ブログで韓国のことを書いていると、ときどき思ってもないサプライズが起きる。
去年、Kpopのファンで韓国が大好きという女子高生から、ツイッターで連絡があった。
その子は韓国についての情報を集めているうちに、幸か不幸かこのブログにたどり着いたという。
ツイッターでしばらくやり取りをしていたのだけど、そのときに、韓国に対するお互いの認識の違いに驚いた。
ボクが知っている韓国をその子はまるで知らない。
逆に、その子が知っている韓国をボクはまったく知らなかった。
知識が反対なのだ。
その子は慰安婦問題や竹島問題について「そういうのを聞いたことがある」という程度で、具体的な知識はほぼゼロ。竹島が島根県にあることも知らなかった。
それをひっくり返すとボクになる。
その女子高生に比べたら、Kpopの知識はゼロも同然。
ビッグバンや防弾少年団の名前は聞いたことがあるけど、曲名はひとつも知らない。
防弾少年団の略称がBTSで、ファンのことを「アーミー」と呼ぶことも、その子から聞いて初めて知った。
こんなことはKpopファンの間では常識以前のことらしい。
「ARMY」とは軍隊のことだ。
「軍靴の音が聞こえる」なんて声は上がらないのだろうか。
韓国についての認識の違いは、ボクとこの女子高生だけじゃないはず。
いまの日本人が持つ韓国への認識は両極端で超極端。
大ざっぱな見方だけど、政治に関心があるボクのような人間は韓国の現代文化がわからない。
慰安婦・竹島・旭日旗問題といった政治のことは知っているけど、防弾少年団・ファッション・コスメのことはわけわかめ。
逆もしかり。
韓国人の化粧やオシャレにあこがれて「韓国人になりたい!」という若い日本人は、歴史認識・領土問題のことは知らない。
その子から、韓国好き女子高生に人気の情報サイトを教えてもらった。
するとそこには、ボクの知らない韓国がズラリ。
「人気のタグ」だから、このサイトを見に来る人なら知っててあたり前のことけど、ボクには前人未到、まったくの未知の世界。
それぞれの名前なら聞いたことがあるけど、中身は知らない。
韓国のことは少しは知ってるつもりだったけど、韓国好き女子高生の常識レベルさえ知らなくて、我ながらビックリした。
逆もまたしかり。
ボクが毎日見ている朝鮮日報や中央日報といった韓国の新聞を、その子は見たことがない。
だからお互いが話をすると、韓国のWhole New World(全く新しい世界)を知ることができる。
その子もまわりの女子高生もそんな感じらしい。
韓国の音楽やファッションにはすごく興味があるけど、政治問題はノーサンキュー。
ネットで日本と韓国について調べていると「慰安婦」や「竹島」という言葉が出てくるけど、そういう記事は開かない。未読スルー。
だから日韓の間にはそういう問題があるのは知っているけど、それがどんな問題かは分からない。
歌やドラマなどの韓国の華やかな面にはくわしいけど、国民の反日感情についてはよく知らない。
韓国のブライトサイドだけを見て、ダークサイドは無視する。
だから、韓国の反日感情に対する認識は浅い。
例えば、先ほどの女の子とのやり取りでこんなことがあった。
日本各地を自転車でまわって、慰安婦問題の正しい歴史を教える韓国の大学生がいることを教えたら、その子は「本当ですか!ちょっと信じられません」と驚いていた。
自分はそういう政治問題には一切ノータッチだから、この韓国人大学生の発想が理解できないらしい。
韓国人は良くも悪くも積極的で行動力がある。
朝鮮半島は情熱大陸で、広がる空も日本とは別のもの。
慰安婦問題についての韓国人のモチベーションは、日本人の想像を超える。
でも、この大学生のしたことは韓国社会の価値観に合っている。
日本に行って正しい歴史を教えるなんてことは、韓国人にとっては義挙(正義の行い)でしかない。
だから、韓国メディアが彼の活動を広く国民に伝えていた。
でも、こんなことで「信じられない」と思うなんて、韓国に対する認識が甘すぎる。
韓国が好きで韓国のことを知りたいのなら、韓国の国民感情から目を背けるわけにはいかない。
反日感情に慣れておかないと、そのダークサイドを知ったら韓国を嫌いになってしまう。
今年は、自転車でアメリカを横断をしながら、慰安婦問題の”真実”を訴えたという韓国の大学生がいた。
「日本軍元慰安婦たちの苦しみを考えると、ペダルを止めることができませんでした」という大学生の思いには、韓国では拍手が送られる。
くわしいことはこの記事をどうぞ
韓国の国民感情にはついていけないところがある。
つい先日も、全国紙が「ポカリやオロナミンCを飲めば、靖国参拝を支援することになる」という不思議な記事を載せていた。
韓国に興味があるなら、新聞が国民に伝えていることぐらいには目を通しておいたほうがいい。
そういう反日面を知らないから、「信じられません」とショックを受けてしまう。
韓国が好きになって韓国語を学んだら、韓国メディアの反日報道も理解できるようになってしまった。
それで韓国嫌いになった日本人もいる。
反日耐性はつけておくべきだ。
最近、政治には興味のない日本のKpopファンが韓国の反日感情を知って、「見損なった韓国 本当にありえん」「私は韓国大好きなのに、ちょっとショックです」なんてがく然としていた。
次回、そのことを書いていきます。
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