるのは、本省人ではなくて外省人ではないのですか?
つまり支那大陸本土にルーツを持つ、終戦後に大陸から台湾へ渡って来た漢人の血統の人たちが言ってるだけではないのですか?
古くから先祖代々台湾で暮らしてる、土着の台湾人がそう思うのも何だか不自然に感じるのですが。
いまの日本ではテレビ、ラジオ、学校、政府や行政機関で「支那」という言葉を使いません。「中国」という言葉がありますから。
ネットの匿名書き聞き込みではたまに見ますが、本名を名乗ってこれを使う人は本当に例外です。
>台湾人は外見が似てても御互い別の民族の筈ですが?
少数民族以外の台湾人もこう思っているか聞いてみてください。
本省人・外省人の別なく、この言葉を嫌います。この言葉は台湾人のアイデンティティーを傷つけますから。
台湾の歴史教科書を読んで、台湾人の話を聞けば見えてきます。
相手の側に立つと、別の見方があることに気づきます。
おや?そうなのですか?何やら私がこれまで聞いて来た話とは大分異なるようですが。
疑ってしまって誠に恐縮なのですが、私がこれまで聞いて来た話とは・・・
●大多数の台湾人が中共や大陸の支那人を嫌っている。
●大多数の台湾人が台湾の独立建国を願い、大陸本土の政権に吸収される事に反発している。
●大多数の台湾人は、「台湾は台湾、支那は支那」だと、御互い全く別の存在だと考えているので、一緒にされる事を嫌う。
といったものでした。これら私の認識は、間違いだったのでしょうか?
大多数の台湾人が上記のように思ってる以上、大陸の方が「支那(人)」と呼ばれようが、そんな事は知った事ではないだろうし、一体誰が怒ったりするのかと不可解に思えるのですよ。
なので正直言いまして管理者さんの論は、これまで私が抱いていた認識とは大分異なっていますので、統計とかの具体的な根拠がない限り、どうにも腑に落ちないのですよ。
私には台湾人との付き合いが全くないので、直接確認する術はありませんが、まあ仮に管理者さんの論が事実だとしましょう。
例えそうだとしても、「支那は蔑称だし、不快だから支那と呼ぶな!」などと言う主張に従うイワレなど全くない、という事に何ら変わりはありません。
「支那」という言葉には、字面から見ても何ら侮辱する意味合いなどないし、「ジャップ」「チンク」「アメ公」「露助」などと呼ぶのとは、明らかに訳が違いますから。
そんなのは単なる個人的好き嫌いの感情論に過ぎないのであって、道理や筋とは無関係な話ですから。
日本が敗戦した翌年にちゃっかり「戦勝国」の座に収まった事で、上述したように蒋介石が日本に対して「支那と呼ぶのを止めろ」とイチャモンの圧力を掛けたのです。
その結果、日本政府がそれに屈して、「支那の呼稱を避けることに關する件」という外務省通達が出されました。
それ以降は管理者さんの言われる通り、テレビ、ラジオ、学校、政府や行政機関で「支那」という言葉を使わない状態となった訳です。
なのでいつまでもこのような筋の通らない、政治的横暴に屈してる状態に甘んじているべきではありません。
深く考えもせずに「相手の嫌がる事は止めましょう」などと、キレイゴトを言って思考停止するのは、御互いにとっても良くありません。
そんな腫物に触るかのような卑屈な姿勢をいつまでも重ねる事は、何の根本的解決にもなりません。
まさしく無用の遠慮であり、「思いやり」でも「礼節」でも「誠意」でも何でもありません。
なので仮に相手側が「不愉快だから支那と呼ぶな!」と言ってきたら、これまで述べて来た数々の不当さを説明した上でこう言います。
「アンタらがそんなふうに思うのは勝手だし、アンタらが自分たちの事を「中国(人)」「中華(人)」と呼ぶのも勝手だが、こちらにはこちらの呼び方がある。
侮蔑的な意味合いがあるのならそのように抗議するのも分かるが、そういう意味合いなど全くない限りは、どう呼ぼうが我々の勝手というものだ。
である以上、自分たちの望む呼び方を相手に強要するのは、明らかに行き過ぎているし、非礼というものではないか。
いくら何でもそこまで要求出来る権利などない筈だろう。」
と。これで尚も納得せず、文句を言うようなら仕方ありません。
その程度の道理も解さない分からず屋とは、まともな交流を重ねられる気がしません。
ちなみに私が「中国」と言う場合は、「中華民国」もしくは「中華人民共和国」の略称としてか、日本の中国地方の事に限ってです。
そうではなく地理的概念・歴史的概念・社会的概念・空間的概念・文化的概念・民族的概念等として呼ぶ時は、「中国」では不適切で、「支那」が適切です。
歴代政権の国号が頻繁に変わっているのに、全て「中国(中華民国及び中華人民共和国)」と呼ぶのもおかしいですから。
それは朝鮮半島も同様で、全て「韓国」「北朝鮮」などと呼んでたらおかしいです。
最後に、もし興味がありましたら、参考までに下記2本のページをどうぞ。
【シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由】
http://www.tamacom.com/~shigio/defend/chinaischina-j.html
【「支那」は本当に悪くない言葉か(8)】
http://www.age.ne.jp/x/commerse/kawara/kawarabn/9910/9910z.html
何か文字の世界だけで結論を出していて、台湾人の気持ちが反映されていないように思いました。
現実に台湾人と話をしたことがないようなのでその理由がわかりました。
台湾人が本土の中国人を「支那人」なんて言いませんし、思ってもいません。
台湾人のパスポートの表紙には「REPUBLIC OF CHINA」と書いてあります。
中華人民共和国の一員ではないとしても、台湾人なら自分をチャイナの人間と思っているでしょう。
戦前・戦中の日本人が侮蔑的に「支那」という言葉を使っていて、CHINAではなくて「支那」にそういう意味を与えたのは事実です。
だからいまの日本ではマスコミや政治をはじめ社会全般でその言葉を使いません。
ただどんな言葉を使うかは最終的にはその人にまかされています。