昭和と平成が終わって、令和の日本でこれはビックリ。
朝日新聞の記事(2020年2月20日)
「女性が県議にお茶出し」廃止 埼玉、専従で7人雇用
埼玉県議会が議員にお茶を出すだけのために、7人の女性臨時職員を雇っていたのだ。
でも、経費削減や時代に合っていないということで、「2月定例会から、県議は各自で「マイボトル」やペットボトルを持ち込むこと」が決まって、この慣例は廃止されることとなった。
仕事がお茶出しだけなんてうらやましい。
でも、男だと採用されないか。
ツッコミどころ満載の埼玉県だけど、2018年度の人件費は合計で約37万円だったというから、月に1人約4400円ほどの給料になる。
大した金額じゃなかったから、いままで「なあなあ」できたのだろう。
でもくり返すけど、いまは令和だ。
これにネットの反応は?
・楽だけど無意味だよな
・バブルの頃の会社みたいだな
・中世かよまじで
・これからは執事のおっさんにティーを出して貰うんだろうな
・いいなあその仕事、結構やってみたい
茶にも菓子にもこだわりを持ってやりたい
人種・宗教・性別などで偏見や差別を生まないように、中立的で適切な表現を使うことを「ポリティカル・コレクトネス」という。
カタカナから分かるようにこの考え方は欧米、特にアメリカの影響が強い。
このポリコレによって、こんな風に言葉が言い換えられた。
ビジネスマンはビジネスパーソンに。
ポリスマンはポリスオフィサー。
キーマンはキーパーソン。
カメラマンはフォトグラファー。
ポリコレ的には「マン(男)」という言葉がマズいようでこうなった。
なかには、これはアメリカ人も驚いていたけど、性差による区別のない表現としてマンホールを「メンテナンスホール」にしたアメリカの都市もあるのだ。
【アメリカのポリコレ】LGBTに配慮してマンホールも名称変更
まあアメリカのことだから好きにしたらいい。
日本でも「アンパンマン」を問題視する人もいるらしいから、ポリコレにはキリがない。
15年ぐらい前、日本の中学校で英語を教えていた20代のイギリス人女性が日本の「ポリコレ」に驚いていた。
彼女が「マジで?」と思ったのが「OL」という言葉。
「office lady」は和製英語だから、アメリカにもイギリスにも存在しない。
そのイギリス人にとって、この言葉はとても女性蔑視・差別的に聞こえてゾッとするけど、日本ではテレビドラマでも日常生活でもみんな気軽に使っている。
中学校の先生も平気で「OL」を使う日本の社会には、すごく違和感があるという。
あれは「オーエル」という日本語で女性への差別や蔑視の意味はないけど、文化圏の違う外国人にはそう聞こえるかもしれない。
でも最近では「OL」を使わない自治体もあるし、「女性社員」に言い換えるテレビ局もある。
日本全体的には使用頻度は減っているけど、今月には「架空OL日記」という映画が公開されるしまだまだこの言葉は健在だ。
でもさすがに、「お茶くみ=女性の仕事」という考え方はかなりな少なくなったと思う。
ということで欧米人と話すときには、OLと聞くと「ゾッとする」という人がいることは、頭の片隅に入れておいたほうがいい。
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あーこれは、ポリコレを装った、外国人女性たちの、和製英語を勝手に作った経済アニマル的日本人に対する人種差別意識ですよ。もっとも、彼女達は自分でもその差別意識に気づいていないようですけど。
私もこの手の主張をする英語話者の女性2人とやり取りした経験があるのですが、「では英語ではどういう表現をするべきなのか?」と質問を返すと、いつも「・・・」だけで明確な回答はありませんね。そこで次に私はたたみかけます。「その非難は、実は、英語の下手な日本人に対する差別感情ではないのか?」とね。そのように指摘されるとまた返事はかえってきません。
ま、その結果として、それ以降は友人ではなくなってしまいましたけど。
自説を展開されるのはけっこうですし、ケンカをするのも個人の自由です。
自分の知らない視点や世界を知ることは意義があると思いますよ。
世界で最も民族がイギリス人だと思っています。
英国紳士とか言われる彼らですが、世界を最も侵略したのは彼らであり、
その後「我々が野蛮人を統治することが、神に課せられた使命だ。」くらいの思想でいた人たちですから。
隣国同士でも言葉が異なるのに、母国語が英語という国が世界中にあること(しかも飛び地で)からも明白ですね。
現地人を虐殺したり、奴隷にしたりやりたい放題してきた結果です。
それもひとつの見方ですが、それぞれの時代で価値観や考え方は違いました。
日本も他国もその時代の常識で行動していたことはかわりません。
なお、ここに載せられるように一部内容を削除させてもらいました。