すこし前にサンクトペテルブルク出身のロシア人女性とリトアニア人の男女、計3人と神奈川県にある金時山へハイキングに行ってきた。
ということで今回は、彼らから聞いた日本の話を書いていこうと思う、の第三弾。
これは今後の記事のための自分用のメモなので、その点はご承知おきを。
これまでの記事はこちらをどうぞ。
まずは最初に、ペテルブルグとリトアニアの位置を確認しておこう。
下の地図では北海道の上がペテルブルグで、左にリトアニアがある。
国土の7割が森林という日本で生まれ育った人のボクには、こんな山道をひたすら歩くのは退屈きわまりない。
でもリトアニア人は違って、国土が真っ平のリトアニアにこんな山はないから、すごく楽しいし何より空気がフレッシュで気持ちがいいと満足そう。
ロシア人の場合は、ロシアに山はあるけど(例えば南部のカフカス山脈)、ペテルブルグのあたりはリトアニアと同じく平らで、山と言えるほど高いところがない。
ハイキングをしようと思ったら、国内のカフカスよりノルウェーに行ったほうが早いし安いと言う。
だから山の中を歩くのは珍しい経験で飽きないと言う。
こういう景色はリトアニアやペテルブルグではむずかしい。というかきっと無理。
3人は足を止めて、しばらくこれを眺めていた。
金時山は金太郎が子どものころに住んでいた山で、ここを走り回ったり熊と相撲を取ったりして金太郎が無双の力を手に入れたといわれるところ。
日本のアニメで、山の中で修行をしているシーンを見たことがあるとリトアニア人が話す。
ドラゴンボールで、悟空か誰かが山で力をつけていたのが印象的だったとか。
日本では昔から、山伏が山にこもって厳しい修業をする修験道という独特の宗教文化があるから、伝統的に山はそのまま修練の場になる。
そんな話をすると、「日本で忍者が生まれたワケが分かる」とリトアニア人が納得。
リトアニアで修行をする場所を聞いたら、ちょっと考えてから、「思い浮かばない。あえて言えば森かな。でも森林には子どものころによくマッシュルームを取りに入っていたから遊びの場で、トレーニングというイメージはない」と話す。
こんな話から、むかしテレビ番組で聞いた空手か拳法の師匠が言っていたことを思い出した。
日本人はよく山に登るし、畳の生活で1日に何度も立つ動作をして足の筋肉が発達しているから、外国人に比べて強い蹴りが出せるという。
まあこの説がどこまで本当か知らないし、欧米人が相手なら、日本人が間合いに入る前に相手の蹴りが先に飛んできそう。
熊野の修験者
リトアニアでドラゴンボールは有名で、自分が小学生のころはこれを見るために学校から急いで帰ったという。
次の日の友だちとの話題が「きのうのドラゴンボールは~」だったから、これを見ないと話についていけない。
ロシア人の場合、子供のころはセーラームーンに夢中だったとか。
そこから日本の生活や文化に興味を持って、いまでは着物が大好きになった。
アニメで初めて日本を知るという外国人は多いと思う。
ドラえもんを見て日本が好きになったというバングラデシュ人が、日本に来てうれしかったこととして「どら焼きを食べたこと。ずっとこれが夢だったから」と言っていた。
海外でアニメは日本への入り口になるから、これは国が支援して育てる必要がある。
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