韓国の「福島いじめ」に日本激怒、いま日本で深刻な風評被害

招待された客がその先で、ホストの用意してくれた食べ物には手を付けず、持ってきた弁当を広げたとしたら、これはとんでもなく無礼な行為だ。
東京五輪に参加した韓国がまさにそんな感じ。
選手村の食事には背を向けて、自分たちで給食支援センターを設置して韓国選手団に弁当を提供している。

それで韓国のフードコラムニストのファン・ギョイクさんは「五輪を祭典だと言いながら、ゲストが食べ物を包んで持って行くというのも良く見えない」と自国の対応を批判した。

日本が準備する食べ物には手を付けず、自分で弁当を作る理由は中央日報の記事の見出しを見るだけで分ける。（2021.06.28）

東京五輪選手村の食卓に「福島ヒラメ」のぼる

福島産の食材は”放射能汚染”されているから、韓国選手の健康を害する可能性が高いという主張が韓国内では常識的にある。
もちろんこれは有り得ない。
福島（だけでなく日本全体）の食品・飲料水に含まれる放射性物質については、厳格なモニタリング検査を行って、安全が確認されたものだけを市場に提供しているのだから。
IAEA（国際原子力機関）とFAO（国際連合食糧農業機関）の合同チームもそのことは確認済みだ。
くわしいことは復興庁HP「日本及び福島の食品/飲料水の安全性」を。

韓国選手に弁当を出しているのは科学的データを無視して、国内の反日感情を意識した過剰反応でしかない。反日世論をあおった韓国の政治家やメディアの責任は本当に大きい。
ただ弁当は希望者だけで、選手村での食事を選ぶ韓国選手もいるから、本音ではこっちのほうがいいと思う韓国人も多いのでは？

日本政府は東京五輪・パラリンピックを福島産食材への風評被害をなくし、世界に安全性をアピールする場にしたいと考えていて、韓国側の「給食センター」は福島産への偏見を助長させるものだから怒りと不満しかない。
海外の選手たちに、「福島にはおいしいものがたくさんある。新型コロナ事態が落ち着いたら行ってみようというメッセージが伝わってほしい」と期待を込めて様々な食材を用意した福島県の担当者はなおさらだ。

それで日本政府が否定的なイメージを植え付けないでほしいと韓国政府に訴えると、あちらはこう反発。

中央日報日本語版の記事（2021.08.03）

日本、今度は韓国給食センターに言いがかり　「福島食材に良くないうわさを…」

「風評被害は根拠ないうわさのために生まれる被害を意味する」という記事の定義によれば、韓国側がしていることは間違いなく福島産への風評被害を生んでいる。
五輪では反日ではなく科学に基づいて判断・行動してほしいと言うと、「日本が言いがかりをつけた」と国内に報道するのがあちらの全国紙。
まぁ日本がこう訴えたところで、韓国が弁当配布を止める可能性は１ミリもないだろうけど。

それよりいま深刻な問題は、東北の地方紙・河北新報が伝えたコレだ。（021年08月04日）

「福島の土が付いている」郡山産ネギ、首都圏で取引減　買い支えの取り組み始まる

最近になって首都圏で郡山産ネギの取引量が激減し、生産農家が大打撃を受けている。
「今年はもう福島ものは扱えない」と首都圏のスーパーとの取引を仲介するネギ問屋から、郡山市内のネギ生産農業法人がとつぜん告げられた。
その理由は「福島の土が付いている」からだ。

郡山の農業法人の社長は「確証はないが、韓国が選手村で提供される福島の食材に懸念を示しているとの報道があった直後だけにぴんときた。怒りで震えが止まらなかった」と言う。
ただ「問屋かスーパーが韓国選手団の動向を悪用して買いたたきに走ったのではないか」という見方もある。
どっちにしても韓国が福島産食材を不当に危険視して、広く世間にアピールしたことに原因があることは間違いない。

それでいま福島の農家を支援する動きが広がっているという。