いままでの個人的な経験だけど、日本で外国人とご飯を食べに行くばあい、楽なのが中国人で大変なのがインド人。
ここでのポイントは国籍じゃなくて宗教っす。
中国は共産主義の国だけあって、いままで出会った中国人はみんなボクと同じく無宗教の人ばかり。
だからイスラーム教徒のように豚肉とアルコールはダメ、サメもダメといった食べ物の制限が何もない。
そういう人なら日本人と同じ感覚で考えればいい。
でも、肉を食べられないベジタリアンや、卵やチーズをふくめて動物性食品は一切口に入れられないヴィーガン(完全菜食主義者)の人だとレストラン選びで苦労する。
これまでにベジタリアンやヴィーガンのアメリカ人、イギリス人、台湾人に会ったことがあるけど、インド人でその比率が高い。
ヒンドゥー教の教えで肉や卵を食べられないという人がけっこういて、そんな人とどこかに行く場合は事前にしっかり調べておく必要がある。
以前、ヒンドゥー教徒のヴィーガンとご飯を食べることになったとき、「うどんならいいっしょ」と思ってうどん屋に連れて行ったら、質問攻めをくらった。
「麺は何でできているんだ?小麦粉?なら大丈夫だ。あの揚げ物の中身は何だ?野菜?ならいい。では、これをつくる過程で動物性油は使われていないか?分からない?では店の人に確認してくれ、プリーズ」といった感じで、うどん屋でかつて経験したことのない疲労感を味わった。
結局このときは、だしがかつお節だったことですべてのメニューが食べられないと判明。そして、無念の撤退。
肉うどん以外なら大丈夫じゃね?と考えていたボクがぬるすぎた。ヴィーガンのこだわりを完全になめていた。
考えてみたら確かにそうだけど、ボクの頭の中ではかつお節は肉じゃない。
無宗教の人ならこんな苦労はなくて、日本人と同じように気楽に店選びができる。
かつおだしだと「肉料理」になる。
いまの日本は肉大国だけど、ここ2千年の歴史を見れば肉食はぜんぜん主流じゃない。
獣肉食に関する嫌悪感も時代とともに変わっていったが、おおむね、狩猟で得た獣肉は良いが家畜を殺した獣肉は駄目、そして足が多いほど駄目(哺乳類>鳥>魚)と考えられることが多かった(タコ・イカは例外)。
そんな日本も今年はオリンピックという黒船によって、ベジタリアンやヴィーガンにとっては開国の年になりそうだ。
産経新聞の記事(1/4)
訪日客押し寄せる東京五輪 ビーガンにどう対応?
この記事によると平成30年に日本を訪れた外国人3119万人のうち、ベジタリアンかビーガンは約150万人(約5%)だ。
その市場規模は468億円だけど、それに対応できるレストランはまだまだ少ないし、「和食を食べたいが、魚のだし汁を使っていて食べられず残念」という声もある。
東京五輪・パラリンピックのホスト国としてこれはさみしい。
ということで、ヴィーガンやベジタリアンの人たちを対象に商機を見出す店が増えているし、政治でも2018年に超党派の議員連盟(ベジ議連)が発足した。
いま日本は官民挙げて対応している段階だ。
浜松では聞いたことないけど、東京や大阪では肉を使わない料理を食べるヴィーガン・パーティーが行われている。
餃子やハンバーガーといったストライクゾーンど真ん中の肉料理でも肉なしで、味も見た目も肉と変わらないらしい。
個人的には値段が安けりゃ食べてみたい。
これから日本にこういう店が増えたら、外国人を連れて行く選択肢が増えるから楽になるし、うどん屋で疲労困憊することも昔話になるはず。
こちらの記事もいかがですか?
「飢え」が変えた食文化。日本と世界(ドイツ・カンボジア)の例
ふーん、「魚の出汁を使わない和食」なんて、存在するのですかね? あまり食べたいとも思わないが。
共感する人の責任でレストランでも定食屋でも何でも開店してもてなしすればいいでしょう。
他国へでかけて行って、その国の一般的な食べ物が食べられないとしたら、基本的には食事は自分で用意するか、それが嫌なら帰国することですよ。分かり会えない相手と無理に和解することはない。宗教が違うのだから食文化も違うのは当然です。
郷に入っては郷に従え。食事が気に入らないなら来なけりゃ良い。私が知る限り、日本以外のほとんどの国の人々がそう考えていますよ。また逆に、日本人は、海外へ行ってそのような文句を言うことは決してありませんよね。そのように考えてこそ、対等だ。
ヴィーガンレストランが美味しくなるといいですね。 日本のヴィーガンレストランは不味くて不評だと読んだことがあります。 ふと思ったんですが精進料理だったらよかったんじゃないですか? 昔ながらの精進料理はたしか魚系も使ってなかったような。 でもお値段が高級(^▽^;)
人間は動物なので肉(魚)系も食べないと体が弱ると読んだことがあるんですが実際のところどうなんでしょうか。
ヴィーガン対応のレストランができるというのは、選択肢が増えたというだけのことです。
自分の好みに合った店に行って、そうでない店は無視すればいいのです。
それとは別で、これはこれで日本社会の変化をあらわしているので私としては興味があります。
2年前に、ヴィーガンの台湾人と京都を旅行したときにヴィーガン対応のレストランで何回も食事をしました。
不味くはなかったのですが、値段に対して量が少なすぎたのは不満です。
店の数は少ないし、調理法もたぶん独特ですから仕方ないとは思いますが。
あれならヴィーガンの人がいなかったら、別の店をチョイスします。
ヴィーガンって結構いい加減ですけどね。宗教上の理由なら分かりますけど、動物が可哀想でやっている人って本当に生態系を理解しているのかな?とか、むしろ動物虐めてね?と思うことが結構あります。
肉・魚はそうだね。卵もまぁ分かります。牛乳・・・マジで?搾乳しないと牛にとって健康に悪いんだけど。
蜂蜜・貝類は何故かOK派とNG派に分かれる。植物はなぜOKかというと、「痛覚がないから」という主張らしいです。貝類の無脊椎動物はOKなんでしょうね。蜂蜜はなんか一生懸命集めているのを横取りするのは可哀想らしいです。因みに昆虫食もOK派・NG派に分かれていますね。
あっ、うどんのお店ですが、昆布出汁のお店をおすすめしますよ。OKだそうですので。
ボクは肉食なんでまったく関係ないのですが、ヴィーガンの人たちの主張を聞いていると本当にバラバラで人それぞれですね。
ホタテは植物だから食べられるというヴィーガンレストランがアメリカにあります。
そうなんです。あのとき昆布だしの店にすればよかったんです。
ベジタリアンやヴィーガンにはサブウェイが楽ですけどね。