【米国人がビックリ】日本人の”虫好き”は控えめに言って異常

 

昭和に小学生時代を過ごしたおじさんとしては、こういうニュースには親近感を感じるしかない。

神奈川新聞の記事(2021年8月22日)

育てた昆虫でバトル 横須賀、「世界最強」カブトムシも

小中学生が自分で育てたカブトムシやクワガタムシを対戦させる「昆虫王者決定戦」が横須賀市の公園で開かれた。
相手を裏返しにするか、「土俵」の外に押し出したら勝ち。
今回はカブトムシ部門では「世界最強のカブトムシ」と言われるコーカサスオオカブト、クワガタムシ部門はスマトラオオヒラタクワガタがそれぞれ優勝した。

スマホゲームが当たり前の子どもたちにもカブトムシやクワガタは魅力的で、その人気は衰えていない。ヨカッタヨカッタ。
でも、日本人の虫好きは異常らしい。

まえに出張で東京へ行ったアメリカ人が、(たしか)秋葉原でこんなありえないモノを発見した。

 

 

自動販売機でネクターやポテトチップスと一緒に、カブトムシやクワガタが並んでいるのを見て「マジか!!!」と興奮してSNSに投稿。
友人からの反応を見ると、「そこでカブトムシを買って日本人はどうするのか?」と目的や使用方法が理解できないらしい。
これを見つけたアメリカ人に話を聞くと、地域によって違いはあるだろうけど、彼が生まれ育ったニューヨーク州ではカブトムシを売っている店なんて見たことないと言う。
自販機なんて論外。
外でカブトムシやクワガタを見ても、それを捕まえて自宅で飼うという発想も聞いたことがない。
日本でも変わった生き物が好きな人がいるように、アメリカでも虫を好きな人はいるけど、普通の人なら無料でも「ノーサンキュー」と答える。
そんな感覚の人間がカブトムシの自販機を見たから絶句した。
しかも、世界有数の先進国の首都で。

後日このアメリカ人から、カブトムシがネットで売買されているから、興味があったら見てみろと「Beetle Collection」を紹介された。
でもこれは昆虫のはく製のようで、日本の子どもが好きな「昆虫バトル」のカブトムシやクワガタとは違う気がする。
日本だと「beetle(ビートル)=カブトムシ」というイメージが強いけど、英語ではクワガタもコガネムシもカナブンもbeetleになる。
だからこのリンクを開くと、いろんな種類のビートルがいる。
日本人に比べればアメリカ人は虫に興味がないから、これらをひとまとめにして考えているのだろう。

そういえば中学校で英語を教えていたアメリカ人が、教室の後ろの棚でカブトムシをプラスチックケースに入れて、エサを与えてペットのようにしていたのを見て、「信じられない!」と驚いたという。
「あれはゴキブリと変わらないのに」と言うコイツの感覚からすると、教室でGを飼っているような衝撃か。としたら身の毛がよだつのもわかる。

 

ニューヨーク在住のライター黒田基子さんがwebメディアの「ハルクメク」で、日本の子どもが夏によくする昆虫採集は「アメリカでは大変特殊な趣味と思われています」と書いている。

昆虫採集以前に虫に対する関心がまったくないのです。日本人だって誰もが虫好きではありませんが、虫に対する無関心のレベルが違います。

あつ森の虫取りはアメリカ人にとって不思議な遊び?

違うのだよ、レベルが。

 

だからアメリカで、虫採り網や虫カゴを店で見かけないらしい。

あるときデッキチェアに止まったトンボを見つけたアメリカ人が、「オーマイガーッ」と叫んで思い切りたたき殺してたのを見て「仰天したことがあります」と言う。
トンボはドラゴンフライ(dragonfly)でハエはフライ(fly)だから、アメリカ人は「トンボもハエも区別していないのではないかとさえ思われます」という印象を持ったとか。

 

専門家が答えてくれるヤフーの「教えて!住まいの先生とは」には、「欧米人はなぜカブトムシが嫌いなのか?」という質問があったので答えを見てみた。
「詳しくは分かりませんが…」と困惑気味の先生は、知り合いドイツ人が黒い虫を嫌いで「カブトムシもクワガタも飼育しているのをかなり不思議そうに見て理解出来ないと言っていました」と答えるだけで、なぜ嫌いなのかの理由についてはスルー。

同じものを見て「気持ち悪い…」「カッコイイ!」と思うのはその人の感覚によるから、味覚と同じで「~のように見える/感じる」を理論的に説明するのはムリだろう。
カブトムシがゴキブリ並みの高速移動をしたらオソロシイかも。
ただ「昆虫でバトル」についてはアメリカなら、生き物を虐待しているということで主催者がぶっ叩かれそう。

 

 

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4 件のコメント

  • Beetle Queen Conquers Tokyo(邦題 : カブト東京)のジェシカ・オーレック氏も言っていましたが、日本人が特に昆虫好きの国と言っていましたね。アジアは闘虫の文化があるので育てても、愛でたり、ホタル見に行ったりはしていないですしね。

  • > 頭の悪い虫は殺しても良い?

    その通りです。だって、聖書にもクルアーンにも「生き物」として出てこないもの。
    宇宙人のことを「BEM」と言うのも、Bug’s Eye Monsters の略ですしね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。