ほんじつ8月5日は「タクシーの日」。
日露戦争が終わって7年後の1912年(大正元年)のこの日、東京ではじめてタクシーが登場したことにちなんでこの記念日がつくられた。
このときはまだ日本車なんて夢の世界の話で、T型フォード6台でタクシーの営業を始めたという。
*タクシーの営業開始日については別の説もアリ。
ということで今回はタクシーにちなんだ内容、タイ人が日本旅行で感激したことについて書いていこうと思う。
タイの水祭り・ソンクラーン
でもタイ人の話では、あれは祭りではなくて水戦争。
10年ぐらい前、知人のタイ人が日本で働いていたとき、会社が夏休みに入ったころ彼の両親がバンコクから日本へ旅行にやってきた。
2人とも日本に来るのはこれが初めて。
だから驚いたことを挙げたらキリがないけど、交通機関について言えば「訪日外国人あるある」の鉄板ネタのひとつ、正確無比の電車運行を見て日本が先進国であることを確信した。
両親は成田空港から東京まで、また都内を電車で移動したけど、そのすべてで1分単位で電車が正確に到着して発車する。
そのウワサはタイで聞いていたものの、実際にそれを体験すると奇跡のような感じるらしい。
*知人にタイの電車事情を聞いたら「よく分からない」とのこと。
あちらでは、電車は貧しい人が利用する乗り物というイメージがあるらしくて、タイ社会の「金持ちゾーン」に属するこの家族が国内を移動するときは近ければマイカー、遠かったら飛行機を使う。
だから電車のことはよく分からないらしい。
話を戻すと、彼の両親は日本のタクシーがかもし出す高級感に感動というか興奮した。
タクシーに乗ろうとしたらドアが自動で開いて、2人はまずそれにビックリ。
さらにタクシーの中の清潔感や座り心地の良さは、タイのタクシーとは天地の違いがあって、あとエアコンの質もタイとは違うという。
そんな上質空間に加えて、ドライバーの丁寧なサービスに両親がやられた。
それに運転は安心快適で、タイのドライバーみたいにスピード違反や信号無視、さらに逆走することは一度もなかった。
いまは分からないけど、当時のタイでは日本のタクシー会社のようなものはなく(ゼロかは知らない)、労働者がお金を払ってタクシーを1日借りて乗客を乗せて、仕事が終われば車を会社に返すシステムが一般的だった。
だから、運転免許証さえあれば誰でも運転手になれる。(下手したらそれがなくても)
仕事を求めて地方からバンコクに来た経験ゼロの人が、いきなりタクシードライバーになって客を乗せることは珍しくないらしい。
でもそういう人たちはサービスやマナー教育を受けていないから、ボッタくりはするし運転も自己流でテキトー。
そうか。
日本のタクシーでそんな高級感を味わえたのか。
でもそれには対価が必要で、タイに比べたら日本のタクシーは恐ろしく高い。
これはボクの記憶を頼りに書くけど、当時のタイでタクシーに乗ると初乗り運賃は100円以下で、渋滞込みで30分走っても運賃は3~400円と爆安。
東京でタクシーに乗った経験はないけど、日本なら10年前でもこの10倍はしたのでは?
だから感覚だけでいえば、日本で4千円のところを4万円はらうようなもの。
ボクなら絶対にノーサンキュー、ヘル・ノーだ。
でもさっきも書いたけど、彼の両親はお金持ち。
タイはすさまじい格差社会(これも日本との違いのひとつ)で、国民には貧しい人が多いけど一部上位にいる人たちは湯水のように使えるほどのお金を持っている。
知人のタイ人一家の収入は知らないけど、東京から新幹線で各地へ移動して、USJや鹿児島の砂風呂で「ウェ~い」と楽しんでいるツイートからすると、「限られた人たち」と見て間違いなさそう。
地下鉄の優先席
カンボジアと違ってタイは仏教国ではないけど、このようにお坊さんは社会で尊敬されている。
日本の夏は高温多湿ですごく不快だから、50代の親は街中を歩くとすぐに疲れてしまう。
だから地下鉄や電車の駅まで移動するのも面倒で、よくタクシーを使っていた。
日本のタクシー・ドライバーは制服を着て帽子をかぶり、白い手袋をしてハンドルを握る。
タイの物価からすると運賃は天文学的だけど、母国でこれと同じレベルの高級感を味わうとなると、かなりの金額を払わないといけないから、人生で一度だけの日本旅行と思うとそれほど高いとは思わない。
*目的地に到着したあと親がドライバーに頼んで降りてもらって、タクシーと一緒にドライバーの全身写真を撮ったこともあったとか。
日本に住む息子としては、これが恥ずかしかったらしい。
そんなタイ人の話を聞いていて、タイ社会の「闇」に触れたような気がしたけど、ご両親がはじめての日本旅行を心から楽しめたのならまあよかった。
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この記事には書いてないですが、東南アジアにおけるタクシー事情でもう一つ、「タクシー会社によるサービス品質の違いが極めて大きい(なのに料金はさほど違わない)」という点も日本と異なります。昔、自分が仕事でこの辺りに出張した際には、現地事務所の人間から、「あの色のタクシーはしっかりした会社のものだから利用しても大丈夫、他の会社のタクシーは使わない方がいい。タクシーは、ホテルに電話して(外出先まで)呼んでもらうようにすること。流しとか、店に呼んでもらうタクシーは危ない。なお、現地のバスは安いけれども絶対に乗るな。」と注意されました。
もちろん日本でもタクシー会社によって多少の違いはあるけれども、「使わない方がいい」というほどのことはありません。このタイ人家族も安心して流しのタクシーが拾える訳です。
また聞くところによると、米国の「ウーバー」なんかも結構あぶない(強姦事件も起きている)みたいですよ。そりゃ運転手が素人だもんね。
こうして補足説明をしてくれるとありがたいです。
そりゃクラウンとカローラじゃ乗り心地もちがうわな。
間違ってる記事は載せないほうが良い。浅い知識で語ると読んでいた時間が損した気分になる
もし間違いの箇所が具体的に分かったら教えてください。
「カンボジアと違ってタイは仏教国ではないけど、」バリバリ仏教国でしょ!!!無知にも程がありますね。
>バリバリ仏教国でしょ!!!
この根拠は何でしょう?
カンボジアと違ってタイは仏教国ではないその根拠は?
タイは法律で仏教を国の宗教としているので王室の宗教は仏教と定められいる。海外でも一般的にも仏教国として知られている。タイ統計局2011年発表によると94・6%は仏教徒で、イスラム教徒は4・6%、キリスト教徒は0・7%だった。ゆえに仏教国と呼ぶのがふさわしい。カンボジアは仏教97.9%、イスラム教1.1%、キリスト教0.5%とタイト比較して若干割合は高いが、タイはカンボジアに大きな差はなく両国とも仏教国であると言える。
主題のタクシーの話は何年前の情報だか知りませんが、少なくとも10年以上前の情報ですね。一部はおっしゃる通りの形態は残りますが、タクシー会社が運転手を雇う形態にシフトしつつあります。教育もされていますが、厳格に教育通りに運転するのは交通事情から非常に難しく定着しにくいのが現状です。
カンボジアの現状はほぼタイの40年前と同じ感じです。タイはこれでも料金メーターが搭載されてカンボジアよりはかなりマシですね。東京のタクシーは国民性が出ていて過剰サービス気味だと感じます。その割にタイと同じで田舎から来たばかりのドライバーは道を知らず、ナビを頼ってひどく大回りしたり必要以上に走っても料金は安くならない。融通が効かないので割高に感じます。日本なのにチップを要求された事もありまし、大型の荷物は降ろすのを手伝ってくれない。等々どっちもどっちですね。
>タイは法律で仏教を国の宗教としている
これは初耳です。
法(憲法)で国教と定められていればタイは仏教国と言えます。
ただ2019年の時点ではそうなっていません。
「タイランドハイパーリンクス」では「仏教はタイの国教ですか?」という質問にこう返答しています。
「タイには、国教として定められた宗教はありません。仏教はタイの国教ではないのです。」
「タイ=仏教というイメージが強いですが、仏教が国教と定められてはおらず、」
詳細は以下で確認できます。
https://www.thaich.net/kaiketsu/kt20190522ss.htm
>タイは法律で仏教を国の宗教としている
これはどこで確認できるでしょうか?
なおタクシーについてはこのタイ人の感想でそれ以外のものではありません。
「タイは法律で仏教を国の宗教としている」は私の勘違いでした。憲法で国王は「仏教徒であり、宗教の保護者である」と定められています。従ってこの国の成り立ちから王室が仏教徒である以上、実質上仏教国と呼んでも差し支えないと言えます。但し宗教の自由は憲法上認められていますので少数派ではありますが、その他の宗教のタイ国民は存在します。この議論は憲法を持ってどうこうと言っていますが、これが日本人には分かりやすい説明です。しかし表向きの憲法と実質は異なります。その辺は日本的な観点には一致しませんので長期在住もしくは永住者にしか分からないでしょう。憲法上、仏教は国教ではありませんがそれを持って仏教国では無いと決めつけるのはタイ人にしたら暴論であると申し上げておきます。詳しくは横国大の柿崎氏に聞いてみたらどうですか?
タクシーについてはタイ人の感想だそうですが、どの階級のタイ人でしょうか?タイは階級社会ですからバンコクで数人聞いたところでは分かりません。特に日本に行けるほどの階層の人と一般の人とでは全く感覚が違います。日本人感覚の統一的な感覚はタイ人にはないとだけ伝えておきます。
「タイは法律で仏教を国の宗教としている」は勘違いしました。憲法第9条:国王は、仏教徒であるとともに、すべての宗教の擁護者とされています。また第三七条: 国民の義務に反せず、公序良俗に反しない時、人は宗教、宗派もしくは宗教上の教義を信仰す る完全な自由を有し、教理に基づく行為もしくは自己の信仰に基づく儀式をなす自由を有するとあります。仏教は国教ではありません。ですが国民の約95%が仏教を信仰している理由は王室にあることから、仏教は国教ではないので仏教国ではないとはタイ人に言わせると暴論で有り、外国人の勝手な理解と取られると思います。イスラム教の人に聞いても自分はイスラムだがタイは仏教だという話しを聞いたことがあります。要は宗教に自由はあっても実質上は仏教国であり、日本的な思考で憲法や法律をもって仏教国ではないと言うのはタイの中ではナンセンスでは思います。詳しく知りたければ横国大の柿崎氏に聞いてみると良いと思います。
法で国教と定められていない以上、タイは仏教国ではありません。
ただ自分なりの見方や基準で、「実質的な仏教国」「事実上の仏教国」と表現することはまったく問題ないです。
知人のタイ人は父親がイスラム教徒で母親が仏教徒で、本人はタイを仏教国とは思っていません。
そのとき2人の友人がいましたが、タイは多様性を尊重する国という理由で、2人とも仏教国という言い方を否定しました。
仏教国であると言うタイ人もいましたし、自分の生活には関係ないからどっちでもいいというタイ人もいました。
個人的な見方なら、いろいろありますが何でもOKです。
なので客観的には、憲法で国教と規定されているかどうかになります。
これには個人の主観が入る余地がなく、正確で公平ですから。
タクシーに乗ったタイ人については記事にある通りです。