できるなら 行ってみたいな 白亜紀に。
なぜならその時代には、いまはアニメや映画でしか見れないコイツラに会えるから。
強大な力を誇っていたこれらの恐竜が約6,600万年前(白亜紀の終わり)、地上からいっせいに消えた原因は小惑星(巨大隕石)の衝突と考えられている。
これによって地震や津波、大火災が発生し、巻き上がった灰の雲が日光をさえぎったことで地球は急速に寒冷化していく。
この大変化についていけず、恐竜は絶滅したという。
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この小惑星の衝突で約76%の植物と動物が消滅したというが、それでもしぶとく生き残った生物もいた。
(でなきゃ人類は生まれてこない)
捨てる神あれば拾う神ありで、恐竜が死に絶えたことで、その後の地球でヘビが繁栄したという研究結果を最近、イギリスの大学教授が発表した。
なんつってもヘビはしぶとい。
最長で1年ほど何も食べずに生きることができるし、暗闇の中で獲物を捕まえる能力もある。
小惑星が激突した後、ヘビは長期間、何も食べずに地中に隠れていたという。
そして競合動物がほとんど絶滅した新世界で、ヘビは進化を続けて世界中へ広がっていった。
そんな研究結果が英BBCニュースにある。(2021/09/15)
今回の研究は、自然科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。現存のヘビはすべて、恐竜を絶滅させた小惑星衝突を生き延びたヘビがルーツだとしている。
ヘビの繁栄、恐竜が絶滅した小惑星衝突のおかげ=英研究
「最強生物」は条件によって変わってくる。
「サードインパクト」のような衝撃を受けてもヘビは生き抜いた。
そんなしぶといヘビは強い生命力の象徴で、さらに脱皮をすることから死と再生のシンボルにもなって、日本ではヘビと神を同一視して崇(あが)める信仰が各地であった。
たとえばヘビを胴体にもつこの福の神は「宇賀神」といって、全国にいる宇賀神さんの元祖でもある。
画像:PHGCOM
世界的に有名なヘビといえば、世界保健機関(WHO)のシンボルマークに描かれているコイツでしょ。
ヘビが巻き付いている杖(つえ)は、ギリシア神話に出てくる名医アスクレピオスが持つ「アスクレピオスの杖」という。
アスクレピオスの医術はもはやスペシャル。
死んだ人間すらよみがえらせたというから、「わたし失敗しませんから」とかブラックジャックとかのレベルじゃなくて、神の領域に達していた。
でも死者が来なくなったことで、冥界の神ハデスが困ってしまう。
それで主神のゼウスに、「ちょっと~、あんなことされると困るんだよねえ」と『鬼灯の冷徹』にでてくるエンマ大王みたいに言ったのかは知らないけど、とにかくあれでは生老病死の「世界の秩序」を乱すと抗議した。
それを認めたゼウスは雷を落としてアスクレピオスを殺した、という話がギリシャ神話にある。
アスクレピオスと杖
ヘビが巻き付いたアスクレピオスの杖は、欧米社会では医療や医術の象徴でWHOのマークにも採用された。
日本では横浜市救急救命士会がこれをシンボルマークにしている。
で、なんでヘビなのか?
そのことについては英語版ウィキペディアにくわしい説明がのっている。
sometimes the shedding of skin and renewal is emphasized as symbolizing rejuvenation, while other assessments center on the serpent as a symbol that unites and expresses the dual nature of the work of the Apothecary Physician, who deals with life and death, sickness and health.
脱皮して新しく生まれ変わるヘビは、「若返りの象徴」として強調されることがある。
またヘビは生と死、病気と健康をあつかう医師の二面性を表すシンボルとする見方もある。
ほかにも、ヘビを見るとドキッとすることが理由と思うが、ヘビは医療で必要とされる注意力のサイン(a sign of attention)でもあるという。
小惑星が衝突して恐竜が絶滅し、地球上の約76%の動植物が消滅した、超ハードな環境を生き抜き世界中へ広がったヘビ。
人類はそんなタフな生命力や、脱皮という不思議な現象に畏怖の念をもっていたから、この生き物を特別と考えていろんなイメージを付与したのだろう。
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