2016年12月6日のRecord chinaに、「中国の指導者がよく乗るマイクロバスは、日本製だ!」という記事があった。
これが中国の指導者ご用達の日本車だ!愛用される理由に、中国ネットは「この車の評判は確かにいい」「指導者は歴史を心に刻むため日本車を選ぶ」
中国の指導者がよく試用するマイクロバスとは、トヨタのコースターだ。記事はコースターについて、外観は保守的でシンプルなものの、実はとても実用的で豪華なバスだと紹介。
これに対する中国の反応がこれ。
「指導者はみんな日本車に乗っている」
「愛国者は一日中反日を叫んでいるんだろ。早く破壊しに行けよ」
「指導者や金持ちは輸入車に乗り、貧乏人は愛国を叫んで国産車に乗るというのは皮肉だな」
「指導者はいつでも歴史を心に刻み込むために日本車を選ぶ」
「日本は嫌いだけど、日本製品は好き」というのは、ふつうの中国も同じ。
日本製の電化製品を使いながら、反日を叫ぶ。
日本製の炊飯器で炊いた米を食べながら、日本を批判する。
こんなことはきっと中国の日常。
この事情は韓国も似ていると思う。
最近、韓国の観光業に元気がない。
昨日(2016年12月28日)の中央日報の記事には、ロッテ免税店の役員の消え入りそうな声が紹介されている。
「最近になり顧客がくっきり減りました。来年はもっと深刻になるでしょう…」。
ここでいう顧客とは、中国人旅行者のこと。
今年に入ってから、韓国を旅行で訪れる中国人の数が目に見えて減っている。
韓国観光公社によると、「全外国人観光客のうち中国人が占める割合も3年ぶりに40%を下回る39.5%に急落した(同記事)」という深刻な事態だ。
これが危機的な状況なのは、この事態が好転するきざしがないということ。
中国人旅行者の数が減るのは、むしろこれかららしい。
彼は「先月中国を訪問して旅行会社代表に会ったところ、各省の旅游局から5~20%ずつ中国人観光客縮小を口頭で指示されたそうだ。こうした措置が現実になれば来年1~3月期には中国人観光客がぐっと減るだろう」と懸念する。
1日6回もショッピング…韓国観光にいら立つ中国人観光客
このため、中国人観光客を対象にしていた店では倒産が相次いでいるという。
なんで韓国旅行をする中国人の数が激減してしまったのか?
簡単にいってしまえば、中国政府が嫌がらせをしたから。
韓国が「高高度防衛ミサイル(THAAD)システム」の配備を決めたことに中国政府が激怒した。
この意味では、韓国が中国に先に嫌がらせをしたのかもしれない。
それはおいといて。
このTHAAD配備の報復として、中国政府は中国人の観光客を減らすことにした。
中国は「政府の指示」というのを否定しているけど、そんなことを信じる人はいないだろう。
中国政府による圧力だといっていいはず。
でも、捨てる神あれば拾う神あり。
今年7月の中央日報に記事からは、韓国にちょっとした希望の光が見えてくる。
日本と韓国でおこなわれた世論調査で、日本人の韓国への印象が良くなっていることがわかった。
この調査によると、韓国人が日本に対する印象を「良い」と回答したのは21.3%で、15.7%だった昨年に比べ5%ポイント以上高くなった。日本人の韓国に対する印象も「良い」と回答したのは昨年23.8%からことしは29.1%に上昇した。
また、現在の韓日関係が「悪い」と答えた比率は日本が昨年比14.5%ポイント減の50.9%、韓国は16.0%ポイント減の62.3%であることが分かった。
2012年ごろ、日本と韓国は蜜月の関係だった。
韓国への日本人旅行者は2012年に過去最高となる352万人を記録している(韓国観光公社)。
当時の韓流ブームを覚えている人も多いと思う。
それが、2015年には184万人と激減している。
韓国に行く日本人が、ほぼ半分になってしまった。
なんで韓国旅行をする日本人が半減してしまったのか?
「JTB総合研究所」によると、一番の原因は「政治」になっている。
つまり、日韓関係が悪化してしまったから。
今後の韓国旅行への意向を聞いたところ、行かない理由で最も多かった「日韓関係」の31.4%に対して、「日韓関係がよくなったらまた行きたい」は16.4%に留まりました。
韓国の新聞では、日本人観光客が減った原因を「円安」とかいってところもあるけど、一番の原因は政治の問題。
日本人の間で、韓国の印象が悪くなったから。
特に2012年、李明博元大統領の竹島上陸と天皇への謝罪要求によって、日韓関係は決定的に悪化した。
この竹島上陸は出来事ではなくて事件。
ウィキペディアにはこんなページまでつくられている。
ソウルで売っていた、「独島(竹島)は我らが領土だ!」というのり。
日本では絶対に売っていない珍しいのりだから、買ってみた。
味は、ふつうの韓国のり。
でも今年に入ってから、その状況が変わってきている。
日本人の韓国への印象が良くなってきて、韓国を訪れる日本人の旅行者も増えている。
今年の6月には、上昇傾向を見せる日本人旅行者の心をつかもうと韓国ががんばっていることを伝えるニュースもあった。
昨年韓国を訪問した日本人観光客の数は前年比19.4%減の183万8000人だった。円安とMERSの影響が大きかった。韓日間の外交葛藤が深まった2013年から日本人観光客は減少傾向に転じた。
マイナス曲線を描いていた訪問客数がまた増え始めたのは今年2月。1カ月間に14万4493人が韓国を訪問し、前年同月比1.3%増加した。その後、3月(2.5%)と4月(11.9%)にもプラス曲線を描いた。韓国観光公社側は今年韓国を訪問する日本人観光客が2014年水準(228万人)に回復すると予想した。
しばらくは中国人旅行者が増える見込みはない。
だから韓国の観光業者では、日本人に期待をかけているところも多いという。
でも、なんで日本人の韓国への印象が良くなったのか?
これも政治が理由で、日韓の最大の外交問題だった慰安婦問題が決着したことが一番の理由だろう。
一年前(12月28日)、何があったか覚えてますか?
慰安婦問題にケリがつきました。
慰安婦問題日韓合意
慰安婦問題日韓合意(いあんふもんだいにっかんごうい)とは、2015年(平成27年)12月28日の日韓外相会談で結ばれた、日本軍の従軍慰安婦問題を最終かつ不可逆的に決着させる、日本国政府と大韓民国政府との合意である。
(ウィキペディア)
昨日はその一年後ということで、日韓のいろいろな新聞でこの日韓合意を取り上げていた。
そのことから、日本と韓国の関係を考えてみたいと思います。
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「Why did you come to Japan(You は何しに日本へ?)」は失礼な質問?
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