「あ、このあと誰か死ぬかも」
見ている人にそう思わせるキャラの言動を“死亡フラグ”といって、これはアニメやマンガではよくあるお約束。
武装した敵の追撃から逃げきって「もうここまで来れば大丈夫だ」と仲間に笑顔を見せると、大体そのあとすぐに、誰かが亡くなるような特大ピンチが訪れる。
死なないまでも、直後に大きな不幸が起こるパターンも「死亡フラグ」と言われるし、負けフラグや失敗フラグも似たような意味だ。
現実世界では隣国に、よくそれをやらかす人がいるらしい。
いま韓国は新型コロナの感染拡大をまったく抑えることができず、１日の新規感染者の数は過去最高を記録して、国中がパニック状態におちいっている。
もちろんいまの日本がそれにあきれることはできない。
緊急事態宣言が発令される中、無観客で五輪を開催するという大失態を演じた日本は、コロナ対策で他国にどうこう言える立場にはない。
そんなことを前提にして、隣国のトップが繰り出す「死亡フラグ」を見ていこう。
まずはきょねん、コロナ対策がうまくいって感染者を減らすことに成功して、ワクチン供給のめども立ったとき文大統領は自信満々にこう言った。
「長いトンネルの終わりまでいくらも残っていない」
もうすぐコロナ禍という闇のトンネルを抜けて、元の明るい日常生活が戻ってくると国民に期待を持たせたのだ。
するとそのあとすぐ、このタイミングを見計らっていたかのようにコロナの感染が広がったことで、野党の代表はこう批判した。
中央日報日本語版の記事（2020.12.15）
「国民の党」の安哲秀（アン・チョルス）の代表も「文在寅大統領は９日、『長いトンネルの終わりが見える』と話したが、いま地獄の門が開かれている状況をどのように説明するつもりか」と突いた。
今度は新天地・太極旗のせいにもできない…消えたＫ防疫の魔法＝韓国
長く陰鬱な時間が終わり、光が見えたと思ったら実は地獄の始まりだった。
文大統領の失敗フラグのせいもあって国民の不満や怒りは爆発、政権への評価は急降下。
「文大統領は１週間を予想できない発言をする」と野党議員に批判されても、文大統領は「コロナ状況を早期に安定させることができず、恐縮する気持ちを禁じえない」と謝罪するしかできない。
トップの安易な発言で、国全体の気が緩んだという指摘は避けられない。
そして今年も文大統領の「安全宣言」はそのまま失敗フラグとなった。
KOREAのＫ防疫が成功したと誇らしげに大統領が語ったあと、韓国社会はコロナ第４波の襲撃を受ける。
それで先ほどの野党議員のアン・チョルス氏が政権をこう非難。
中央日報日本語版の記事（2021.07.12）
「今まで４回の大流行の直前には必ず文在寅（ムン・ジェイン）大統領の新型コロナ終息予言やＫ防疫の自慢があった」と説明した。（中略）文大統領の「Ｋ防疫」への言及の後にはいつも新型コロナ大流行が来るというのが安代表の主張だ。
韓国野党代表「文の呪い…Ｋ防疫の自慢さえすればコロナ大流行」
文大統領が安全や希望を口にすると、直後にコロナ禍につつまれて国民が、特に飲食店の関係者が悲鳴や憤怒の声を上げるパターンはたしかに多い。
第４波が現実化している状況について、「多くの人が大統領の呪いだと言う」と批判したアン議員は大統領にこうも言う。
「大統領の言葉だけを信じていては、Ｋ防疫がコリア（Ｋｏｒｅａ）防疫ではなく人も民生もみな捕まえるキル（Ｋｉｌｌ）防疫になりかねない」
「文の呪い」に「キル防疫」とか、なかなかのパワーワード。
期待を持たせた後に不幸が訪れると、精神的打撃は一層大きくなる。
そんな状態を韓国では「希望拷問」という。
きょねんＫ防疫が成功したと国内に宣伝し、油断していた政府がワクチン確保に失敗したとき、中央日報は社説でこう怒った。（2021.05.02）
だれも国民の前に頭を下げて謝らない。無能さに続く無責任な態度だ。
それでも高位公職者は甘い約束を吐き出す。希望拷問を超えて誇張と嘘もはばからない。失敗を隠すための態度だ。ワクチン失敗の謝罪なく「希望拷問」する韓国政府
安心・安全宣言が結局、失敗フラグや負けフラグになるのは、大統領の自分の成功をアピールする気持ちが大きすぎるからだ。根拠の薄い楽観を希望と呼ぶから死亡フラグになる。
だから日韓関係で、韓国政府が期待を持たせることを言ったときには要警戒。
そのあと本当の地獄が始まるかもしれない。
こちらの記事もどうぞ。
> だから日韓関係で、韓国政府が期待を持たせることを言ったときには要警戒。
> そのあと本当の地獄が始まるかもしれない。
期待を持つのも、警戒するのも、本当の地獄を見るのも韓国人ですから。勝手にすればいい。
日本には関係ありませんね。