アフガニスタンについて、日本で一番有名なものは下の巨大な仏像では?
2001年にこの地を支配したイスラーム過激派組織ターリバーンが破壊しやがったけれど。
アフガニスタンのバーミヤンにあるこの大仏をずっと見たいと思っていたから、これが木っ端微塵にされたときの衝撃といったらもう…。
あれから20年、高さ55メートルの巨大仏がついに復活したらしい。
ただし2次元。
AFPの記事(2021/03/10)
バーミヤンの仏像破壊から20年、3D映像で「復活」 アフガニスタン
この古都バーミヤンにちなんで付けられたのが、あの中華料理店だ。
日本全国にあるこの中華料理店、なんで店名が「バーミヤン」なのか?
これがずっと気になっていた。
台湾人にきいても「知りません。そもそもバーミヤンってなんですか?」と言う。
アフガニスタンは中国の中心部からはるか遠くに離れていて、仏教僧の玄奘(西遊記の三蔵法師のモデル)が旅の途中で訪れたことは有名だけど、歴史的には中国との直接的な接点はほとんどないだろう。
モンゴル人の支配を受けたといっても、このとき中国文化が流入したという話は聞いたことがない。
ちなみにチンギス・ハンは、かわいがっていた孫の モエトゥケン がバーミヤンの城塞から飛んできた矢に当たって死んだことに激怒し、ここを陥落したあとその報復として、バーミヤーンの建物を徹底的に破壊し住民はもちろん動物まで皆殺しにしたという。
政治的にもいまのアフガニスタンには熱心なイスラーム教徒が多く、宗教を嫌う中国共産党とはまさに天と地。
食文化としてはアフガニスタン人の主食はナンだからインドに近くて、ネットで調べたところ、中華料理はマントウ(饅頭)ぐらいしかない。
中国の要素がほぼ皆無なのに、なんで中華料理店の名称がアフガニスタンの古都バーミヤンにちなんで付けられたのか?
その答えはバーミヤンの公式ツイッターに書いてあった。
『バーミヤン』とはシルクロードにある古都の名前で、西洋と東洋の文化を結びつける中継点として栄えました。
中華料理を通じて人と人を結びつける場所でありたいと願いを込めて名付けたのが『バーミヤン』でした🍑
『バーミヤン』の店名は中華料理とは関係なく、アフガニスタンのロケーションにあった。
イラン、パキスタン、中国、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの6つの国に囲まれたアフガニスタンは、多民族国家でその料理はバラエティに富んでいるといわれる。
バーミヤンはそんなアフガニスタンの中央にある。
いろんな人が集まって食事をして語り合う。そんな意味なら『バーミヤン』はピッタリだ。
それと「~飯店」「~房」「~軒」といった店名や、上海、北京、四川など中国の地名を使った中華料理店は日本に山ほどあるから、あえてカタカナの店名にして差別化を図りたかったのでは。
余談
日本の大学に留学していたタンザニア人が前におもしろいことを言っていた。
同じ寮のアフガニスタン人、イラン人、パキスタン人が「どのチャイの入れ方が一番おいしいか?」ということでよくもめたらしい。
それぞれの国でスパイスの種類や量に違いがあって、“こだわり”もあるから、「いや、それは違う」「い~や、おまえこそ間違っている!」と言い合って、彼らがつくるチャイを飲み比べていた彼が勝者だったというオチ。
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> 2001年にこの地を支配したイスラーム過激派組織ターリバーンが破壊しやがったけれど。
単なる過去の文化遺産と、現在の宗教的規範とが区別できない愚かな者たち。
同じ一神教でも、キリスト教の方がまだマシだ。(昔はキリスト教もかなりひどかったらしいが。)
それにしても、ユダヤ教→が不十分だと考え、キリスト教→が不十分だと考え、イスラム教→・・・
同じ失敗を何度繰り返せば気が済むのかな?