ポカリを飲めば靖国参拝支援?韓国の「反日理論」にはNOを!

 

今から20年前、いまの日韓関係の土台が築かれた。

1998年10月8日に、当時の小渕首相と金大中大統領が「日韓共同宣言」に署名する。
このとき日本と韓国は、「これからはお互い仲良くやっていきましょう。新しい友好関係を築いていきましょう」と確認したわけだ。
これ以上のくわしい内容は、各自で調べてくれたまえ。

今年の10月8日は「日韓共同宣言」の20周年ということで、いろいろな新聞が社説で日韓関係を取り上げていた。

例えば、東京新聞の社説(2018年10月10日)は、日韓で共通する価値観を強調している。

日韓両国は、民主主義や市場経済といった価値観を共有している。(中略)安倍晋三首相は、日韓関係の発展を約束した。東アジアに永続的な安定を実現するために、両国の多面的で、成熟した協力関係が欠かせないことを忘れてはならない。

日韓宣言20年 東アジア安定を視程に

 

まーそうだ。
日本と韓国は民主主義や資本主義経済を採用しているから、同じ価値観を持っている。
「成熟した協力関係が欠かせないことを忘れてはならない」というのは、韓国の大統領にも言ってほしい。

政治や経済の面で価値観を共有していても、国民感情になると話はまったく別。
韓国国民の反日感情になると、多くの日本人は理解も共感もできなくなる。
反日には嫌韓が返ってくるから、日本と韓国の関係はなかなかうまくいかない。

東京新聞はまったく書いてないけど、日韓関係の改善を考えるなら、韓国の反日感情を避けて通るわけにはいかないでしょ。

 

 

きょう韓国紙の記事の見出しを見て、思わず「は?」となった。
それが中央日報のこの記事。

「ポカリ・オロナミンCを飲めば靖国参拝後援」…なぜ?

日本ではなく韓国でポカリスエットやオロナミンCを飲むことが、なんで靖国参拝を支援することになるのか。
ポカリと靖国参拝にはどんな関係があるのか?
なぜ?」ってこっちが聞きたいわ。
久しぶりに内容不明の記事と出会った。

 

記事を読むと話はこういう流れだ。

日本には、靖国神社に参拝にいく議員がたくさんいる。
当然、韓国はこれが気に食わない。

韓国メディア・ニュース1が調べたところ、大塚製薬がこうした議員の後援をしていることがわかった。
間接的にだけど、「後援支援金も相当な金額」になるらしい。

 

大塚製薬が靖国参拝する議員を支援している。
韓国人がポカリスエットやオロナミンCを買って飲むと大塚製薬が儲かる。
そこから議員への後援支援金が出て行く。
*韓国でポカリやオロナミンCを販売しているのは、東亜大塚という韓国企業だ。

上の内容を結び付けると、中央日報の記事(2018年10月10日)のような理論が成立する。

昨年、東亜大塚は大塚製薬から93億5000万ウォン分を購入した。ポカリスエットとオロナミンCを消費するほど結果的に靖国神社に参拝する日本右派政治家の政治資金にもなるということだ。

「ポカリ・オロナミンCを飲めば靖国参拝後援」…なぜ?

 

いやいやいや、これは強引過ぎる。
韓国でポカリスエットを買ったら、その代金が「日本右派政治家の政治資金にもなる」。
知的に言えば「風が吹けば桶屋が儲かる」の論理で、率直に言えば「理屈と鼻くそはどこにでもつく」だ。

反日感情にもとづくこんな「韓国理論」は、日本のネットでは何の理解も共感も得られていない。

・やべえポカリ箱買いしないと
・大塚、いい会社だな
うちの病院に毎週営業が来るから誉めといてやろう
・もうこれ差別だろ
・意味が分からん
・日本が嫌なら日本製品を全てシャットアウトすりゃいいじゃん
・日本企業の悪口言って、韓国企業の製品を買わせようとするいつもの愛国商法だな
・んなこと言ってたら、東京メトロや都営バスも「靖国までの交通を提供し支援した」って事になるだろうが。
・大塚家具は?
・裏にあるのは特許侵害あたりか
・不買でもデモでも好きにすればいいがな
・どうでもいいことに熱心なんだよな

日本ではこれはあり得ない。
反日的な言動をする韓国の政治家をピックアップして、それを後援する人物や組織を調べる。
そして全国紙が暗に不買運動をほのめかすような記事を書く。

日本人はこんなことをしない。
ネットで「韓国企業の不買運動をしろ」という書き込みを見ることはあるけど、現実的には何の影響もない。

 

さらに、こういう話も日本人の価値観には合わない。

中央日報の記事(2016年04月12日)

三菱の広告を拒絶した女優ソン・ヘギョが話題だ。
ソン・ヘギョ側は日本の三菱自動車の中国内での広告モデルの提案を受けたが、戦犯企業だという理由で断ったと明らかにした。

中国ブランドだと思っていたら戦犯企業だった「三菱の広告拒絶」女優ソン・ヘギョ

三菱が「戦犯企業」というアイデアは日本人にはない。

 

 

10月8日には読売新聞も社説で日韓関係を取り上げていた。
東京新聞とは違って、日韓関係の悪化は韓国側に原因があると指摘している。

この間、韓国の1人当たり国内総生産(GDP)は日本に迫り、反日ナショナリズムが強まった。韓国政府は歴史問題を蒸し返し、島根県竹島を巡る領土問題でも、独善的な主張を繰り返した。

日韓宣言20年 「未来志向」構築は道半ばだ

 

まさにその通り。
韓国は2015年の日韓合意を守っていない。
つい最近も、前回は問題なかった海上自衛隊の旭日旗を、とつぜん問題視して騒ぎ出した。

これでは「未来志向」の韓日関係は築けない。

それで読売新聞は、日本政府に「『未来志向』に逆行する動きには、毅然きぜんとして是正を迫らねばならない」と訴えている。
逆行する動きとは、韓国の反日的な言動のことをさす。

 

ボクもこの意見に賛成。

日韓の「成熟した協力関係」を求めるのなら、それをジャマする韓国の反日感情と向かい合わないといけない。

日本人が毅然として是正を迫るためにも、韓国メディアが国民に伝えていることぐらいは、日本人も知っておいたほうがいい。
相手の価値観や考え方がわからなかったら話もできない。
価値観には、共通するものと絶対に合わないものがある。
両方知るべきだ。

ボクには韓国人の友人が何人かいるけど、「反日」は一切ない。
それさえなかったら、日本人と韓国人はうまくつき合える。
いまの日本人に必要なことは、韓国の反日的言動には毅然とした態度で迫ることだ。
そしてまずは韓国について知ること。

ポカリやオロナミンCを飲めば、靖国参拝を支援することになる。
三菱は戦犯企業だ。

こういうばかげた主張にはノーを言うべき。

 

徴用工問題も大きな火種になりそうだ。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。