【整形大国イラン】“いいね”を求めた女性が“ゾンビ顔”に

 

インスタグラムやツイッターには、“バカ発見機”としてのすぐれた性能と確かな実績がある。
「いいね」がほしくて感覚がマヒしてしまいバカなことをする人もいれば、もとからそういう人だった場合もいる。

さてここからは、バカな人ではなくて行為の話。
「いいね」がつくとうれしくなって、見えない人の“期待”に勝手に応えていったら、取り返しのつかない事態になった不幸なイラン人女性がいる。
その人は現在22歳の有名インスタグラマーで、「いいね」を得ることに夢中になって整形手術を何度かした結果、「ゾンビ顔」になってしまった。

百聞は一見に如かず、ご本人の投稿を見てみよう。

 

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Sahar Tabar(@sahartabar_officialx)がシェアした投稿

 

投稿が消される場合もあるから、そのときは「Sahar Tabar」で画像検索してほしい。
「ゾンビランドサガ」ならかわいいけど、これはきついし痛々しい。

 

韓国では美を求めて整形手術をくり返した結果、とても残念なことになってしまった「扇風機おばさん」と呼ばれる人がいた。
イランの社会でこれをしたらどうなるのか?

市民から「拘束するべき」という声が多く上がって、首都テヘランの裁判所が逮捕命令をだしたという。
その理由はおもに「神への冒とく」だった。

AFPの記事(2019年10月25日)

神への冒涜(ぼうとく)や暴力の扇動に加え、不適切な手段による収入や若者に堕落を促した疑いが持たれているという。

美容整形で「ゾンビ」顔に…有名インスタグラマーが後悔語る イラン

「親への冒とく」もあるだろう。

 

 

以前、インドで出会った日本人旅行者から、「イランはじつは整形大国なんですよ」と聞いて意外に思ったことがある。
イスラーム教の教えと整形は矛盾していないから、目や鼻の形を変えても特に問題はないらしい。
その日本旅行者いわく、「イランは中東の大韓民国」で多くの国民が気軽に整形手術を受けている。

日本在住のイラン人コスプレイヤー「痛子」さんが「zakzak」のコラム(2018.7.12)で同じことを書いている。

整形というと、日本では少し偏見もありますので、隠す人の方が断然多いです。
ですが、イランでは整形はむしろ自慢なんです!

実は整形大国?! イランの美容事情

韓国ではどちらかと言えば、隠したがる人が多いと思う。
でもきっとバレている。

 

イランといえば厳格なイスラーム教の国で、女性が外出するときはこんな「ひでぶ」を、じゃなくて「ヒジャブ」をかぶることになっている。

 

 

女性が美を求める気持ちは世界共通だからそれは分かる。
でも失礼ながら、イランでは女性の社会的地位がかなり低い。

でも、イランの女性が整形手術を受ける理由にはそんな抑圧状態への反発やうっ屈があったのだ。

ニューズウィーク誌の記事(2013年3月15日)

鼻の整形は、ヒジャブ(髪の毛を隠すスカーフ)の着用を強制されているイランの現状に対する反乱の意味もある。

鼻整形でアピールするイラン女性の戦い

 

あるイラン人女性は、美しい容姿を見せて男の注目を集めたいと思うけど、イランではヒジャブのせいでそれができない。だから、「顔のアート」(整形)で本能を満足させていると話している。

その頂点をきわめた結果、Sahar Tabarさんは「ゾンビ顔」になってしまった。
自分の能力以上の“いいね”を求めると、かなりの代償を払わないといけなくなる。
これも世界共通だ。

 

 

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2 件のコメント

  • > 「いいね」を得ることに夢中になって整形手術を何度かした結果、「ゾンビ顔」になってしまった。
    本人がそのように言っているのかもしれないですが、それ本当ですかね? この写真(?)、何だか加工した画像のように見えるのですが。
    もし、本当に実物の写真だとしても、首や体の痩せ方とか頬骨の突き出し方といい、どう見ても全身の痩せ過ぎが原因で生じた顔の変形に見えます。整形の影響は唇が非常に厚ぼったくなった程度のことで、あまり関係ないのでは?

  • 本人がそう言っているのでそうでしょう。
    これはAFPの記事を参照したものなので、それ以上の情報は分かりません。
    個人的な見方であれば、それは人の数だけありますよ。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。