香港・タイ・台湾が「ミルクティー同盟」を結成したワケ

 

香港・タイ・台湾が手を組んで、めでたく「ミルクティー同盟」を結成したそうだ。

 

 

香港は攻撃系の魔法使い(魔導士)、タイはムエタイのキックボクサーで台湾が砲兵という設定。
台湾がタピオカを大砲にするのは想像できるし、タイにはこれが適任として、香港が魔法使いになる理由がわからない。
香港人は風水や迷信を深く信じるからか。

まぁそれはいいとして、ではここでクエスチョン。
同盟を組むのは利害が一致したからなんだけど、ではこの3者が戦っている共通の“敵”とは一体だれでしょう?

 

 

答えは中国。

「敵の敵は味方」というリクツは人類の歴史上、変わることのない真理。
そんなわけで対中国という共通点によって、香港・タイ・台湾による「ミルクティー同盟」というインスタ映えしそうな同盟が結成されたという。
これは控えめに言って、フランス革命やナポレオンを相手にした「対仏大同盟」に匹敵する。か?

こんなキャッチーな名前の同盟ができたきっかけは今年4月、タイ人の俳優が投稿したツイッターに中国・日本・台湾・香港を「4つの国」と表現したことだ。
*それとは違う情報もあって、この俳優が台湾や香港を「国」とした誰かのツイートをリツイートしたという話もある。

どちらにしても中国人にとっては、台湾と香港が中国の領土という「ひとつの中国」の原則は絶対にゆずれないから、そこを「国」と表現したりこの見方を支持したら激怒するのは必然。
ということで中国人からタイ人俳優へ、抗議メッセージが洪水のように送られた。

するとこれを「中国人の価値観の押し付け」と受け取ったり、中国人のコメントにムカついたタイ人のネットユーザーが対抗してネットバトルがぼっ発する。

「ひとつの中国」という考え方に反対し、共産主義の中国に飲み込まれてしまうことを嫌がる香港人や台湾人はたくさんいる。
そんな彼らが、台湾と香港のためにタイ人が中国人と争っていると知って黙っているわけがない。
台湾・香港のネットユーザーがタイに味方して、いつの間にかだれかが「ミルクティー同盟」の結成を提唱し、共感が集まって実現の運びとなったわけだ。

いま反政府デモをおこなっているタイ人の場合は、巨大な権力と戦っている点で香港や台湾にシンパシーを感じているらしい。

では対中国は分かったとして、なぜミルクティーなのか?

これは若者の発想だろうけど、香港には練乳入りの甘くて濃い味の紅茶、タイにはオレンジ色をしたアイスミルクティー、そして台湾にはタピオカミルクティーとそれぞれ独自のミルクティーがあるからこの名前になったらしい。

紅茶についてくわしいことは香港式ミルクティー、チャーイェン(タイティー)を参照のこと。

みんなミルクティーは好きでよく飲むし、「ミルクティー同盟」という響きには精神的な一体感を感じさせるらしく、こんな感じに熱く固く結ばれた。

 

 

なるほどなるほど。
同盟結成の背景はわかったけど、でもそれなら「ミルクティー同盟」の新メンバーとして最適なところがあと一つあると思うんだ。

 

香港のミルクティー

 

タイティー

 

紅茶花伝が大好きで、来日するといつもこれをゲットするというチベットのダライラマ法王なら、香港・タイ・台湾が加入を断る理由はないだろう。

 

 

これまでの歴史を振り返れば、新メンバーどころかチベットは「ミルクティー同盟」の盟主にふさわしい。

 

チベット人には伝統のバター茶がある。
ボクが飲んだのは塩味でビックリした。

 

 

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4 件のコメント

  • > こんなキャッチャーな名前の同盟

    ???
    「キャッチー」もしくは「キャッチィ」「キャッチィー」と書くべきでは? 野球の話じゃないので。
    といっても、しょせんは英単語(catchy)のカタカナ書きだから、どれが正しいとも言い切れないでしょうが。

  • こんにちは、チベットに住んでいた者です。チベットでお茶というとお飲みになったバター茶が標準になると思います。また、チベットの首都ラサではチャンガモと言う、(紅茶花伝に似た味の)甘いミルクティーも広く飲まれています。日本でバター茶を飲むことは極めて難しい状況でチャンガモに似た味の紅茶花伝をダライ・ラマ法王は好まれていらっしゃるのではないでしょうか。チベットもミルクティー同盟にいれていただけると幸甚です。

  • チベットに行ったのではなく、住んでいたのですか!
    それはすごいでですね。ぜひお話をうかがいたいです。
    チャンガモは初耳で、かの地ではしょっぱいお茶しかないと思ってました。
    ありがとうございます。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。