日本・中国・韓国はとにかく仲が悪い。
政治や歴史、領土問題では仕方ないとしても、文化でも起源や帰属をめぐって争い合うことがよくある。
きのうは日韓でサッカーの親善試合を行ったけど、むしろ両国民のミゾは深まった感がある。
そんな日中韓が一致団結、一つになったらしい。
ただしそれは、アメリカでアジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が頻発しているというとても不幸な状況下で。
朝鮮日報の記事(2021/03/26)
韓国系や中国系はもちろん、日系、台湾系、ベトナム系などがそのルーツとは関係なく、米国国内のアジア系マイノリティーの命と尊厳を共に守ろうと団結しているという。マンハッタンのチャイナタウンにも100人余りの自警団が組織された。
一つになった韓中日…米各地で自警団結成
このところアメリカで起きている人種差別事件は本当にヒドイ。
つい最近も日系人女性が街中で、いきなり男に石を入れた靴下で顔面をたたかれ、鼻の骨は折れて歯も砕かれる惨事があった。
ニューヨークの地下鉄に乗っていたアジア系の人は顔を刃物で切りつけられ、事件後、「誰も来てくれませんでした。誰も助けてくれず、誰もビデオにも撮ってくれませんでした」と語る。
ジョージア州で発生した事件は最悪だ。
「アジア人どもはみな殺しだ」と叫ぶ男に韓国系女性6人が射殺された。
もうアジア人なら誰が狙われてもおかしくない、という状況が一部ではうまれつつある。
それでルーツとは関係なく、アジア系住民の命と尊厳を共に守ろうと、日中韓とその他のアジア系市民が犯罪防止に立ち上がった。
たとえばサンフランシスコ市のチャイナタウンでは、韓国系・中国系消防士と日系警察官が非番の日にボランティアで巡回を始めたという。
ニューヨーク・タイムズはこう報じる。
「かつては『アジア系は差別されても沈黙している』という認識があったが、アトランタ銃撃事件後はアジア系が集団デモや自警団組織などを通じて連携する動きを見せるなど、雰囲気が大きく変わってきている」
韓国メディアが「一つになった韓中日」という表現を使ったのは、「ふだんは違うのに」という意味が込められているはず。
言われてみて実際、この東アジアの3か国が固く手を握った例は何かあったっけ?
地震などの自然災害があれば支援を行うけれど、それは3か国が団結して何かに取り組むというのとはちょっと違う。
知ってはいたが、やっぱり改めて仲が悪い。
先日、北朝鮮がミサイルを発射するとアメリカが、「北朝鮮が『East Sea』に向けてミサイルを発射した」と韓国の主張する「東海」ということばを使って、日本から抗議を受けた。
するとすぐ「Sea of Japan(日本海)」と訂正し、「地名として『日本海』という表記を唯一認められたものとして使用するという米国政府の立場は変わっていない」と説明する。
今度はこれが韓国側を怒らせ、「アメリカは日本に味方してばかり」「『韓国海(Sea of Korea)』にするべき」と韓国のネットが荒れた。
ミサイル発射という危機を共有しているはずなのに、それでも日韓は険悪になる。(でもこれはアメリカのミス)
ヘイトクライム(憎悪犯罪)のような脅威を国レベルで感じるような出来事でも起きない限り、日中韓は一つになれそうにない。
でも、その3か国が『差別されても沈黙している』なんていう出来事が起こるとも思えないし、となると永遠(とわ)にそれは不可能か。
おまけにいま、聯合ニュースでこんな記事まであったし。(2021.03.26)
한일 우정 상징했던 황새 ‘강릉이’ 일본서 죽은 채 발견
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これらの分離主義者たち(?)に利用されないよう、米国内におけるこの手の運動から、日系人並びに日本人は一歩距離を置いてほしいと思います。大丈夫かなぁ・・・。
どうせ最後は、この運動も終息に導かれるのでしょうが。