【日本人と米国人】サンドイッチとハンバーガーはここが違う

 

日本にいるアメリカがレストランに行ったら、「鶏の親子煮」の英語でこんなんを見つけた。

「Boiled chicken parent and child」

本人は「おもしろい!」とツボにはまっていたけど、おい店長、これはヒドイだろ。
これは要するに親子丼の上の部分の料理で、「親子」と表現するのは日本人独特の発想だから、せめてチキンのほかにエッグも料理名に入れてほしかった。
このストレートすぎる翻訳はひょっとして…、と思ったらやっぱりグーグル翻訳だったでござる。

 

釜で煮られて処刑される石川五右衛門と息子じゃないんだから

 

さて今月3日は「サンドウィッチの日」だったんで、それを祝して語源についての記事を書いたワケですよ。

欧米人の旅友:「英国貴族がサンドウィッチを発明した」説

日本で11月3日はサンドウィッチの日で、3月13日はサンドイッチの日。
「イ」でも「ウィ」でもそれはどっちでも、どーでもいいのだけど、サンドウィッチとハンバーガーの違いぐらいは知っておいた方がいい。
英語を教えている知人のアメリカ人は、それがちょっと気になるというし。

 

 

結論からいうとサンドウィッチとは、薄切りのパンに肉、チーズ、野菜などを挟んだ食べ物のこと。
それに対してハンバーガーとは、牛肉を挟んだ食べ物のこと。
だから鶏や魚の肉ならサンドウィッチで、ハンバーガーではないのでーす。

フィレオフィッシュにフィッシュバーガー、チキンフィレオ、えびバーガーなどは、アメリカ人の感覚だとサンドウィッチで、ハンバーガーとは言わないらしい。
日本人の場合は具は関係なくて、丸っこいバンズに挟んであったらバーガー、薄いパンだったらサンドウィッチと言い分けていると思う。

英語版ウィキペディアには、特にイギリスではパティ(肉の部分)という言葉はほとんど使われないため、ハンバーガーという言葉はパティを指すこともあるし、牛のひき肉を指すこともあるという。
そしてハンバーガーはふつうは牛肉を意味する。

The term burger can also be applied to the meat patty on its own, especially in the United Kingdom, where the term patty is rarely used, or the term can even refer simply to ground beef. Since the term hamburger usually implies beef

Hamburger 

 

ということでサンドウィッチの種類のひとつに、ハンバーガーがあるってことになる。
その母国から来た知人は、日本人がチキンフィレオやえびバーガーなどをハンバーガーと言うのを聞くと、「いや違うんだけど…」と違和感を感じる。
「Boiled chicken parent and child」レベルの間違いなら「オイ、ちょっとマテ」となるだろうけど、ここは日本だから、日本人がサンドウィッチをハンバーガーと言っても彼は特に訂正しない。(たぶんめんどくさい)
でも英語を勉強している人や、アメリカ文化に興味のある人には「ちょっとマテ」となるという。

だから、フライドポテトだけを挟んだこの食べ物はバーガーではなくて、サンドウィッチだ。

 

 

ポテトチップスを挟んだこれもサンドウィッチ。
なぜそれを作ろうと思った?

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。