日本の人口減少はかなりヤバくて、このままだと未来は暗黒になるっぽい。
それにもかかわらず、日本人はわりと楽観的のようだ。
危機感が無いことに危機感を感じた「人口戦略会議」が、この問題に対する国民の関心を高めるために、「消滅可能性」のある 744の自治体名を公表した。
プライムオンライン(2024年4月24日)
【全744自治体リスト】「消滅可能性自治体」を一挙公開…北海道から鹿児島まで 出産年代の女性人口が半数以下に 日光市や草津町も
くわしいことは上の記事をググって読んでくれ。
人口が減っても、日本人が現在の生活水準を維持したいと考えるなら、単純に考えて税負担の増加を受け入れるしかない。
しかし、それにも限界があり、例えば消費税が20%になった場合、全国から悲鳴が上がり、30%になったら沈黙する可能性が高い。
そんな現状を背景に、近年の政府は外国人労働者の受け入れに積極的である。
少子高齢化の対策として、これは現実的かつ効果的な解決策なので、この動きは避けては通れない現状である。
人口が減っても、日本人が現在の生活水準を維持したいと思ったら、単純に考えれば、税負担の増加を受け入れるしかない。
しかし、それには限界がある。
たとえば消費税が20%になったら、日本中から悲鳴が上がり、30%になったらきっと声も聞こえなくなる。
そんな事態にはならないように、いま政府は外国人労働者の受け入れに積極的だ。
この流れで、いま増加傾向にあるのがイスラム教徒の人たち。
日本全体でイスラム教徒は、改宗した日本人なども含めて 25万人近くいる。
彼らムスリムにとって、1日に5回、アッラー(神)にお祈りをすることは義務で、そのためにモスク(礼拝所)は日常生活を送るうえでの「必需品」となる。
日本では1935年(昭和10年)に神戸で初めてモスクが建てられた後、 時代は流れて、1999年に 15カ所だったモスクが、2021年には113カ所と7倍以上に増えた。
最近の例としては、5日前の4月20日に長崎にモスクが登場した。
長崎県には約 400人のイスラム教徒がいて、これが県内初のモスクとなる。
ここは4階建てのビルで、男女別の礼拝室や、お祈りをする前に体を清めるための洗い場などがあるらしい。
関係者のイスラム教徒(バングラディシュ人)は、ここはイスラム教徒だけの場所でなく、一般の日本人にも訪れてもらって、イスラム教について正しい情報を伝えたいと意気込む。
このモスクには宗教施設と同時に、地域の「文化センター」の役割も果たすようだ。
しかし、ネット掲示板に書き込まれる日本人のコメントを見ると、嬉しそうなイスラム教徒とは反対で、「いまこそ出島ですよ」や「面倒くさいことになりそう」といった否定的な意見が多い。
日本人はイスラム教になじみがないから、ムスリムやモスクが増えていくことに対して、何となく不安を感じるのも理解できる。
特に、それが日本人の聖地の近くだと。
とはいえ、不満を言えば日本人が増えるわけでもなく、少子高齢化の流れから考えても、日本での外国人、イスラム教徒の増加は避けられない。
ただ、「食わず嫌い」という言葉の通り、不安を感じる理由は「知らないから」ということも多い。
そこで今回は、モスクが建てられることのメリットを紹介したいと思う。
個人的にインドネシア人やバングラデシュ人、インド人などのイスラム教徒が身近にいて、これまでに彼らからいろいろな話を聞いてきた。
その話を総合すると、地域にモスクができることによって、日本人にとってこんな良い点がありそうだ。
・カジュアルに異文化体験ができる。
イスラム教徒には神聖な月であるラマダンがあり、その期間中は、断食をしないといけないことになっている。
今年はそれが4月10日に終わって、ラマダン明けを祝うお祭りが日本各地で行われた。
モスクでも一般の日本人の来訪を歓迎し、食事を振る舞って一緒に祝うことがある。
それでムスリムと一緒に食事を食べながら、イスラム教の考え方や断食の目的について話を聞いて、新しい知識を増やした日本人もいる。
地域住民との交流を重視しているモスクもあって、「無料」で異文化体験ができるから、やらない理由はない。
この時に、モスクについて懸念や不満があったら、それを伝えてもいい。
たぶん外国人のイスラム教徒は、(言い方によるが)それを言われて怒ることはなく、むしろ「よく言ってくれた」と歓迎する。
モスクが無いと、礼拝する場所を確保することに苦労することが多い。
日本にいるムスリムならその思いを知っていて、モスクが存在し続けるには、住民の理解が不可欠ということも分かっているはずだから、日本人からの「ダメ出し」で気がつかなかった問題点を見つけ、感謝する人もいると思う。
・地域の治安が良くなる。
現状からして、日本におけるムスリム人口の増加は止まらない。
モスクには日本人との平和共存を願う人が多くいて、彼らが新しく来たイスラム教徒に、そのためのポイントを教えてくれる。
イスラム教徒の話を聞くと、彼らが口にできるハラルフードを購入するために、モスクへ行く人もいるという。ここで買う食べ物ほど、安心感のあるものは無い。
モスクには日本人との平和共存を願う人が多く存在し、彼らが新しく来たイスラム教徒たちに、そのためのポイントを教えてくれる。
モスクは礼拝するためだけの場所ではなく、イスラム教徒にとっては情報交換のためのコミュニティ・センターでもある。
イスラム教徒なら、このコミュニティから「追放」されることを望まないだろう。
日本に長年住んでいるムスリムなら、注意しないといけない点を知っているから、イスラム教徒によってイスラム教徒を適切に導くことができる。
ムスリムが増えていくのは必然として、モスクが無い状態に比べたら、「指導センター」の役割を持つモスクがあった方が地域の治安は守られるはずだ。
一般の日本人がモスクを訪れて、イスラム教徒とコミュニケーションを取るようになり、理解が深まっていけば、地域の治安にとってもきっと良い方向へ向かっていく。
つまり、異文化体験と安全はセットだ。
イスラム教を知ろう! 「中東・イスラム」カテゴリーの目次 ②
イスラム教って、自分の子供や結婚相手に宗教を選択する自由は与えられるんですかね?
例えば日本だったら、元日に神社へ行って初詣して、友人がキリスト教会で結婚式を挙げるならばその場に同席して、親兄弟が亡くなれば寺のお坊さんに読経してもらう、そんな私みたいな日本教の信者たちの中にあっても、イスラム教徒やキリスト教徒は別に非難されないですけど。
イスラム教国やイスラエルで、それと同様な行動が許されますかね?
村から追い出されたりしませんか?
東方正教会キリスト教の世界では、映画「taken」みたいなことは、本当に無いんですか?
この記事は日本の多文化共生についての話です。
お気楽な意見ですね。
日本の少子高齢化は止まらず、外国人労働者の受け入れは避けられません。
なら、ポジティブに考えるほうが良いでしょうね。