日本の警察官がクルド人に暴行、差別!でも外国人に批判殺到

 

これは5月に渋谷区で、在日クルド人の男性が警察官に取り押さえられた。
仲間のクルド人がその様子を撮影し、その動画をSNSに流すと、クルド人男性に対する警官の言動があまりに乱暴で威圧的だと批判が上がり、メディアも取り上げた。
*この男性はトルコ国籍のクルド人。

ロイター通信(2020年06月09日)

警察官の「押さえつけ」行為、日本でも 渋谷でトルコ人男性負傷

「これは日本の警察官による外国人への暴行や差別だ!」と怒りを感じた人が多く、「差別警官、懲戒免職!」ど叫びながら、渋谷警察署前で抗議デモが行われる事態となる。
それを各メディアが一斉に報じた。

ハーバードビジネスオンラインの記事(6/10)

クルド人男性へのあまりに酷い暴行。なぜ渋谷警察署に抗議する人が集まったのか?

神奈川新聞の記事(2020年06月07日)

クルド人職務質問「警察の差別」 渋谷で抗議デモ

毎日新聞(2020年5月30日)

「警官に押さえ込まれけが」 渋谷署前で200人が抗議デモ クルド人訴えに共鳴

下の共同通信の記事は東京新聞、北海道新聞、新潟日報モア、京都新聞など各地方紙に掲載された。

渋谷で「警察は人種差別するな」 500人抗議、クルド人職質にも

 

 

この警察官の対応はたしかに乱暴で行き過ぎで、外国人に対する差別行為と受け止められてもしかたないと、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
しかしその後、ことの経緯を確認した参議院議員の有田芳生氏がツイートしたことから事態は一変する。

 

*ツイートは削除されることがあるから、重なってしまうけれど、ここにツイートの内容を書かせてほしい。

① パトカーを急速度で追い越し、ウインカーを出さず車線変更する車がいた。

② 道交法違反の疑い(合図不履行)があるので追いかけて停車させた。運転免許証の提示を求めたが急発進。

③ 追いかけて停車させ再び免許証の提示を求めたが出さず。

④ 当該人物(車内には2人)は車を降りたが逃げようとした。

⑤ 交通量が多く、渋滞が起き、危険な状況だったので身柄を捕捉。

⑥ 免許証を持っていなかったので指導警告して解放した。

⑦ クルド人だったことは報道で知った。(以上)

 

前後の流れを見ると、悪いのはクルド人男性のほうでは?
道交法違反の疑いがあった、警察官の指示を無視した、急発進して逃げようとしたとなると、もう役満では?
日本人のボクの場合、免許不携帯で罰金を払ったのだけど、なんで指導警告だけで解放されたのか謎。

動画の前後の状況が判明したことで世論は大きく変わり、日本の警察官には支持、このクルド人には非難が寄せられるようになった。

日本クルド友好協会が出した声明を見ても、このクルド人男性を守る気はなさそう。

今回の騒動の発端になったクルド人の行為は、日本の法律・慣習に照らし合わせて、擁護する余地はありません。もし彼が交通規則を守り警察の要請に適切に対応していれば、警察官もあのような対応に出たのか疑問があります。

ルールを守らない一部の人間のせいで、クルド人全体のイメージが悪くなってしまう。友好協会としては怒り心頭だろう。

 

ネットを見ると、ほとんどの人はこの警官を支持し、批判はクルド人男性に向けられていた。
外国人はどう思ったか?
反応を知ろうと思い、冒頭の動画のコメント欄を見たら、

このクルド人男性が運転免許証を持っていなかった。
警察の指示に従わなかった。
そして逃げようとした。

ということを指摘する人がいた。

 

 

このコメントが全体の流れを決めた、外国人も警官の対応を支持し、クルド人の態度を批判している。

・Send him to his country!
・Thumb up from me for the police officers who did a good job.
Zero credit goes to the Kurd.
・’you don’t know what violence is.” –
・A big thanks to the Japanese police for maintaining order and protecting the law and the Japanese citizens. Ganbatte Keisatsu!

 

日本の警察官には「いい仕事をした」「秩序や治安を守ってくれてありがとう」という称賛や感謝、クルド人の男性には「国へ送り返せ」「まったく信用できない」といった厳しい言葉が浴びせられている。あるアメリカ人は「あの警察官はやさしいね。アメリカだったら、彼は地面にねじ伏せられていた」と言う。

実際、海外でその国に住む外国人(自国民でも)が法律に違反し、警官の指示を無視して車を急発進させて逃げようとしたら、こんなもんじゃ済まない。アメリカなら、銃で撃たれるかもしれない。

一部だけを切り取らないで、全体の状況を見ると、日本の警察官の行為はほとんど正しい。
なのにメディアには、「あまりに酷い暴行」「警察の差別」「警察は人種差別するな」と書かれて、勤務先では「差別警官、懲戒免職!」と抗議されてしまう。
これはひどい。

 

おまけに書くと、日本クルド友好協会はこうも言っている。

残念ながら、今回の件に関して、日本のメディアや学術機関、その他組織から、クルド人コミュニティとしての見解について取材がありませんでした

日本のメディアはどんな情報をもとに記事を書いたのか?

 

 

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2 件のコメント

  • >これは東京・渋谷区で5月22日、在日クルド人の男性が警察官に取り押さえられる様子。
    > 仲間のクルド人が撮影したこの動画をまずは見てほしい。

    >一部だけを切り取らないで前後の状況を見たら、日本の警察官の行為はほとんど正しかった。
    なのにメディアには、「あまりに酷い暴行」「警察の差別」「警察は人種差別するな」と書かれて、勤務先では「差別警官、懲戒免職!」と抗議されてしまう。
    >おまけに書くと、日本クルド友好協会はこうも言っている。・・・するとメディアはどんな情報をもとに記事を書いたのか。

    あははは~、何をいまさら。そんなことは世界で日常茶飯事に起きてますよ。

    いったい現代社会のメディアに何を期待しているというのですか?彼らの求めているのは真実じゃない。
    今回の件では、最初にそのビデオを撮影したクルド人の意図は明らかです。それを撮影する余裕があることが何か「怪しいのでは?」と疑うだけの常識・知力が欲しいところですね。
    米国の黒人のように殺されたならともかく、キツイ取り調べ(?)を受けたくらいのことが何が差別なのか。そのニュースが本当に正しいのかどうか調べもしないで、「暴力警官はクビにしろ!」などと尻馬に乗って軽率な発言をSNSに上げるのがバカなのです。つまりはフェイクニュースに簡単に煽られる「民度の低さ」ゆえです。
    扇動家は、そういう国民の「弱点」を巧みにあやつって世の中を動かします。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。