【社会が違う】中国人が日本で注意すること・驚いたこと

 

むかし中国旅行でお世話になった日本語ガイドから、日本人と中国人の違いについてこんな話を聞いた。

「だまされたと気づくまで、相手を信用し続けるのが日本人。相手が信用できると分かるまで、疑い続けるのが中国人」

結局は個人による、というのは当然すぎてつまらないからボツにするとして、全体的な傾向としてはこの見方に同意。
日本人が中国社会で生きていくのなら、警戒という階段を慎重に上がっていって信頼にたどり着いたほうがいい。

でもそれは案外、向こうも同じらしい。
中国メディアの快資訊に言わせると、日本に留学する中国人女性には気を付けるべきことがある。

サーチナの記事(2021-06-10)

中国人女性が日本で遭遇した「中国では起こり得ないこと」=中国

ある中国人女性は夜中のコインランドリーや旅行先などで日本人の男にナンパをされ、これは「中国ではまず起こり得ない」ことだからめちゃくちゃ驚いた。
昼間にも声をかけてくる男がいて、「何度も断らなければならないので悩ましい」という。
中国でもナンパがないことはないらしいのだけど、日本ではその頻度が多く、そしてとても遠慮深く声をかけてくるところが中国とは違うらしい。

日本では女性が1人でいると、男性が気軽に声をかけてくると指摘するこの中国メディアは、日本に行く女性なら、こういう「中国では起こり得ないこと」に警戒するようよびかける。

でこれに日本のネットの声は?

・どこ、うろついているんだよ
・という夢をみたのでは?
・「女をナンパする心がけ」について、イタリア男などは、
とても日本男の比ではないと聞いているのだが。
・それはもしかしてナンパではなく「スカウト」というやつじゃあるまいか?
・ただ日本人に間違われただけじゃね?
・いつものように中国語で喋り倒せばすぐ居なくなるだろ

これは結局、注意喚起なのか、それとも思慮深いモテ自慢なのかよくワカラン記事だ。

 

中国でよく食べた「茶葉蛋」というゆで卵
しょう油、お茶っ葉、香辛料でぐつぐつ煮るらしい。

 

中国人女性は日本でナンパに注意したほうがいいのから、性別にかかわらず日本人は中国で盗難に気を付けるべし。
中国ではスリや泥棒が多いことから、鍵を作る技術が日本よりも発展した(仮説)という話をきのう書いた。

【これは勝てん】日本製より中国製の「鍵」が優秀な理由

 

きょねんから日本に住み始めた中国人女性に母国との違いを聞いたら、「財布が厚くなった」と苦笑い。
中国社会はキャッシュレス化という点では日本の先を行っていて、コンビニやレストランでは当然、かなり前から屋台や自動販売機でもスマホの電子決済が利用できた。
なんなら、路上にはQRコードを見せる物乞いもいる。
スマホがあれば何とでもなるから、財布を家に置いてくることよりもスマホを忘れるほうが致命的だとか。
でも日本では現金がものを言う社会だから、お札や小銭のせいで財布が厚くなった。
中国では、現金を使うことなく一日が終わることは普通にあったのに、日本ではその逆、現金を使わない日がない。日本はもっとIT化が進んだ国だと思っていたから、これには本当に驚いた。
その中国人にとってはいまのところ、日中の最大の違いがコレ。

 

中国といえばニセ札が多くて、あれには閉口させられたもんだ。
10年以上前に中国旅行をしたとき、いつの間にかニセ札をつかまされていて、「これは使えない」と店で拒否られて初めて「マジかっ」と気づくことが何度かあった。
もう国を挙げて「ババ抜き」をしている状態。
ニセ札対策としてニセ札発見機が登場すると、今度はニセのニセ発見券機が出回ったという救いようのない話を聞いたこともある。
いまの中国社会で日本以上にカード決済が普及している大きな理由に、「現金が信用できない」ということがある。

産経新聞の記事(2017/8/25)

汚れた紙幣が多く流通している中国では自販機などの機器が受け付けにくかったことや、偽札が比較的多いこともスマホを使った電子決済普及の一因と指摘されている。

物乞いも売り子もスマホ決済 「巨大なガラパゴス」まっしぐら 外国人旅行者は不便さ

 

前回に書いた南京錠もそうだけど、中国で日本より技術が進んでいる分野をよく見ると、「油断するとだまされる」といった信用性の低い社会の裏返しだったりする。

 

この住居は「土楼」とよばれるもので、外からの侵入者を防ぐためにこんな外壁になっている。
中国では昔から、自分の身は自分で守らないといけなかったのだ。

米軍「中国の核ミサイル基地?」いえ、福建省の土楼は倭寇と戦うため!

 

 

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2 件のコメント

  • > 中国でもナンパがないことはないらしいのだけど、日本ではその頻度が多く、そしてとても遠慮深く声をかけてくるところが中国とは違うらしい。

    わはははは、それは日本じゃなくて、どう考えても韓国のことでしょう。
    同じことを、元韓国人の呉善花さんが言ってましたよ。
    なぜ日本人は声をかけないのか? 韓国では、若い女性がいればとりあえず声をかけるのがマナーなのに、とね。
    日本人は、たとえ無鉄砲な若者であっても、それほど不用心な人はそんなにはいません。
    むしろ最近では若い人の方が「草食化」しているとは、よく言われるところです。

  • G7が終了して、日本含めた西側先進諸国の連携による「中国封じ込め政策」が鮮明となりました。
    ですが、中国当局は一歩も引かない構えですね。中国の軍隊、民衆、若者、エリート層もどうやら「自己のブライドを賭けて」全世界を相手にする気みたいです。
    戦前のABCD包囲網と同じ結果を招かなければいいのですが。でも今回はABCJ(+K?)か・・・。
    と言っても、実際には、KはKangarooなのですけどね。それとも、”グッダィ” のDかな?

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。