【うやむやにしない】韓国が日本にしている３つの国際法違反

コロナウイルス騒動ですっかり影が薄くなってしまったけど、きょう２月22日は竹島の日。

島根県では例年通り式典が開かれるのだけど、今年も閣僚は出席しない。
その理由を聞かれた菅官房長官は「政府内で諸般の事情を踏まえて検討した結果」と言う。
「竹島は、歴史的見地に照らしても国際法上も、わが国の固有の領土だ」と話すのもいつも通り。

今年が去年までと違うのはこれぐらいか。
毎日新聞（2020年2月21日）

新型肺炎　「竹島の日」式典、抗議来日を中止　韓国の活動家

抗議活動をする予定だった反日活動家が、日本での新型コロナウイルスの感染拡大を恐れて来日をあきらめた。
パフォーマンスとリスクを天秤にかけたらこれは賢明な判断だ。と思いきや、そのあと韓国での感染者数が激増して日本の約３倍になり、日本に来たほうがずっと安心だったという韓国らしいオチ。

竹島問題についてはこの記事を見てもらうとして、今回はいま韓国が日本に対して行っている国際法違反を３つ確認していこうと思う。

２月２２日は竹島の日です！1分30秒で問題の基礎を知りませんか？

まずは、韓国最高裁が徴用工訴訟で1965年の日韓請求権協定をひっくり返して、日本企業に賠償を命じたことだ。
国家間の合意を国内法で一方的に否定するのは国際法違反。
でも、日本企業の資産が現金化される前なら何とか間に合うから、韓国政府は国際法を尊重しながら問題を解決してほしい。

次は慰安婦像。
慰安婦問題は2015年の日韓合意で最終的な解決を確認し、日本は韓国側に10億円をわたして安倍首相がお詫びの気持ちを伝えた。
今度は韓国の番で、ソウルの日本大使館前にある慰安婦像を撤去しないといけない。

「在韓日本大使館と釜山日本総領事館前への少女像設置は外国公館の品位を傷付けることを防止するよう求めた『外交関係に関するウィーン条約』第22条に反する」という日本政府の主張に、３年前の韓国は反論できないでいた。

朝鮮日報の記事（2017/01/07）

韓国政府内部が困惑しているのは明らかだ。（中略）ウィーン条約の解釈にはさまざまな意見があるが、国内の法的根拠が不十分な状況であり、日本を説得する論理が整っていない。

慰安婦：「ウィーン条約違反」　日本の主張に対抗できない韓国

いまこの状況はむしろ退化してしまった。
「問題から逃げても解決にはならない」ということはなくて、テキトーなことを言ってその場をごまかして逃げ続けていれば、相手が忘れるか主張しなくなることもあるのだ。
相手がアクションを起こさなくなったら、問題はなくったも同然。
最近では、慰安婦像の国際法違反を指摘する声がすっかりなくなってしまった。
日本大使館前にこの像がある限り、韓国側の国際法違反の状態は続いているのだから、日本は黙っていてはいけない。
韓国に約束を守ってくれと言うのは当然だ。

そして最後は竹島だ。
日本政府は以前から、韓国が竹島を「不法占拠」していると非難している。
くわしいことは外務省ホームページを。

竹島の領有権に関する日本の一貫した立場

韓国が犯している「不法」についてご存知だろうか。
これは国際法に反して韓国が引いた「李承晩ライン」をさしている。

これは高校日本史でならうことだから、常識としておぼえておこう。

李承晩ライン

１９５２年１月、李承晩大統領が韓国の主権範囲として示した水域ライン。

「日本史用語集　山川出版」

勝手に線を引いて「この内側はオレのものだ！」とジャイアンのようなことを言う。

画像は外務省ホームページのキャプチャー

「李承晩ライン」の設定と韓国による竹島の不法占拠

ある国が一方的に線を引いて主権範囲を決めてしまえば、世界はめちゃくちゃになる。
韓国が李承晩ラインを設定したとき、日本は戦争に負けたあとで、まだ主権を回復していなかった。
だから当然、海上自衛隊もない。
そういう弱みにつけこんで韓国が竹島を占拠したことから、いまに続く争いが始まった。

このときは朝鮮戦争の最中で、日本も参加して多くの人が命を落としたというのに。
くわしいことはここをクリック。

日本の参加と日本特別掃海隊

ということで徴用工訴訟問題、慰安婦像の設置、李承晩ラインと韓国はいま３つの国際法違反を犯している。
日韓友好はいいことだけど、それはこの状態を黙認することではない。
日本が声を上げないと、このまま逃げ切られてしまう。
日韓は対等なのだから日本は韓国に対して、違法状態の是正を要求する立場にいることを忘れてはいけない。

ちなみに今日の「竹島の日」式典では、島根県知事が「竹島の占拠を既成事実化しようとする動きを強めている」と韓国を非難している。
知事も韓国との関係を大事に考えているはずだけど、主張するべきことはしている。
この態度は矛盾ではない。