クッキー・ビスケットとは違う、フランスの焼き菓子サブレ

 

3月20日はサブレの日。
「3・1・2」をサ・ブ・レと読むというけっこう強引な語呂合せで、日清シスコがこの日をつくった。
ちょっと前に、「日本二大よくわからん」と言われるビスケットとクッキーの違いを書いたので、今回はその延長でサブレについて書いていこう。

日本・米国・英国の「ビスケットとクッキーの違い」って?

ビスケットの語源は「2度焼いたもの」という意味のラテン語で、これは軍隊や航海用の保存食として使われていた。
ちなみにビスケットのビスは「2度」という意味。

クッキーは、小さなケーキや焼き菓子を意味するオランダ語「koekje(クーキェ)」が英語になったことばと言われる。
いまの日本にあるクッキーは、17世紀以降のアメリカで登場したものと考えていい。

 

ちなみに日本では江戸時代の1855年に、パンとビスケットの製法を記した初の文書「パン・ビスコイト製法書」ができた。
だがしかし、”日本最古のクッキー”なら縄文クッキーがある。

 

 

ビスケットもクッキーも小麦粉に砂糖やバターを入れて、ねり合わせて焼いて作るお菓子という点では同じ。さらにそんな焼き菓子にサブレがあるから、「よくわからん状態」が日本で発生してしまう。

 

 

早速の結論なんだがサブレとはフランス語で、かの地にはクッキーやビスケットは”ない”。
そんな説明がヨックモックのHPにある。

フランスではクッキーやビスケットと呼ばれるお菓子は存在しておらず、焼き菓子全体をサブレと呼んでいます。

意外と知らないクッキー・サブレ・ビスケットの違い

 

サブレの由来には、フランスの地名(サブレ=シュル=サルト)、サブレ侯爵夫人が作ったお菓子、「砂で覆われた」という意味のフランス語など諸説ある。

ざっくりした比較では、ビスケットの場合は小麦粉、サブレーではショートニングやバターが多めに使われている。サブレのサクッとした食感の理由はこれ。

イギリスでは焼き菓子を全体的にビスケット、フンラスではサブレと呼ばれる一方、日本ではそれに加えてアメリカのクッキーもあるから、「焼き菓子の三国志状態」になって区別がむずしくなる。
といってもそれぞれ微妙な違いがあるから、名称をひとつに統一されると「サブレを食べたい!」という場合に困ってしまう。
だから日本では「迷わず食う」か「三つの特徴を理解する」のどちらかしかない。
令和のいまとなっては、一番の謎は「縄文クッキー」かも。

 

ただフランスにも、ビスケットに相当するビスキュイ(2度焼きした)というものがある。
フランス在住の日本人が言うにはこれは普通、ビスキュイ・キュイエールと呼ばれるもので、卵黄と砂糖を泡立てたものと卵白と砂糖を泡立てたものを合わせて、小麦粉や砂糖を加えてねって焼いた食べ物のこと。

具体的にはこんなもので、サブレの一種と紹介されていることもある。

 

 

 

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2 件のコメント

  • そうですね、ビスケットも、クッキーも、サブレも、それぞれ国によって色々な意味があると思います。
    米国でクッキー(cookies)と言うと、米語では、語尾に -y または -ee がついていると「小さい、かわいい」という意味が付与されます。たとえば punts => panty、pan-tee など(後者は松田聖子がNewYorkでハンカチに書いた英語として有名)。ですから、すなわち cook => cooky / cookies とは「ちょっとしたかわいい焼き菓子」という意味が強いのではないでしょうか。

    まあ何にしても、この種の単語に関しては、たとえ英語圏であっても、フランス人の言うことが最も権威があると思います。ブログ主さんの嫌いな低俗アクション映画、その一つである「トランスポーター2(仏題:Le Transporteur 2,、2005年公開フランス・アメリカ合作、製作・脚本リュック・ベッソン、監督ルイ・レテリエ、主演ジェイソン・ステイサム)」を見ると、その辺のことがよく描かれています。

  • マイクをかわいく「マイキー(マイクちゃん)」にすることがありますね。
    クッキーもそれに関係しているかもしれません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。