日本と韓国は古代から隣同士で、友好的な交流だけでなく、日韓併合などもあったから、現在でも関係は複雑で政治的な対立が起こることはよくある。
ドイツとオーストリアも隣国同士で、第二次世界大戦時、オーストリアがドイツに併合されたなど、歴史的にはいろいろな出来事があった。
さらにドイツ人もオーストリア人も、ドイツ語を話すドイツ民族だから、日韓にはない複雑さがある。
具体的にはこの記事をどうぞ。
そんなことで、現在のドイツとオーストリアの関係は良いのかい? 悪いのかい? どっちなんだい! ということに興味を持ったんで、おもにドイツに住む日本人に両国の関係について尋ねてみた。
今回はその回答を紹介しようと思う。
ドイツ南部のバイエルン州
・モーツァルトの父親が生まれた家はいまドイツにあります。
母はオーストリアの生まれだったと思います。
当時は、どっちも神聖ローマ帝国の中にあったから、今となっては複雑なことになりますね。
・ドイツ人とオーストリア人は同じ民族ですが、国は違いますので、反発することはあります。
しかし、それは仲が悪いというよりも、相手の良い部分・悪い部分をハッキリと言うから、そう見えるだけかと思います。
お互いを認め合っているから、いざという時は協力し合いますよ。
・あまり親しくないドイツ人から、「あなたは日本人なんだ。アジア人は見分けがつかないよ」と言われると、「分かります。私もドイツ人とオーストリア人の区別がつきませんから」と返事をします。すると、相手は複雑な顔をします。
「同じと思われなくない」という気持ちがあるんでしょうね。
・ 以前、バイエルン州に住んでいました。
バイエルンの年配の人と話すと、「ドイツとバイエルンは違うけど、オーストリアとは同じなんだよな~」みたいなことを話す人がたまにいました。
私はドイツの北部にも住んだことがあります。
オーストリアに旅行に行くと、バイエルンとオーストリアは文化が近く、バイエルンと北部では雰囲気が違うなと感じました。
・モーツァルトはオーストリア人でしょう。
彼が活躍したのもウィーンでしたし。
でも、当時はドイツもオーストリアも存在していなかったから、正確には「神聖ローマ帝国の人間」でしょうね。
・国と国の関係が悪くても、国民レベルではそうではないというケースはよくあります。
日本と韓国がそうです。
国と国では対立が目立ちますが、国民は相手の国を旅行したり、アニメやドラマを見て楽しんでいますよね。
もちろん、一部では嫌韓・反日感情はありますが。
ドイツとオーストリアを見ると、歴史的にはオーストリアのハプスブルク家からしたら、プロイセンなんて「田舎者」という印象があったんじゃないですかね。
それが、第二次世界大戦でヒトラーに併合され、オーストリアはつらい思いをした。
そんな歴史を考えると、ドイツを否定的に見るオーストリア人は多いと思います。
個人的な付き合いは別として。
・同じドイツ人でも国内の北と南、西と東では違いますし、互いにけん制し合っているところがあります。国が違えば、それはなおさらでしょうね。
オーストリアとドイツではいろいろと誤解があると、ドイツ人から聞いたことがあります。
・昔、ドイツでオーストリアの国境近くに住んでいました。
仲が悪いと言う印象はなかったですね。
お互い言葉が通じるから、ほかのヨーロッパの国よりは親近感を感じていた気がします。
・ドイツとオーストリアには複雑な歴史があります。
「仲が良いか悪いか?」というのは敏感な問題なので、軽々しくドイツ人に聞くことはできないと私は思います。
ドイツとオーストリアは多少の気まずさはあっても、同じ民族ということで全体的には仲は良さそう。
それに文化的には、ドイツ南部&オーストリア/ドイツ北部に分けることができそうだ。
つまり、ドイツとオーストリアの違いは、関東と関西の違いと同じレベルでは?
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