日本の良き隣人、台湾の蔡英文総統がきのうこんなツイートをした。
本日は、台湾中部の921大地震から20年です。日本から多くの支援をいただいたことは、今も我々の心に深く刻み込まれています。東日本大震災時、台湾人が被災地を支援したのは、20年前の日本の支援に勇気づけられたからです。今日は改めて心から感謝の気持ちを伝えます。「ありがとう!日本!」 pic.twitter.com/TvvRYELoWB
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) September 21, 2019
*ツイートが消えたりすることもあるので、念のためメッセージだけここに載せておく。
本日は、台湾中部の921大地震から20年です。日本から多くの支援をいただいたことは、今も我々の心に深く刻み込まれています。東日本大震災時、台湾人が被災地を支援したのは、20年前の日本の支援に勇気づけられたからです。今日は改めて心から感謝の気持ちを伝えます。「ありがとう!日本!」
1999年に台湾中部で約2400人の犠牲をだす大地震がおきた。
台湾の痛みは日本の痛み。
日本政府はすぐに救助隊などを派遣して、できる限りの支援をおこなった。
それを20年たっても忘れず、「今日は改めて心から感謝の気持ちを伝えます」という台湾人の義理堅さよ。
日本の隣人には韓国さんもいるのだけど、ムン大統領が日本語で「ありがとう!日本!」とツイートしたらスキャンダルだ。
国民の激怒は政権支持率を直撃する。
そうなったらムン大統領は竹島に上陸するかもしれない。
同じ時代に日本の統治をうけた台湾と韓国、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い。
それはいいとして、このツイートへの日本の反応を見てみよう。
・こちらこそ震災ときはありがとうねと言いたい
・ありがとう!台湾!
・ありがとう台湾。200億を超える莫大な額の義援金を贈ってくれた恩を日本人は忘れない。
・日本人と台湾人は価値観を共有できる。
・いつまでも仲良くしたいものですね
・LOVE台湾。
・台湾の方が日本より良き時代の日本的な考えを残してたりもする
見習いたいわん
・こちらこそ、ありがとう
いつまでも良き隣人であれますように
いまの日本では「台湾」と書いて「かんしゃ」と読むのかと思ってしまうほど、「ありがとう」の言葉が多い。
さて、ここに「200億を超える莫大な額の義援金を贈ってくれた恩を日本人は忘れない。」というコメントがある。
2011年の東日本大震災のとき、台湾の人たちは世界最多の義捐金をおくってくれたのだ。
これは同時期に米赤十字が発表した同国の金額を上回る。4月15日には140億円を超え、世界各国中、最多となった。その後、200億円以上となった。
これで日本では「ありが台湾」が爆発。
この“世界記録”を知っている日本人は多いと思うけど、その年末に台湾でおこなわれたアンケート調査のことはどうだろう?
台湾人にとって「最高に幸福な出来事」を聞いたところ、日本への義捐金の額が世界最多だったことが選ばれたのだ。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
日本と台湾では不幸なできごとが起きても、それが関係を深めるチャンス(機会)にもなる。
そんな隣人を見ていると、感謝には感謝、憎悪には憎悪がかえってくることがよくわかる。
チャンスをピンチに変えていたら、いつまでたってもまともな関係は築けない。
おまけ
「台湾の方が日本より良き時代の日本的な考えを残してたりもする 見習いたいわん」というコメントについては最適な例がある。
台中にある「宮原眼科」だ。
日本統治時代の1927年に宮原武熊という眼科医が開いた建物だけど、宮原医師はもうそこにはいない。
いまは日治時期の雰囲気を伝える観光スポットになっている。
宮原眼科に行った台湾人からもらったお土産には日本語が書いてあった。
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台湾の人々が、日本にとって国難とも言える規模の大災害の時に援助の手を差し伸べてくれたことは、日本人は決して忘れてはいけないことだと思います。
もちろん、台湾が今後どのような道を辿るのかは台湾の人々自身が決めることです。ただ個人的には、大陸に飲み込まれてしまうことなく、台湾は台湾人として独自のアイデンティティーを今後も持ち続けてほしいです。
同じ島国であるということからも連帯感が湧きます。
20年たっても感謝のことばを日本語で伝えてくれたように、日本人も台湾の支援を忘れてはいけません。
そのためにも、折に触れてそのことをこのブログで書いています。
これから台湾と中国との関係がどうなるか分かりませんが、日台友好は続いてほしいです。