【もはや日本文化】人気の駅弁トップ5・外国人から見た駅弁

 

おっと。うっかり忘れるところだった。
4月10日は「駅弁の日」だったっけ。

駅弁の聖地といえば日本の中心・東京駅でしょ。
そこと隣接している大丸東京の地下には50m以上の長さの「お弁当ストリート」があって、選んでいるうちに乗り遅れる乗客が続出することから“魔の道”と恐れられている。(前半のみホント)
大丸東京がそこで人気の駅弁TOP10を発表したので上位5位を見てみよう。

1位 ミート矢澤の「黒毛和牛ハンバーグ弁当」
2位 崎陽軒の「シウマイ弁当」
3位 創作鮨処 タキモトの「ドリームプリティミルフィーユ」
4位 穴子寿司 平島の「天然魚のばらチラシ」
5位 知床鮨の「バラチラシ」

1位のハンバーグ弁当はやや高めの1,780円。でも行列ができるほどの人気らしいから、これを持って新幹線へ入るつもりなら、時間に余裕をもって売り場に向かうべし。
3位はご飯と海鮮の層がミルフィーユのように見える海鮮丼らしい。

これにネットの日本人さんの声は?

・肉ばかりやんけ
・>ドリームプリティミルフィーユ
プリキュアの新シリーズみたいな名前だな
・崎陽軒のメガシウマイ弁当がメシガウマイ弁当に見えて仕方がない
・家で食うと旨くない
・コンビニ弁当を車内に持ち込んでも旅行気分が出ない
何か雰囲気違うんだよな

 

信越本線横川駅の峠の釜めし

 

函館本線森駅のいかめし

 

崎陽軒の特製シウマイ(横浜駅)

 

駅弁を販売する様子(明治時代)

 

1885年(明治18年)に栃木の宇都宮駅で、日本で初めて販売されたおにぎりから始まり、いまでは全国各地でご当地駅弁が販売されていて、デパートで駅弁フェスティバルをするとまず外さないという。
*駅弁の起源には他の説もある。

昔から日本人に愛されてきた駅弁は、地域の特産品や名物料理が盛り込まれるなど独自の進化をとげまくって、いまでは50mを越える「お弁当ストリート」まで登場した。

ユニークな容器は良いお土産になるということで、訪日外国人の間でも人気は高い。
各地の駅や電車の中で購入できる駅弁はもう日本文化のひとつだ。

numerous types of ekiben can still be purchased at stands in the station, on the platform, or on the train itself, some of which may be presented in unique containers that can serve as souvenirs for the travelers. Despite the declining popularity in the 2000s, ekiben remains popular among foreign travelers.

Ekiben

 

そんな日本の駅弁をど思うか、外国人にきいてみた。

・The kids love their Shinkansen boxes… regardless what was in😂

子供たちは新幹線の箱が大好き…中に何が入っていようとも。

・I think Ekiben is sort of Japanese art!
駅弁は日本の芸術だと思う!

・My favorite one is Makunouchi Bento which is often sold out on Shinkansen. 🍱🚅
私が好きなのは幕の内弁当だけど、新幹線では売り切れの場合が多い。

・We have Japanese food here but we don’t have ebiken. Brazil.
ここ(ブラジル)に日本食はありますが、駅弁はありません。

・Today I learned about ekiben… thanks! おいしそう! =)
きょう駅弁のことを知った。ありがとう!

・I had the same meal and I still keeping the train at home
私も同じものを食べました。電車(たぶん新幹線)の容器はいまも家にあります。

ということで日本の駅弁は、外国人にも広く受け入れられていることが発覚。
しかし「ドリームプリティミルフィーユ」をどう思うかは分からない。

 

江戸時代にはそれぞれの地方(藩)で特産物を開発・発展させていたから、駅弁文化が出来上がる素地はすでにできていた。

 

江戸から京都までの東海道にある宿の名物料理は、往来する人の大きな楽しみのひとつだった。

 

江戸中期の儒学者・太宰 春台(だざい しゅんだい:1680年 – 1747年)は、それまでの単純な米づくり重視の政策を見直して、各藩が特色をいかした商品作りを行って積極的に売るよう『経済録』で主張している。
ちなみに日本で初めて書名に「経済」の用語を入れた本がこの経済録。
江戸時代のこういう考え方が『Ekiben』という日本文化に影響を与えているはず。

 

 

こちらの記事もいかがですか?

世界に正しい日本料理を!でも、海外から怒られた日本の“スシポリス”

日本人の日本料理店VS韓国人のヘンテコ和食店 in バングラデシュ

世界の和食ブーム!本物の日本料理で、海外の偽日本食と勝負!

反論できる?「日本人が、外国人の日本料理をインチキと言うな!」

【和菓子の特徴】四季の移ろいと日本人の“美の感性”

【おにぎりの日】日本米の“父”・並河成資と昭和の飢餓地獄

 

1 個のコメント

  • 私は物心ついたばかりの小さな子供の頃、「エキベン」と聞いて「駅の便所のこと? そんなに駅毎に特徴があるの?」と思ってました。JRがまだ「国鉄」と言われていた、列車の中のトイレにはタンクが付いてなくて線路が見えていた頃の話です。(汚い話でゴメンナサイ。)

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。