きのう6月9日から、日本で公開が始まったディズニー映画の「リトル・マーメイド」。
デンマークの童話作家、アンデルセンが19世紀に書いた『人魚姫』をもとに、ディズニーが30年ほど前にアニメ化した『リトル・マーメイド』を制作して今回はその実写版だ。
話題を集めたのは白い肌と青い目をしていた主人公のアリエルに、黒人女優のハリー・ベイリーさんが起用されたこと。
そもそも人間ではない人魚に国籍や人種は関係ない。
いまはいろんな価値観が認められる多様化の時代で、ポリティカル・コレクトネスの考え方からも、「白人=人魚」の固定観念をぶっ壊して黒人が人魚姫になっていいじゃないか。
という理由でディズニーがこのキャスティングをしたのではなくて、単純にハリー・ベイリーさんの才能を評価した結果だろう。
いまのところ映画の興行成績は3億4000万ドルで、そのうちアメリカが2億ドル、それ以外の国の合計は1億4000万ドルとなっていて、国内の受けはいいが海外では人気が低迷している。
日本のネットを見ても、アニメでおなじみだった「白いアリエル」が変更されたことにツッコむ人がほとんどだ。
・マンガの実写だって原作キャラとイメージが違うと批判される
・ポリコレマンは勝手に差別にすり替えて喋るなよ
・別に黒人でも良いが、他にいなかったのか?
こう言うと今度はルッキズムがー言われそうだけどw
・配慮しすぎて啓発動画みたいなイメージになってる
・新キャラでやればいいのに
海外でもツイッター上で「#NotMyAriel」(私のアリエルじゃない)という批判派と、「#MyAriel」の支持派に見方は分かれた。
興行成績でアメリカの内外で大きな差があったということは、「黒いアリエル」に対する見方の違いが表れたとみていい。
「美しい歌声が世界中に魔法をかける!」というキャッチコピーからすると、制作側にとしてはソコに注目されるのは不本意だろうけど。
アジアではフィリピンやインドネシアでは好評で、否定的な意見が多く出たのは中国と韓国だった。
米CNNニュース(2023.06.07)
両国とも、観客からは主演に黒人のハリー・ベイリーさんが選ばれたことを疑問視する声が上がった。
一方、米国内では黒人の少女たちがアリエルを自分に重ね合わせて歓迎し、公開から2回目の週末で全米ランキング2位に躍り出た。実写「リトル・マーメイド」、中国と韓国では不評 配役に不満の声
きのう封切られた「リトル・マーメイド」に、これから日本人はどんな声を上げるのか?
中韓とはチョット違う気がする。
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