キムチといえば韓国人が毎日のように食べる物で、海外でも有名な韓国のアイコンになっている。
キムチは世界遺産ではないものの、「キムチとキムジャン文化」はユネスコ無形文化遺産に登録された代表的な韓国文化だ。
そんな韓国の全国紙・朝鮮日報でこんな記事を発見。(2021/06/03)
韓国政府「仮想通貨上場を規制すれば、生き残る『キムチコイン』はない」
自国の仮想通貨を「キムチコイン」と書く韓国メディアの発想は好き。
この少し前、韓国のビットコイン相場がアメリカのビットコイン相場より、1万ドル以上も高かったときにはこう表現した。
朝鮮日報のコラム(2021/04/20)
【萬物相】「キムチプレミアム」…ビットコイン狂風
韓国人が自国のものを「キムチ」で表すのはOK。
でも外国人が、特に日本人がテレビや新聞で「生き残る『キムチコイン』はない」なんて言うと、「韓国への偏見だ!」「バカにしている!」ときっと問題になる。
これはあたりまえで、自国民と外国人では、表現の自由の範囲が違うのはどこの国でも常識。
韓国といえばキムチ、日本ならスシという具合に、世界中の国にはそれぞれ個性や特徴があるから、それを指摘することは基本的には問題ない。
でもそれがネガティブなステレオタイプのイメージだと、相手国の人たちを怒らせることになる。
最近、アルゼンチンの大統領がそれで失敗した。
その出来事に触れる前に、まずはアルゼンチンの事情を知っとこうか。
この国はかつてはスペインの植民地で、いまも人口の9割以上がヨーロッパ系の住民が占めていて、首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」とよばれる。
アルゼンチンは西洋文化の影響が色濃く残る国だ。
そんなアルゼンチンのフェルナンデス大統領が今月9日、スペインの首相とブエノスアイレスで会談を行った。まではよかったんだが、その席で「私は欧州主義者だ。欧州を信じている」と述べる。
この発言は微妙、イエローカードといったところか。
このあとフェルナンデス大統領は中南米の国民のルーツについてこう言った。
「メキシコ人は先住民族、ブラジル人はジャングルだが、アルゼンチン人は船でヨーロッパから来た」
はい、これは一発レッド。
「ジャングル出身」に隣国のブラジルが早速反応、ボルソナーロ大統領はツイッターにスペイン語で「ジャングル!」と投稿。これは間接的な抗議のはず。
この発言はもう言い訳できないから、アルゼンチンの大統領はすぐに「誰かを怒らせるつもりはなかった」、「気分を害した方に謝罪する」とツイッターで頭を下げた。
「私はヨーロッパ主義者」からの「ブラジル人はジャングル出身」のコンボは明らかな偏見で、人種差別と言われてもおかしくない。
「韓国人はキムチをよく食べる」
「ブラジルには広大なジャングルがある」
という指摘は正しいし、それぞれの特徴を表しているから、その国を理解する手がかりになる。
ただその場の状況や言い方によっては偏見と受け止められて、「誰かを怒らせるつもりはなかった」と謝罪しないといけなくなることもある。
国際化で外国人が身近になったいま、日本人はこのことに注意したほうがいいと思うのですよ。
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> 韓国人が自国のものを「キムチ」で表すのはOK。
> でも外国人が、特に日本人がテレビや新聞で「生き残る『キムチコイン』はない」なんて言うと、「韓国への偏見だ!」「バカにしている!」ときっと問題になる。
> これはあたりまえで、自国民と外国人では、表現の自由の範囲が違うのはどこの国でも常識。
ははははは、自国のものは「キムチ」と言ってもOK、でも日本人が言ったら偏見、日本人以外の外国人が言ったら「やや問題の少ない偏見」であると? そんな訳の分からん判断基準を「常識」とするから、かえって馬鹿にされるのだろうと思いますよ。「ジロタフ基準」でしたっけ? その典型的な一例だな。
言われるのが嫌なら、たとえ自分に対してであっても、その言葉を使うのをやめることです。でないと、自国が外国人によく知られるようになればなるほど、外国人だってその表現を真似るようになりますよ。これ常識。
たとえばブラジル人だって、自分たちのことを「ジャングルの国」なんて言わないでしょ?
他方、日本人は、日本のことを外国人が「寿司〇〇」とか言っても、さほど気にしません。もちろん自分で「寿司〇〇」なんて言わないし。
その程度の常識と判断力を身に着けないと、韓国人は先進国にはなれないでしょうね。「ジロタフ基準」ではいつまでたっても後進国のままだ。
感想は人それぞれですが、自国と外国を言うのでは基準が違うでしょうね。