始めに言っておかなくちゃいけない。
ボクには留学経験がないし、アメリカやイギリスといった英語圏を旅行したことももない。
だから、英語がペラペラというわけではない。
でも、外国人と英語で2時間ぐらいの会話はできる。
英会話の「初心者ゾーン」にいるなかでは、上にいる方だと思っている。
「小物界の大物」みたいに考えてくれたらいい。
「そのぐらいでいいです。とりあえず、外国人と英語で2時間ぐらい話ができればいいです」
そう思う人向けの記事だから、それ以上のレベルを望む人はそっと閉じてほしい。
ボク自身は英語圏の国には行ったことがないけど、友人にアメリカ人、イギリス人、フィリピン人といった英会話を教えている人たちがいる。
そして、彼らから「日本人が英語ができない理由」「こうすればいいのに」といった話を聞いたことがある。
友人だから、「本音の話」を聞くことができる。
それと、記事の終わりに英会話教材を売るようなこともない。
「こうなったら、困りますよね?恥をかきますよ?」と相手を不安にさせてから、「そんなときは、これがあれば安心!」と教材を売るということはなしない。
いろいろな英会話ブログで「日本人が英語を話せない理由」についての記事がある。
ただ、玉石混交ではある。
なかには、それっぽい理由をあげてから、最後におススメの英会話教材や留学をすすめるブログがある。
もう、実質的には「営業記事」というものもある。
単純に、日本人が英語を話せない理由を書いているのではない。
その理由を読ませることによって、読者に自分が売りたいものを買わせる方向にもっていくだけ。
日本人が英語を話せない理由を伝えることが目的ではなくて、それは手段で目的はあくまで営業、というものも多い。
ボクが「英会話で役立つ系ブログ」を読んでいても、「こりゃ、ほとんど営業じゃん」「この情報はいらんな」と思うことがある。
かといって、「だから、英会話ブログはダメだ」ということではない。
自分にとって、役立つ情報といらない情報があるから、自分で判断して必要な情報だけを得るようにすればいいということ。
自分にいらない情報を受け取ってしまうことも、英会話ができない理由になる。
英会話ブログだけじゃなくて、ネットやテレビ、新聞から情報を得るときには、正しいものや自分に必要なものを選びとる「リテラシー」の力はすっごく大切だよ、ということです。
じゃ、さっそく、実際に英語のネイティブからきいて「これはいいね!」と思ったことを紹介したい。
世界のいろんな人と話をしよう。
インディアン・ガールズ。
真ん中の子は、日本人みたい。
今までボクがやってきた英会話学習は、こんな感じ。
1、独学で英単語と英文を覚える。
単語も英文も知らないと、会話のやりようがない。
2、そして外国人と話す機会をつくって、覚えた英語を使って英会話の力を定着さ
せる。
これだけ。
「覚える→使う→身につける」をくり返すことで、英会話の力をのばしていった。
このやり方で、我ながら英会話の力は上がったという手ごたえはある。
実際に、外国人と英語で話すことができる時間ものびている。
このやり方は自分に合っていたと思う。
でも、発想を変えていたらもっと良かったのになあ、とも思う。
会話だから、相手に自分の言いたいことを伝えないといけない。
でも、そのための手段は言葉だけではない。
「目は口ほどにものを言う」ということわざがある。
言葉だけではなくて、表情やジェスチャーを使って伝えようとしていたら、英会話の力は間違いなくもっともっとのびていた。
だいたい、英語表現を覚えるといってもキリがない。
たとえば、「驚きをあらわす言葉」だけをみてもにこれだけある。
下は、ベルリッツのブログから。
日本人でも英語で感情表現!ネイティブが使う感情フレーズ47選
信じられない!といった時のフレーズ
Wow!
わー!
Unbelievable!
嘘でしょ!
Are you kidding me?
冗談でしょ?
No way!
とんでもない!
Oh, not again!
またかよー!
Whatever!
どうでもいいや!
Really?
本当に?
No kidding?
嘘でしょー!!
1つのブログだけで、これだけの種類がある。
他の英会話のページにも「驚きのフレーズ」はあるから、それらを合わせたらとんでもない数になる。
それに人間の感情は驚きだけではない。
「喜怒哀楽」の4つの感情があって、それぞれの感情をあらわす言葉もある。
ということは、感情をあらわす表現だけでも単純に「上の表現の数×4」という数になる。
ボクにはとても覚えられない。
でも、覚える必要もない。
逆に、それが英会話ができなくなる理由にもなってしまうから。
たくさんの英語表現を覚えることよりも、楽な方法がある。
がんばっていくつかの表現を暗記するよりも、1つの表現を覚えていろいろな意味で使う方がずっと楽。
それに何より、実際に外国人と英会話をする場面で使える。
「この状況では、どんな表現が良かったっけ?」なんて考える必要がないから。
そんなアドバイスをしてくれたのは、日本で英会話を教えているイギリス人の友人。
前回、ラーメンの感想や遊びに誘われたときの返事で使える「ファンタステック」という言葉を紹介した。
この「ファンタステック」という言葉について彼にこんなことをきいた。
「日本だと『ファンタステック』という言葉は、すごくいいことに使うけど、イギリスでは違うの?気軽に使うことができる言葉なの?」
「そうだね。いろいろな意味で使うことができるよ。ケーキの感想から体が震えるほど感動するようなことまで。こんな風に使い分ければいい」
と言って彼がこんなことを言う。
食べ物の感想ぐらいなら、短く「ファンタスティック」とだけ言う。
とても感動したときには、声を大きくしてこう言う。
「ファンタッスティック!」
信じられないような喜びや感動があったら、さらに声を大きくして手を振ってこう言う。
「オー!ファンタッスティッーク!!!」
つまり、ファンタステックという言葉を声の大きさと身振りで「3段階」に分けて言えばいい、ということ。
もちろん、そのときの気持ちに応じた表情をしながら。
なんだそりゃ・・・。
とボクは思ってしまったけど、イギリス人の友人はこう言う。
「だって、英会話って会話のことだぜ?自分が考えていることや気持ちを相手に伝えることが大事なんだ。そのための手段には、言葉・表情・身振りがある。なのに、日本人は言葉で伝えることばかりを考えるんだよ。そんな会話は楽しいか?楽しくない会話をしていたら、英会話の力ものびるさ」
あれ?そういや、自分も正しい英語を言うことを重視してたかも?
という人は次回の続きも見てください。
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