ギリシャ語に由来する“ネシア”は「島々」という意味で、インドネシアは「インドの島々」になる。
ギリシャ語のミクロスにネシアがくっついた「ミクロネシア」は、「小さな島々」という意味。ちなみにミクロスは、超小さいことを意味する「マイクロ(micro)」という言葉の元ネタになった。
フィリピンの東にある600以上の島々からなる国がミクロネシア連邦で、その初代大統領はトシオ・ナカヤマ(中山 利雄)という。
ミクロネシアと日本は深いつながりがあるのだ。
まずは、この国のスペックを確認しておこう。
面積:700平方キロメートル(奄美大島とほぼ同じ)
人口:114,160人(2022年)
首都:パリキール
民族:ミクロネシア系
言語:英語の他、現地の8言語
宗教:キリスト教(プロテスタント及びカトリック)
ソース:ミクロネシア連邦(Federated States of Micronesia)基礎データ
もともとこの地域はドイツの海外領土だった。しかし、第一次世界大戦でドイツが敗戦国になったことで、国際連盟に認められて1920年のきょう12月17日から、日本が統治することとなった。
日本政府は積極的にミクロネシアへの移民をすすめたことで、多くの国民が移動し、そこで現地の女性と結婚して子どもをバンバン生む。
*2006年の調査で、ミクロネシア連邦人のおよそ2割が日本人の血を引いていることがわかった。
しかし、1945年の敗戦後、ミクロネシアにいた日本人は本国に戻り、ほとんどの「ハーフ」はミクロネシアに残ることを選んだ。彼らの子孫が日系ミクロネシア(連邦)人となり、その中から、ミクロネシアの政治やビジネスの世界で指導的役割を果たす人材が出てきた。
Many of them assumed leading roles in the political, public and business sectors after World War II
その象徴的な人物が、初代大統領として国を導いたトシオ・ナカヤマ(任期 1979年 – 1987年)さん。ほかにも第7第大統領のマニー・モリさんもいる。
ネットで調べると現在のミクロネシア人は日本に好意的で、国内には日本統治時代の置き土産が残っているし、一部で日本語の教育も行われているらしい。
きれいなビーチが広がる南国の小さな島々で、戦前の日本と出会う旅行は魅力的だ。
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