きょう11月20日はピザの日だ。
ナポリピザで人気ナンバーワンの「マルゲリータ」の由来となった、イタリアの王妃マルゲリータが1851年11月20日生まれたことから、日本の凸版(とっぱん)印刷がこの記念日を制定した。
ということでこれから、ピザの歴史やマルゲリータが生まれた背景なんかを書いていこう。
ピザ職人の技はユネスコ無形文化遺産に登録された。
ピザの起源をずっとずっと、気の遠くなるほどたどっていくと紀元前3000年ごろのエジプトにいきつく。
小麦粉を水で溶いたものを平らな丸い形にして、石窯の上で焼いて作った古代エジプト人のパンがピザのルーツとなる。
がしかし、それはいまから5000年前の話で、小麦をひいて粉にして、それに水を加えて焼く食文化はメソポタミア文明で生まれたといわれる。
そうなるとピザの起源はさらに古くなるけど、「そもそも起源とは何か?」なんて定義を考えるのはメンドーだから、古代エジプト人が作ってい石窯焼きのパンがピザの始まりと言っていいだろう。
イタリアでピザが誕生したのは大航海時代になって、南米からヨーロッパ大陸に“決定的なもの”がもたらされてからのこと。
「新大陸」のアメリカからはココア(チョコレート)、タバコ、トマトなどがヨーロッパへ、アメリカ大陸へはキリスト教、銃、インフルエンザなどが伝わった。
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【コロンブス交換】ヨーロッパ人が日本やアメリカ大陸へ伝えたもの
16世紀後半~17世紀にイタリア南部でトマト栽培が始まり、さらに水牛の乳を原料にしたモッツァレラチーズも生まれた。
エジプト由来といわれるパンが、16世紀ごろのイタリアで現在のフォカッチャに近いパンになり、それにトッピングとしてトマト&モッツァレラチーズを加えた食べ物がナポリに登場した。
イタリアで「PIZZA」という名前が広がったのは、トマトがトッピングに使われるようになってから。
ナポリ初のピザ店は1830年開店の「ブランディ」といわれる。
ピッツェリア(ピザ専門店)ができる前まで、ピザは路上の屋台でフライにして販売されていたというから、現在のピザとはかなり違うようだ。
東洋の島国のファミレスでも有名なピザ「マルゲリータ」は1889年に爆誕。
イタリア王ウンベルトⅠ世の王妃マルゲリータがナポリを訪問したとき、「どうしたら王妃をよろこばすことができるのか?」と考えた地元のピザ職人がトマトの赤、モッツァレラの白、バジルの緑でイタリア国旗の色を表したピザを出す。
すると、「なにこれ、最高じゃないですか!」とかぐや様のようなことを言ったかは知らんけど、マルゲリータ王妃がとても気に入ったことから、そのピザには「マルゲリータ」という名前が付けられた。
その後、マルゲリータ・ピザが世界中で愛されるようになったのは周知のとおり。
今回の内容はピザ協議会の「ピザの歴史」を参考にさせてもらった。
このマルゲリータ王妃の誕生日が1851年11月20日だったから、この日を記念して日本で「ピザの日」となる。
でも、なんでこの記念日を制定したのが凸版印刷という印刷会社なのかは謎。
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>なんでこの記念日を制定したのが凸版印刷という印刷会社なのかは謎。
なんか、昔に、この会社がイタリアの顧客との間の友好関係を維持するために、日本・イタリア友好関係記念日として制定したのが始まりらしいです。その後、日本のピザ販売会社の協会が、その日を改めて「ピザ記念日」として再申請し、認められたのだとか。
それよりも、「凸版印刷という印刷会社」という表現だけでは、イメージ的にちょっと説明不足かも。この会社は世界最大級の総合印刷会社であるだけでなく、今や、ICチップ等半導体、液晶画面本体、情報システム、電池部品用シート、などなど、単なる印刷会社の枠を超えて我々の生活に身近なハード・ソフトを供給する会社に成長しています。
なるほど!
そういうワケだったんですね。
ありがとうございます。