外国人が思う日本アニメの問題点“不必要なエロ・サービス”

 

日本赤十字社が地雷を踏んで、いま大炎上している。

献血は、自分を少し犠牲にして他人の命を救うというアンパンマンのような英雄行為さ。
とても大切な意味があるのだけど、最近は献血者が減っている。(こう書くボクもここ5年ぐらいしていない)

それで赤十字社は“掘り起こし”をねらって、いろんなキャンペーンを行っている。
そのひとつがいま実施しているマンガ「宇崎ちゃんは遊びたい!」とのコラボ企画で、献血するとキャラクターの宇崎花(うざきはな)のクリアファイルをもらうことができる。
いまの日本ならどこにでもありそうなこの企画、どこに炎上要素があったのか?
宇崎花の「ウザいけれどカワイイ巨乳後輩」というキャラ設定から、どんな層が怒るか見えてくると思う。

百聞は一見に如かず、そのクリアファイルのデザインを見てもらおう。

 

画像は日本赤十字社 神奈川県赤十字血液センターのホームページから。

宇崎ちゃんは遊びたい」×献血コラボキャンペーン実施!

「勇気と優しさで笑顔にできる」とまさにアンパンマンのようなことを言っているけど、これで笑顔にさせられたのは限られた層だけで、特に女性や外国人が批判の声を上げている。

たぶん男性中心のネット掲示板を見てもこれには賛否両論、見た目では3:7の割合で「否」の人が多かった。

・これはダメだろw
・何がアカンねん
・これは酷い
・というかこういうので最近叩かれてたりしてるのに 懲りずになぜこれを選んだ
・宇崎ちゃんはいいとしてこの絵のチョイスが間違ってる。
・巨乳も個性だろ。
・担当者は何考えて採用したんだ

 

さて、このまえ日本のアニメが大好きなトルコ人(20代女性)とちょい好きなドイツ人(30代男性)と話をした。
トルコ人は子供のころセーラームーンに夢中で、それを見るためにいつも幼稚園から急いで自宅へ帰っていた。日本のアニメは絵がきれいでストーリーも引き込まれると言う。

ドイツ人は子どものころ、ドラゴンボールのとりこになる。
格闘ものだけど、暴力的でも残酷でもない。だから親も反対しなかった。
ストーリーもヨーロッパ人にはない発想だから、とても新鮮。
人種も文化も違う2人だけど、日本のアニメの独特な世界観を高く評価していた。

*このとき知ったのだけど、海外で「アニメ」とは日本の作品だけを指していて、それ以外のものは「アニメーション」という。
また記事にして書くけど、「アニメ」と「アニメーション」は違うということを知っておこう。

 

そんな2人が日本のアニメで問題視していたのは“必要のないサービス”。
要するに、女性の下着や裸といったエロ・シーンのことで、それもストーリーの展開上、必要性があるとは思えないもの。
男性の視聴者(アニオタ)の受けをねらったライトなエロ場面を見ると、この2人はウンザリしてしまう。
ストーリーは面白いしキャラクターも魅力的なのに、なぜかとつぜん若い女性のスカートがめくれたり胸が見えたりすると気持ちが一気に冷める。

個人的には、いまやっているTVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」を見て2人の意見に共感した。
FGOシリーズは好きだけど(特にZERO)、「バビロニア」でのお尻のアングルはいやらし過ぎるし、あの場面であの描写が必要とは思えない。

なんの話か分からない人は、以下のことばで検索されたし。

「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」 尻アニメ

ボクが外国人からおすすめのアニメを聞かれたら、”不必要なサービス”がないかチェックする。
だから「キラルキラ」は無理だけど、「ちはやふる」なら安心して紹介できる。

 

「よいしょ」と話を宇崎花にもどしますよ。
この胸に歓喜雀躍(かんきじゃくやく)するのはアニオタ+αだけだろう。

 

 

そういう人をターゲットにしたイベントなら有効打になるけど、国籍・年齢・性別を問わない人たちを対象とするキャンペーンだと致命的な一打になる。
*ただ献血にも条件があって、200mLの献血なら男女とも16~69歳まで。

上の宇崎花はフィギュアならいい。
でも、献血を呼びかけるキャラクターとしては胸を強調しすぎ。
アニメ好きのトルコ人とドイツ人が「問題」と言っていた不必要なエロ・サービスだ。
さっきも書いたけど、日本にいる外国人もこのデザインには文句を言っている。
海外では「しんちゃんのケツだし」でさえポルノと見られることもあるのだ。

インドネシアとアメリカでは、クレヨンしんちゃんは“ポルノ”

もう少し胸を控えめにするか、アングルを変えればよかったと思う。

その点、ことし2月にやった「はたらく細胞」とのコラボは問題なし。

 

ここから宿探しができますよ。

 

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2 件のコメント

  • 何にでも文句は作れる話かと思います。はたらく細胞でも血小板ちゃんの児童労働と難癖は付けられますから。今回の効果のほどはわかりませんが、他者に自分の正義感を押し付ける行為は嫌いです。漫画やアニメにおける不必要に思える表現へも同じです。一部の読者のクレームにも、それなら自分で描けで済む話ですから。同人誌とはそういうもの。

  • 屁理屈と鼻くそはどこにでもつきます。
    でも憲法で認められた範囲内なら、その権利は認められています。
    自分の価値観や正義感から自由に意見を言えるのが民主主義社会のいいところと時に悪いところです。
    あの絵を見て血小板ちゃんの児童労働と言う人が出てきて、その声に多くの人が賛同して炎上騒ぎになったとしても、それはあの絵を公開した側の責任でしょう。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。