「白人コンプレックス」という言葉があるほど、日本人は欧米の白人に弱い(ところがある)。
前回そんなことを書いたわけだ。
でもなかには、欧米人を相手に堂々と言い返す日本人もいる。
今回と次回で、そんな頼もしい日本人5人を紹介しようと思う。
まずはミュージシャンのGACKTさん。
フランス滞在中、GACKTさんが朝食を食べようとレストランに入ると、店員から奥の席に座るように言われた。
そこから様子を見ていると、白人の客は窓際の席、アジア人は店の奥へ通されている。
人種差別行為と気づいたGACKTさんは店を出て再び入店して、奥の席へ行くように言う店員に、「なんでだ?説明してくれ」「大きい声で、わかりやすく言ってくれ」と笑顔で詰めよった。
すると店員は何も言わずに引っ込んだという。
くわしいことはこの記事を。
その日の夜にSNSで差別体験を報告するのではなくて、その場で撤回させるなんてさすが国際人。
次はお笑いタレントのぜんじろうさん。
すこし前に、ぜんじろうさんの「ドバイでもカジュアル差別ありましたね(笑)」というツイートが話題になった。
日本へ帰国する途中、乗り継ぎで利用したドバイ空港でヨーロッパ人らしき外国人とこんなやり取りがあったという。
「喫煙室で欧州系の観光客が、僕からライター借りるのに『中国?』て言いながらつまむ感じ。僕、またかと思って笑いながら『中国違うよ。君イタリア人よね?』と返すと、隣でタバコ吸ってた女性が怒って『That is not funny』。そない怒って言わんでも(笑)」
ライターを借りるのに中国人も日本人も欧米人も関係ない。
火力と国籍が比例するならともかく。
新型コロナウイルスの感染拡大が世界規模で進んでいるこのタイミングで、『中国?』と言うのは侮辱的なニュアンスがあってカジュアルな差別だ。
人から物を借りて上から目線でものを言うのは、そのあと不幸が訪れるアニメキャラみたいだけど、笑顔で言い返したぜんじろうさんはお見事。
ネットでも称賛の声が多く上がっている。
・これは良い切り返し
・これ即返せればやるじゃんと思うけど
後から考えたんじゃないのかね
・鬼滅ブームに乗り遅れるな! ぜんじろう!!
・これはちょっと面白い
・ええやん。見直したわ
続いて紹介したい人は、最近国会でこんな話をした麻生太郎副大臣。
「クルーズ船の対応が悪いって言ったてのはトランプさん本人ですから。そのトランプさんがいま日本を呼んでどうやって船の対応したんだと教えてくれと、言ってきたのがアメリカですから。我々は人を出しましたよ。でもその前に一言謝ってもらおうと。俺たちの対応が悪いと言ったのはおたくらじゃないのかと。かつあれはアメリカの船なんだからね。まずお世話になりましたと一言言えと、言わした上で説明させて頂いた」
海外ではクルーズ船を追い返した国もあるけど、日本は受け入れた。
そうしたら「対応が悪い」と海外からたたかれたけど、自分が対応する番になると、アメリカは日本に教えてほしいと言ってきた。
そのさい“タダ”では教えず、「まずお世話になりました」とアメリカ側に言わせたあとに説明したというのは麻生副大臣ならでは。
こんなことができる日本の議員は他にだれがいるのか。
ぜんじろうさんと同じく、この対応にも拍手を送る人が多い。
・銃社会 VS 武士道精神
・江戸っ子か
・麻生さんすてき
・これこそ真の外交
・麻生さん、米国の掌返しと彼らの予測の甘さよっぽど我慢ならなかったんだろうな。
・実際にそういうのはいいとして、それを公表してはダメだろ。
・どんどんいうべき。いいひと(国)だと思われるのは外交では負け
・この人は完全に外向きの顔
内向き政治だと完全に悪代官
では次回、アメリカ人に堂々と言い返した日本人、白洲次郎と岡倉天心を紹介しよう。
こちらもどうぞ。
浜ちゃんの”黒メーク騒動”。日本と欧米の人種差別意識の違い。
人種と民族の違い。黒人の日本人(民族)がいて「ふつう」の時代
コメントを残す