【最悪の日韓関係】慰安婦、徴用工問題を米国はどうみる?

 

アメリカでバイデン新大統領が誕生して気になるのは、「戦後最悪」といわれる日韓関係がどう変わるかってこと。

いまのところ「オイ、何とかしろよ」とアメリカからプレッシャーをかけられているのは韓国政府だ。

朝鮮日報の記事(2021/02/15)

 慰安婦問題や強制徴用問題などの歴史問題で韓日関係が突破口を見いだせない中、米国から関係改善を求める要求が徐々に強まっているのだ。

米国務省「韓日間の緊張は遺憾」

 

同盟国の韓国と日本がにらみ合っている状態が「遺憾」なのは当然として、アメリカはその大きな原因を韓国ムン政権にあるとみている。
1965年の日韓請求権協定や2015年の慰安婦合意という、日韓関係の土台となる重要な約束を韓国側が次々と破ったことで息苦しいいまがある。
アメリカさんもそのへんの事情はちゃんと分かっているらしく、日本としては安心安心。

逆に「早く関係改善を進めろ」と要求が強まっている韓国政府は大変だ。

東亜日報の記事によれば、「最悪」に突き進む韓日関係をムン大統領がこのまま放置するのなら、アメリカ(美)は韓国をパートナーと考えなくなるだろうと警告している。(2021-02-10)

‘최악 치닫는’ 韓日 관계에…美 “한국에 대한 기대 포기할수도” 압박

慰安婦問題と元徴用工問題強制をめぐる韓国政府の対応に、バイデン政権は強い不満をもっているらしい。
ムン政権が動かないと、アメリカは韓国への期待を放棄するだろうという。

 

そういえば最近、韓国側で大きな変化があった。
ムンジェイン大統領が先月18日におこなった新年の記者会見で、元徴用工訴訟問題について、原告側が日本企業の資産を現金化するのは「韓日関係に望ましくない」と述べた。
これまでムン氏は、「政治が司法に介入することはできない」と言いつづけて問題を事実上、放置してきたのに、このとき初めて現金化を避けたいという意思を示す。

また韓国の裁判所が日本政府に元慰安婦への賠償を命じた判決については、「正直困惑している」と言い、慰安婦合意については「韓国政府は公式的な合意だったと認定する」と明言した。
これもそれまでの自分のことばを否定するものだ。

 

こんな感じに韓国政府が突然態度を変えたのは、関係改善を求めるアメリカが強い圧力をかけた結果だろう。
正直言って日本政府のプレッシャーで、ここまでの態度変化は考えられない。
こうみるといまのところ日韓対立でアメリカは日本寄りの立場に立っていて、韓国側に非と責任があると考えていることがわかる。
日本のメディアのなかには、約束を守った日本と破った韓国を一緒に並べ、どちらにも責任があるから日韓が歩み寄るよう要求するところもある。
約束を守った側が損をするような、「どっちもどっち」論では不公平にもほどがある。
いまは韓国側が解決案を提示することが先で、話し合いがはじまるのはそれからだ。

慰安婦、元徴用工問題に手を付けず、韓日の「最悪関係」を韓国政府がこのまま放置するようなら、アメリカはパートナーとして見限るだろう。
これまでの日韓の行いを客観的に判断して、韓国の反日世論に迎合しなかったら、ここまで強いメッセージを出すことができる。
アメリカのこのへんのフェアな態度はさすがの一言。

 

 

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1 個のコメント

  • > こうみるといまのところ日韓対立でアメリカ(政府)は日本寄りの立場に立っていて、韓国側に非と責任があると考えていることがわかる。

    そうですね。バイデン大統領は、オバマ大統領政権下では日韓慰安婦問題の合意を成立させるのにも一役買った人物であると言われていますし、多分そうでしょう。今のところは。
    ただ、難しいのは、米国内における「韓国系住民」の声の大きさと、「日系住民」の声の小ささなんですよね。やはり米国においては、「沈黙は金」であることを皆が悟る前に、「雄弁は銀」であってもよいから、とりあえず声を上げることが大事というのが原則なんですよ。主張・反論をしないのは相手の言い分を認めたのと同じこと。
    だけどそれも実は、日系人による、「米国内で民族間対立につながるような揉め事を自ら巻き起こしたくない、米国社会の一員として少しでも早く溶け込みたい」とする、いかにも日系人らしい配慮ゆえなんですが。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。