外国人が考える、日本で自殺の多い社会的・文化的な理由

 

きょう12月1日は、厚生労働省が自殺予防活動のひとつとして制定した「いのちの日」。

世界有数の先進国で第3位の経済力をもつ日本について、多くの外国人が不思議に思うのが自殺率の高さ。
ちょっと前にも日本に興味のある外国人が集まるSNSグループに、どこぞの国の人がこんな質問を投げかけた。

 

 

これに寄せられたコメントから、その理由について外国人が考えることを見ていこう。

・I heard that it’s because of the excessive work to do. It’s like people don’t have time for relax (just a few yasumi days) and they spend their life working so they get depressed

わたしは、仕事のやりすぎが原因だと聞いた。リラックスする時間がなく(数日の休日だけ)、仕事に明け暮れるので鬱になってしまうようだ。

・Here is no single answer to that ,everyone has hes/her story
その答えはひとつではなく、誰にでもそれぞれの問題や背景がある。

・People say japan is a well developed country .yes it is.but people are not happy coz of work and complecated lifestyle.

日本は先進国だと言われているけど、仕事や複雑な生活習慣のために人々は幸せではない。

・Hope. They have no hope.
希望だ。日本人は希望を失っている。

・Expectations are to much for young people they end up suffering with mental illness they kill them selves.
若者への期待が大きすぎる。だから彼らは精神を病んで自殺してしまう。

・One of the reasons: because Japan is not a Christian country, suicide being culturally accepted – as it was in Europe during the Roman Empire.

これはひとつの理由:日本はキリスト教の国ではない。だからローマ帝国時代のヨーロッパのように、自殺が文化的に受け入れられている。

・In reality the suicide rate in Japan is 30th in the world, well below “idyllic” European countries like Belgium, and about the same rate as “happiness ideals” like Sweden or the US.
Source: World Health Organisation.

実際には日本の自殺率は世界で30位だ。
ベルギーなどの「のんびりした」ヨーロッパの国々を大きく下回っていて、スウェーデンやアメリカなどの「理想的で幸せな国」と同じぐらい。
世界保健機関(WHO)の「List of countries by suicide rate 」によるとね。

・It is certainly well below my own country of origin India.
Japan like anywhere else has people with problems and depression who unfortunately take their lives, and plenty of happy, joyful people.

確かに私の母国であるインドよりもはるかに低い。
他の国と同じように、日本にも問題を抱えた人や鬱病で不幸にも命を落としてしまう人がいる。それと同時に、幸せで喜びに満ちた人もたくさんいる。

 

世界全体を見ると日本は自殺率の高い国だけど、ニューズウィーク誌の記事(2020/11/30)によると日本に住みたいと思う外国人はこんなに多い。

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1位カナダ、2位日本、3位スペインの順。
日本はいろいろな問題を抱えているけど、決して不幸な国ではない。

 

 

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4 件のコメント

  • 私も「キリスト教国ではないから」という理由が最も大きいと考えます。キリスト教では、神の意志に背いて自分の命を勝手に終わらせてはいけない(自殺してはならない)ことを宗教の教えとして(つまり理由はともあれ守るべき基本の信条・道徳として)人々に教えるからです。妊娠中絶もそう。離婚だってそうです。これらは、キリスト教社会では、神の意志に背くことになるのです。

    宗教とは、明快に合理的理由を述べることは難しいが、人々が従うべき教え、ルール、道徳、その他からなる思想体系です。人間社会へ秩序をもたらすにはうまい解決策の一つだと思う。
    これらを効果的に社会へ普及させるには、「宗教(特に一神教・聖典教のような強い宗教)」という方法を採用するより、人類は他にないのでしょうか?
    残念ながら、憲法だけでは代替し切れそうにないですね。
    日本人の多くはそのように考えているみたいですが。(ブログ主さんも含めてかな?)

  • 仏教や神道はキリスト教やイスラム教のような神との契約がなく、宗教の本質がまったく違います。
    一神教の考え方を日本社会に当てはめるのは無理でしょう。
    自殺率はコロナの前までは減っていたので、いま行われている対策は有効と思います。

  • 「いま行われている対策」とは、経済的に苦しい世帯または個人に対する公的援助、及び自殺を考えている人に対して「相談相手」を提供することですよね。
    これはつまり、欧米社会においては、社会福祉制度と寄付行為、及びカウンセラーや聖職者(神父・牧師など)が果たしている役割です。結局、日本と欧米とでは文化・文明は異なっていても、本質的には同じ対策が人類には有効だということなのでしょうか。

  • 日本では相談する機関(命の電話?)の人員が足りないと聞きました。
    そういうところにもう少しお金をかけたほうがいいですね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。