いまから19年前の2001年9月11日、死者2,996人、負傷者6,000人以上を出すアメリカ同時多発テロ事件が起きた。
これはイスラーム過激派のテロ組織アルカーイダのしわざで、4つのテロ攻撃による被害額は最低でも100億ドルという。
なかでも衝撃的だったのがテロリストが旅客機を乗っ取って、ニューヨークのワールドトレードセンターに突っ込んだ場面で、言い方は悪いけど、あまりに非現実的だったから映画のワンシーンのように見えてしまった。
このテロ事件についてくわしいことはここをどうぞ。
北棟では、直撃を受けた階以上のフロアに1355人が閉じ込められ、煙の吸引・タワーからの落下・最終的なタワーの崩壊などの理由によってその全員が死亡した。
これ以来、9月11日はアメリカ人にとって哀悼と屈辱の日となった。
この事件の衝撃はいまも残っている。
きょう、このテロ事件を撮影した有名な写真に写っている男性が、新型コロナウイルスで亡くなったというニュースを見た。
炎上するワールドトレードセンターのビル
ことしの8月6日、あるコソボ人が原爆死者慰霊碑(上の写真)の前に立ち、両手で国旗を広げている写真をSNSグループに投稿したところ、ちょっとした炎上騒ぎとなる。
彼としては犠牲者に哀悼の意を示したり、世界の多くの人に原爆の悲劇を伝えたかったのかもしれないけど、「ここは愛国をアピールしていい場所ではない」と外国人から批判が殺到。
くわしいことはこの記事を。
これは、このときコソボ人の投稿に寄せられたメッセージ。
I also found it somewhat distasteful that people were lining up to take selfies in front of it. Take a photo, sure, but to me it felt really strange to take happy, smiling photos of yourself in front of a memorial to 140,000 atomic bomb victims.
自撮りをするために、記念碑の前に並んでいる人たちがいるのもなにか不愉快だった。
写真を撮るのはいいけど、14万人の原爆犠牲者の慰霊碑の前で、笑顔で幸せそうな自分の写真を撮ることは強い違和感を感じた。
でも、こういう非常識は外国人だけじゃない。
原爆ドームや慰霊碑をバックに、笑顔でピースの記念撮影をする日本人がいた、と非難する日本人の書き込みを何度か見たことがある。
破壊された街や犠牲者の死体の写真が数多く展示されている原爆資料館の中で、ふざけて大笑いする修学旅行生もいるのだから、そんな大人がいても不思議ではない。
これと似たようなことをして、アメリカ人のひんしゅくを買った日本人もいやがる。
9・11テロ事件のあと、ワールドトレードセンターが倒壊した跡地は「グラウンド・ゼロ」となって、アメリカ人にとっては犠牲者に哀悼の意を示すとても大事な場所となった。
ニューヨークに住んでいたアメリカ人から、グラウンド・ゼロを訪れる日本人観光客が笑顔でピースをつくって記念写真を撮っていたから、現地でヒンシュクを買ったという話を聞いた。
「いやいやいや、日本人の民度に限ってそれはあり得ない!」なんてことはとても言えない。
彼の言うことはきっと正しい。
ワールドトレードセンターの跡地
そのアメリカ人の話が本当かネットで確認したけど、特にそんな情報は見当たらず。
でも9・11テロが起きたとき、アメリカのニューヨークにいた日本人が書いたブログ(ホールデン・コールフィールドを追いかけて)を見ると、そんなアホ日本人の姿が目に浮かぶ。
ワールドトレードセンターに旅客機が突っ込んで爆発炎上したとき、日本人(たぶん観光客)のした振る舞いに知人のアメリカ人が激怒したという。
その川沿いで煙につつまれたマンハッタンをバックに「ピース」サインをして記念撮影をしている日本人たちを見て殺そうと思ったらしいです。
その無関心さ、無神経なこころに腹がたつどころか、情けないです。
煙の中で多くのアメリカ人が死んでいるのに、これをバックに笑顔&ピースで記念撮影をしたのだろう。
これはその場にいたアメリカ人から、殴られても文句を言えない案件。
空気読みスキルは世界トップクラスなのに、(よりによって)アメリカ人から「空気を読め!」と言われるような非常識行為をする日本人もいる。
人類の常識以前に、想像力や共感する心がまるでない。
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【only in Japan!】外国人が驚きあきれる、日本の普通のトイレ
>煙の中で多くのアメリカ人が死んでいるのに、これをバックに笑顔&ピースで記念撮影をしたのだろう。
> 常識以前に、想像力や共感する心がまるでない。
うーん、「創造力や共感する心」ですか・・・。それは平和ボケした日本人の観光客には難しいでしょうね、きっと。
今のように平和に満ち溢れた、のほほんとしているだけでも生きていける、そんな日本にいるからこそ「煙の中で死んでいく何千人もの人達」のことなど想像することもできないのですよ。おそらく彼らは、英語もほとんど理解できない類の観光客でしょう。下手すると、WTCから煙が出ているのだって、何かのイベントと勘違いしていたかもしれない。
そんな風に、世界で他に類が見られないほど平和ボケしてしまった我らが日本国なんですが、そのことが果たして良いことなのか、悪いことなのか・・・。平和でないよりはマシか???
外国、あるいは国際社会は、もっとずっとキビシイものですよ。時には命さえ危うくなるのもしばしば。
その日本人たちは、その米国人に殺されなくて本当にラッキーでしたね。
911が起きたのも、